トマトの塩漬けのレシピ。発酵すると旨味アップ!万能調味料の作り方。

トマトの塩漬け

料理に幅広く使える万能調味料、トマトの塩漬けの作り方をご紹介します。

トマトを塩漬けにして、ニンニクとハチミツを加えたシンプルな一品。
料理研究家の浜田陽子さんが考案した「塩トマト」です。

トマトの旨味たっぷりなので、卵焼きの具や、肉や魚の味付け、納豆のトッピングなど色々と使えます。

しかも、このトマトの塩漬けは、数日寝かせることでさらに美味しさがアップ。
トマトが発酵して旨味成分が大幅に増えます。
作り置きをして、発酵を待っているのも楽しいですよ。

ちなみに、浜田さんは「トマト塩レシピ」という料理本の著者でもあります。

(一部情報元:テレビ朝日「グッド!モーニング」トマトの塩漬けレシピ 2014年9月3日放映)

塩トマトの作り方

トマトの塩漬けのレシピ

「塩トマト」のレシピです。

全工程は、後ほど写真をもとに説明します。

材料【500ml分:調理時間10分】
トマト 2個(400g)
ニンニク 1片
40g
ハチミツ 40g
作り方
  1. トマトのヘタを取って5ミリ角に切り、ニンニクをみじん切りにする。
  2. 1に塩・ハチミツ・みじん切りにしたニンニクを加えてよく混ぜ合わせる。
    保存容器に入れたらできあがり。
    冷蔵保存で1週間ほど日持ちする。

写真をもとにレシピを説明します。

トマトを細かく切る

【工程1】
まずトマト(2個:400g)のヘタを取り、5ミリ角に切ります。

そしてニンニク(1片)をみじん切りにします。

【調理のポイント】
トマトを小さめに切ると、料理に使う際の味のバラつきが抑えられます。

参考:トマトの角切り


トマトに塩とニンニクとはちみつを加える

【工程2】
次にトマトに、ニンニク・塩(40g)・ハチミツ(40g)を加えます。

ちなみに塩とハチミツの量は、どちらもトマトの重量の10%です。


トマトと塩を混ぜ合わせる

そしてよく混ぜ合わせます。


トマトを塩漬けにする

最後に保存容器に入れたら完成です。

作ってしばらくすると、水分がたっぷり出てきます。
これが旨味たっぷりの万能調味料です。


塩トマトの旨みについて

トマトには、旨味成分の「グルタミン酸」が豊富に含まれていて、トマトから出た水分には、この旨味成分が凝縮されています。

トマトに詳しい恵泉女学園大学の藤田智教授によると、塩トマトは、ちょっと置くとさらに美味しくなるそうです。
時間が経過すると、酵母が増えて、発酵し始めるためです。発酵すると、トマトのうまみ成分が爆発的にアップします。
実際に5〜6日ほど置くと、より深い旨味が楽しめるようになります。


塩トマトの賞味期限

塩トマトの賞味期限は、冷蔵で1週間ほどということになっています。

ただ、私はこの塩トマトをよく作りますが、塩がやや効いていることもあり、3週間前後は美味しく食べられます。
日持ちはケースバイケースかもしれませんので、様子を見ながら使ってください。

続いて、塩トマトの食べ方をご紹介します。

塩トマトの食べ方

トマトの塩漬けの食べ方

さてここからは、塩トマトのいろいろな活用法を取り上げます。

塩トマトの使い方いろいろ

豊かな旨味を含んだ塩トマトは、卵焼きや肉魚料理の味付けに使うと、とても美味しいです。
スプーン1杯プラスするだけで、料理の味が数ランクアップします。

他にも納豆に混ぜたり、サラダの味付けに使ったり、酢とオイルを混ぜてドレッシングにしたり、ハンバーグのタネに混ぜたり、焼き肉に付けたりしても合いますよ。


塩トマトの卵焼き

トマトの塩漬けの卵焼き

最初にご紹介するのは「塩トマト玉子焼き」のレシピです。

材料【2人分:調理時間4分】
3個
塩トマト 大さじ1
オリーブオイル 少々

※冒頭のレシピで作ったもの。

作り方
  1. 卵をボールに割り入れ、塩トマトを混ぜる。
  2. フライパンにオリーブオイルを熱し、1を流し入れ、菜箸で混ぜながら少し固める。
    ヘラでオムレツの形に整えながら、好みの固さになるまで焼いたらできがり。

