山形県高畠町にあるハム・ソーセージの専門店「スモークハウス ファイン」で、およそ20年にわたり化学調味料を一切使わない無添加ソーセージをつくっている片平琢朗さん。
片平さんは、本場ドイツで開催される「国際食肉コンテスト」において、18品目のソーセージで金賞を受賞されている一流のソーセージ職人です。
今日は、そんなソーセージを知り尽くした片平さんがすすめる、「ソーセージの美味しい食べ方」をご紹介します。
(一部情報元:「ジョブチューン」2014年11月22日放映)
ソーセージの塩ゆでと天ぷら
片平さんによると、ソーセージの調理法で最もおすすめなのは「塩ゆで」。
美味しくつくるポイントは、湯を沸騰させないことだそうです。80度くらいの湯を使います。
ちなみに100度の湯で茹でると、ソーセージの旨み成分が流出してしまうようなので、注意が必要です。
「ソーセージの塩ゆで」は次のようにします。
- 80度のお湯2リットルに対して、ティースプーン2杯分の塩を加える。ソーセージを投入する。
- ソーセージがちょっと浮いてきたらできあがり。
ゆでる際に塩を加えると、浸透圧の原理でソーセージの旨みが逃げないそうですよ。
ちなみに、以前、このブログで「ソーセージの美味しいゆで方」をご紹介したことがあります。
『専門家がすすめる、本当に美味しいソーセージの調理法。賢い選び方。』
その記事で紹介したソーセージのゆで方は、ズボラな方におすすめです。
その方法では、冷蔵庫から出したばかりの冷たいソーセージを、あえて、沸騰した湯に投入します。そうすることで湯の温度が下がって、ソーセージをゆでるのに適度な温度になるとのこと。また塩は加えません。
その方法の優れた点はとても分かりやすいところです。
ただ一方で若干アバウト。先のように湯の温度をきっちり計って80度にするのとどちらが良いか、試してみてください。
話を戻します。
片平さんによると、ソーセージの美味しい調理法として「ソーセージの天ぷら」もおすすめだそうです。子供に人気があるメニューだそうですよ。
つくり方はごく普通の天ぷらと同じ。衣をつけて揚げるだけ。
ソーセージに含まれる水分が抜けて肉の旨みが凝縮されるため、とても美味しいそうです。
ウインナー・フランクフルト・ボロニアの違い
最後に、3種類のソーセージ、ウインナー・フランクフルト・ボロニアの違いをご紹介します。
片平さんによると、これら3種のソーセージは、中身はまったく変わらないそうです。では何が違うのか。それは中身を詰めるために使う腸です。
ソーセージは、どの動物の腸を使うかによって、名称がきっちりと分けられているようです。
ウインナー | 羊の腸を使用 |
フランクフルト | 豚の腸を使用 |
ボロニア | 牛の腸を使用 |
羊・豚・牛、それぞれの動物の体の大きさから腸の太さを連想すると、何となく覚えやすいですね。
さて、情報元のテレビ番組では、片平さんのつくるソーセージの中で特におすすめの2種類が紹介されていました。
ソーセージの世界大会で金賞を受賞した「あら太」と、世界大会で銀賞を受賞した醤油味のソーセージ「ジャパ~ン」。
どちらもとてもジューシーなソーセージだそうです。テレビに映しだされたソーセージの溢れ出る肉汁が、なかなか魅力的でした。美味しそうですよ。
片平さんのソーセージは、お店のHPからお取り寄せができます。