原美術館のススメ。東京で現代美術を楽しむ

公開: 更新:2016/08/30

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原美術館は、派手ではありませんが、とても居心地のよい美術館です。
JR品川駅から歩いて15分。静かな住宅街を進んだ先にある豪邸。それが原美術館です。
この美術館は、古い洋館を改築してつくられました。もともとは、原邦造さんという実業家の邸宅だったとか。建てられたのは昭和13年。今から75年も前のことです。

森美術館や東京都現代美術館のように、大きくてピカピカの美術館も楽しいですが、この美術館のように、シブくて落ち着ける美術館も捨てがたい。長い年月を経た建築物だけがもつ魅力が、この洋館にはあります。

それに、併設されているカフェもいいんです。作品を鑑賞した後、中庭を眺めながら論評しあうのも楽しいものです。
原美術館には、ぜひ天気の良い日にお出かけください。雨だったら延期です。

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原美術館 入口
原美術館の外観です。
ちなみに、原美術館を設計したのは、渡辺仁という建築家です。渡辺さんは、この他にも、東京国立博物館本館や、銀座の和光ビルを設計しています。これらを並べてみると、渡辺さんのつくる建築はバリエーションに富んでいて、とても面白いですね。

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左:東京国立博物館 右:和光ビル(銀座) ともに渡辺仁による設計。

庭と館内の風景

キース・ソニア
建物を取り囲む庭には、野外作品が点在しています。美術館の正門を入ってすぐ左にあるこの物体は、単なる公衆電話ではありません。キース・ソニアというアメリカのアーティストの作品なんです。手前に映っているのはブラウン管のテレビ。イイ味だしてます。

多田美波「明暗No.2」
こちらは、大正生まれの女流彫刻家・多田美波さんの作品です。タイトルは、「明暗No.2」。ステンレス製の作品が、周囲の芝を映し出しています。

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原美術館は3階建てです。こちらは踊り場。大きなガラス窓から自然光が降り注ぎます。とても心地の良い空間です。
この日はポルトガルの彫刻家、ルイ・シャフェスの作品が、窓のとなりに展示されていました。日陰で静かに成長するサナギのように見えます。

カフェ・ダール

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美術館に併設された、カフェ・ダール。天気のいい日はホントに気持ちいいです。カフェはガラス張りになっているので、中庭を眺めながらくつろぐことができます。

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先日訪れたときは土曜日だったので、週末限定メニューも含めた3種のランチコースがありました。「Special A」と「Special B」、それと「ガーデンバスケット」です。

Special Aは、「ポルトガル風魚介類のスープ仕立て」の他に、魚料理か肉料理が1品選べます。
Special Bは、「ポークリエットのサボイキャベツ包み・パルサミコソース」に、「イタリア産フンギポルチーニ茸の黒胡椒風味スパゲッティー」のコンビでした。どちらも2,000円ちょっとで楽しめます。

ガーデンバスケットは、「骨付きハーブフランクソーセージ、白身魚のフライ・タルタルソース、フレンチフライポテト、ラタトゥユ、ミニクロワッサン、スティックサラダ、季節のフルーツ、小さなデザート」にワインが1本つきます。ワインの銘柄によって3コース(3,000円?7,500円くらい)に分かれています。

サフランリゾット
もちろん単品で注文することもできます。こちらは、「帆立小柱のサフランリゾット」。鮮やかな黄色のリゾットの上に飾られた紫色の花びらがおしゃれです。

ズワイガニのパスタ
こちらは、「ズワイガニとイクラの白ワインソーススパゲッティー」です。

飲み物は、コーヒー数種、紅茶の他にソフトドリンクがあります。またアルコールは、ビールに、ワインとシャンパンがそろっています。他にもホットワインやカクテルなどもあります。ケーキセットは1,050円?楽しめます。

アクセス

場所は、少しわかりにくいです。途中までは一本道なのですが、曲がる場所を間違えやすい。

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JR品川駅の中央改札を出て左折、高輪口に向かいます。

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高輪口を出ると、目の前は国道15号。横断歩道を渡り、左側に進みます。

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途中、道路が2つに分岐しますが、歩道をそのまま道なりに進みます。

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御殿山交番前の信号を左折します。ここが間違えやすい。交番の手前で信号を渡り、脇道に入ります。

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到着!

開館時間等

  1. 開館時間
    午前11時から午後5時まで(入館は、閉館時刻の30分前まで)
    水曜日のみ午後8時まで開館
  2. 休館日
    月曜日(祝日の場合開館、翌日休館)、展示替え期間、年末年始
  3. 入館料
    一般1,000円、大高生700円、小中生500円/原美術館メンバーは無料、学期中の土曜日は小中高生の入館無料/20名以上の団体は1人100円引
    ※ カフェの利用にも入館料が必要です。
  4. 住所
    東京都品川区北品川4−7−25
  5. 電話
    03-3445-0651

まとめ

原美術館は、現代アートに特化した硬派な美術館であると同時に、お洒落なカフェと開放感のある中庭を有する憩いの場所でもあります。ぜひ一度、足を運んでみてください。

画像引用元:
DSC04950 by yjsk
上野?東京国立博物館? by 柏翰 / ポーハン / POHAN
銀座 和光ビル? by puffyjet
原美術館 by Kentaro Ohno
原美術館 by Kentaro Ohno
中庭を臨む by ginza_line
courtyard of Hara museum by * YUKO_M

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