トマトの塩漬けと卵を混ぜる

【工程1】
まず卵(3個)をボールに割り入れ、塩トマト(大さじ1)を混ぜます。

卵3個に対して、塩トマトは大さじ1。
この割合で、塩気がちょうど良くなります。


トマトの塩漬けの卵焼きの完成

【工程2】
あとは普通のオムレツと同じように焼くだけです。

塩トマトを卵に混ぜると、深い旨味のあるしっとり柔らかいオムレツができます。

味は塩トマトだけで決まります。とても美味しいです。


塩トマトの豚肉の生姜焼き

トマトの塩漬けを使った豚肉の生姜焼き

また生姜焼きにしても美味しいです。

材料【2人分:調理時間10分】
豚ロース薄切り肉 6枚
塩トマト 大さじ3
生姜の絞り汁 大さじ1
適量
作り方
  1. 豚ロース薄切り肉に塩トマトと生姜の絞り汁を加えて味付けする。
  2. フライパンに油を熱し、1を焼いたらできあがり。

トマトの旨味が加わった、さっぱりとした味わいの生姜焼きができます。


塩トマト納豆

トマトの塩漬けと納豆

塩トマトは納豆にも合います。

塩トマトの爽やかな酸味で、納豆のクセが和らぎ、食べやすくなるというメリットもあります。


塩トマト冷や奴

トマトの塩漬けと冷や奴

冷や奴にのせるのもおすすめです。

塩トマトには、優しいながらも深い旨みがあるので、たっぷりのお豆腐も飽きずに美味しく食べられます。

他にも塩トマトは、ただ白いご飯にのせて食べても美味しいです。
またチャーハンやうどんなどの味付けに使ったりするのもおすすめですよ。

ところで塩トマトは、旨味たっぷりの万能調味料というだけでなく、健康効果もとても高いです。
続いて、塩トマトの健康効果についてお伝えします。

塩トマトの栄養と効果

トマトの塩漬けの栄養効果

トマトに含まれる「リコピン」には、強い抗酸化作用があり、次のような効能があるとされています。

  • ダイエット
  • 血糖値の抑制
  • がんの予防
  • 血液サラサラ・動脈硬化の予防
  • 美肌

また、トマトに含まれる「クエン酸」には疲労回復食欲増進といった効果が、そして、「食物繊維」には整腸作用が期待できます。

酢を使った健康食

ちなみに私は、主にダイエット&美肌効果を求めて、塩トマトを食生活に取り入れています。

塩トマトの他に「レモン酢」や「酢玉ねぎ」や「酢生姜」なども、同じ目的でストックしています。
こうした日々のストックの中で、塩トマトが特に優れているのは、何と言っても深い旨みです。

塩トマトを常備しておくと、健康になれる上に、トマトの豊かな旨味をいかしたお料理がとても簡単に作れていいですよ。


トマトのオリーブオイル漬け

トマトのオイル漬け

最後に、トマトを使った保存食のレシピをもう1品ご紹介します。

トマトをオリーブオイルと塩に漬けるだけで完成の超簡単レシピ。

こちらも、トマトの旨味がぎゅっと詰まっていて美味しいです。

先に紹介した「塩トマト」とくらべて塩気が控えめですが、冷蔵での日持ちは同じ1週間くらいです。
オリーブオイルの風味をプラスするのもいいですよ。
リンク先もぜひご覧ください。

料理研究家の遠藤香代子さんのレシピ
2分
トマトオリーブオイル

作り方を見る

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