麹水の作り方と飲み方。こうじ水の効果も解説。

麹水

こうじ水(麹水)の作り方をご紹介します。

こうじ水とは、米麹を水に浸し、一晩冷蔵庫に入れて作った飲み物のこと。
淡い甘酒のような味で、ほのかな甘味があり、とても飲みやすいです。

麹水の効果

こうじ水は、いろいろな効能があり、健康にとても良いようです。

星子クリニックの総合内科医で、「こうじ水で体すっきり!ずっと健康!」の著者でもある星子尚美さんによると、「こうじ水」には、便秘の改善効果が期待できるそうです。

その理由は、米麹にたくさん含まれている酵素にあります。
「こうじ水」を摂ると、米麹に含まれる酵素が食べ物を分解してくれるので、臓器の負担が減って消化・吸収がスムーズになり、元気な腸が作られるので、便秘改善につながるそうです。

また同著によると「こうじ水」には、次のような効果も期待できます。

ダイエット老眼改善がん予防糖尿病予防高血圧予防腸内環境改善動脈硬化予防疲労回復美肌・美髪

このように、「こうじ水」はいろいろな体の不調に効くようです。
作り方はとても簡単です。

(一部情報元:TBSテレビ「名医のTHE太鼓判!」2018年12月3日、テレビ朝日「林修の今でしょ!講座」2019年7月23日放映)

麹水の作り方

こうじ水のレシピ

ここからは、麹水に詳しい、医療福祉センターさくら院長の服部益治さんがすすめる、「こうじ水」のレシピをご紹介します。

材料

500cc分:調理時間1分/8時間置く
米麹 100g
500cc
  • 板状タイプでも乾燥タイプでもOK。

作り方

  1. 麹をお茶パックに入れ、水に漬ける。
  2. 冷蔵庫で8時間以上寝かせたらできあがり。
    お茶パックを取り除き、残った水を飲む。

麹を水に浸す

麹は、あらかじめお茶パックに入れて、水に浸します。
そうすると、あとで麹を取り除く手間が省けます。

お茶パックが無い場合は、上の写真のように、そのまま水に浸してもいいです。
ちなみに、底に残った麹は、加熱せずに、そのまま食べることもできます。


板状タイプと乾燥タイプの米麹

ちなみに、米麹には、板状タイプ(写真左)と乾燥タイプ(写真右)の2種類があります。
「こうじ水」作りには、このどちらの麹を使ってもOKです。


カップに注いだ麹水

お味の方は、すでにお伝えした通り、とても飲みやすいです。

甘酒よりもクセがなく、また甘味もすっきりとしているので、食事中に飲んでも違和感がありません。
この味なら、ストレスなく飲み続けられそうです。

麹水の飲み方

情報元のテレビ番組「名医のTHE太鼓判!」によると、「こうじ水」は、1日に(朝昼晩合計で)500ml飲むと効果が出やすいようです。

ちなみに、新潟県の阿賀町で150年続く老舗麹店・山崎糀屋の女将、山崎京子さん(72歳)は、毎日「こうじ水」を飲んでいて、これまで一度も便秘に悩んだことが無いとか。
山崎さんも、毎日500mlのこうじ水を飲んでいるそうです。

また「こうじ水」は、繰り返し2回作れます。
残った麹に同量の水を足し、8時間置いたら完成。
出来上がった「こうじ水」は、なるべく早く(出来ればその日のうちに)飲むのがおすすめです。

続いて、「こうじ水」と「残った麹」を料理に使う方法をお伝えします。

残った麹&麹水の使い方

こうじ水を作った後に残った米麹

「こうじ水」を作ると、水に浸した麹がたくさん残ることになります。

残った麹は、加熱せずに、そのまま料理に使うのがおすすめです。
火を入れずに食べる方が、麹の酵素を無駄なく摂れるので、体にも良いためです。


残った麹の栄養をムダにしない食べ方

麹をトッピングしたサラダ

残った麹を加熱せずに食べるのなら、サラダや和え物などにするのが一番簡単です。

その際には、具材として混ぜるのではなく、ドレッシングやソースにしてかけると、麹のツブツブも気にならなくなります。

おすすめはオニオンサラダ。
残った麹にマヨネーズを混ぜ、醤油を少し垂らしてドレッシングを作り、オニオンスライスにかけて食べると美味しいです。
麹のほのかな甘みが、玉ねぎの辛味とよく合います。
玉ねぎの辛味が苦手な方は、玉ねぎの辛味抜きの方法を参考にしてください。

また、残った麹を白和えの衣に混ぜても、美味しいですよ。


残った麹を使ったおすすめレシピ

残った麹を生で食べるのに飽きたら、加熱調理するのもアリです。

麹をご飯だと考えると、いくらでも料理のバリエーションが増やせます。
残った麹は、炊いてしまえば、普通のご飯とほぼ変わりません。
むしろ、普通のご飯よりも美味しいです。

麹と一緒にご飯を炊く

残った麹を米と一緒に炊く方法です。

材料【2合分:調理時間1分/炊く時間除く】
2合
残った麹 70g
  • こうじ水を作った後に残った麹。
作り方
  1. 米を研ぎ、炊飯器に入れ、2合の目盛りまで水を注ぐ。
  2. 「残った麹」の水気をしっかり切って加え、普通に炊いたらできあがり。

レシピでは、「残った麹」の量を70gとしていますが、お好みで調整しても問題ありません。

また、水加減をするときは、「残った麹」の量は無視してください。
「残った麹」はすでに水分をたっぷり吸収しているので、白米の量に適したお水を加えれば大丈夫です。

麹と一緒に炊いたご飯

出来上がりは、普通のご飯とほぼ変わりません。

「残った麹」を使うので、麹のクセっぽさもほとんど感じません。
むしろ、しっとりもっちりとして甘みのある、とても美味しいご飯ですよ。

この炊き方を応用すれば、炊き込みご飯も作れます。

他には、「残った麹」を、スープや煮物に加えるのもいいです。


また、「こうじ水」を料理に使うこともできます。

情報元のテレビ番組「名医のTHE太鼓判!」で話題になった、タレントの麻木久仁子さんが考案した簡単料理をご紹介します。

「こうじ水キムチ」のレシピです。

まず、大根・柿・ねぎ・にんにく・しょうがを薄切りにし、保存袋に入れます。
そして塩とこうじ水を加え、1晩〜1日寝かせたら完成。
箸休めにぴったりな、さっぱりとした水キムチができるそうです。

こうじ水の体験談

ところで、タレントの麻木久仁子さんは、25年も便秘で悩んでいて、お通じは6日に1回だったそうですが、「こうじ水」を1週間ほど飲み続けたところ、徐々に改善して、11日目以降は毎日すっきりするようになったそうです。

また、6日間も便がたまっていた視聴者の方は、1日目から便秘が改善され、4日目から肌ツヤが良くなり、毎日のようにお通じがあるようになったそうです。

「こうじ水」はとても飲みやすく、飲み続けるのに努力は一切要らないので、便秘をはじめ、冒頭でお伝えした体の不調に悩んでいるのなら、試してみる価値はありそうですよ。

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