小麦は砂糖よりも血糖値を上昇させるそうです。糖質制限のすすめ。

小麦粉の血糖値

「糖質制限」を始める際に、おそらく多くの方が、「まずは甘いお菓子を控えよう」と思うのではないでしょうか。
実際、私もそう思っていました。
だって、砂糖やブドウ糖って、ものすごく血糖値を上げそうですものね。

でも、実は、砂糖よりも、小麦の方が血糖値を上げるそうなんです。

ウイリアム・デイビスさんの「小麦は食べるな!」という本によると、小麦は、他のどの食品よりも急激に血糖値を上げるそうです。
しかも、その後、血糖値が急降下し、さらにアップ・ダウンが繰り返される。
このことが、病気に繋がるリスクが高めるのだとか。

今日は、同著から、小麦が血糖値を急上昇させるメカニズムをお伝えします。

小麦は食べるな

デイビスさんは、同著の中で、「小麦」は様々な病気の原因となるものであり、食べるべきではないと、断言しています。

小麦という不誠実で暴力的なパートナーとの「離婚」に際して、私のアドバイスは「情けをかけるな」、きっぱり決別する以外に道はない。

いかにもアメリカ人が好きそうな、持って回った言い方ですが、要するに「小麦は食べるな」と言っているわけです。

小麦を使った食品といえば、まず真っ先に思い浮かぶのは、「パン」。
その中でも、精製していない小麦で作られた「全粒粉パン」は、比較的血糖値を上げないと一般的には言われています。

でも、デイビスさんによれば、全粒粉パンも、ごく普通の白いパンと同様に悪質なんだそうです。

デイビスさんは、「全粒粉パン」を食べたことによる血糖値の上昇を、「砂糖」の場合と比較して、次のように言っています。

食物繊維がいくらか含まれている以外、全粒粉パンを2枚食べることは、砂糖の入った清涼飲料を1缶飲んだり、甘いチョコレートベースのお菓子を一つ食べたりするのと変わりがないか、むしろひどいのです。

えー、そうなの?
実は私、これまでは「甘いお菓子が食べられなくても、パンがあれば我慢できる」って思っていたんです。
美味しいんだけどな、パン。本当に食べちゃいけないんでしょうか。

小麦が血糖値を上昇させるメカニズム

なぜ、デイビスさんは「小麦は、他のどの食品よりも急激に血糖値を上げる」と仰るのか。
それは、小麦のでんぷんを構成する主成分の一つ、「アミロペクチン」にあるようです。

「アミロペクチン」は、小麦以外にも炭水化物を多く含む食品、たとえば、バナナやジャガイモ、豆類などにも含まれています。
でも、小麦に含まれる「アミロペクチン」は、それらと比べものにならないほど消化されやすいため、急激な血糖値上昇を引き起こすのだそうです。

小麦によって繰り返し引き起こされる、「満腹状態」と「空腹状態」

小麦の血糖値

しかも、小麦に含まれるアミロペクチンがもたらす作用は、これだけではありません。
血糖値の急上昇の後には、急降下。そして、上昇と下降が2時間ごとに繰り返されるそうなんです。
これに伴って満腹状態と空腹状態が一日中ジェットコースターのように入れ替わり続ける。このような状態が続くと、やがて肥満や糖尿病をはじめとした病気に繋がるとのことです。

これがホントだとしたら、怖いですね。

とは言いつつも、小麦を今すぐに完全に断つのは、私にはちょっと難しいです。パンと「きっぱり決別する」ことなんて考えられません。
でも一方で、甘い食べ物を制限を始めてから、あまり疲れなくなったように感じているのも事実です。

うーん、どうしよう。
試しに、パンもちょっとずつ控えてみようかな。

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