「冷え性対策」として私がまず真っ先に考えるのは、超厚手の靴下をしっかりと履くことです。冷え性の私は、寝る時にも靴下は欠かせません。
でも今日のテレビ番組によると、足を温めるのは、間違った冷え性対策だそうです。
冷え性対策研究所の所長・山口勝利さんは、「風呂あがりに足を冷やす」という、なんとも大胆な冷え性対策を提案しています。
今日は、足を冷やす理由とその効果をお伝えします。
(一部情報元:「ワイド!スクランブル 第2部」2014年12月22日放映)
「足を冷やす」冷え性解消法
山口さんによると、冷え性対策で重要なのは、体を内側から温めて、血液の流れを良くすることだそうです。
そのためには入浴をするのが大変有効だとか。
さらに山口さんは、風呂あがりに次のような驚くべきことを薦めています。
同番組によると風呂あがりには、足を冷やすどころか、すぐ靴下を履く人が多いとのこと。私もその1人ですが、実はそれは逆効果だそうです。
山口さんによると、風呂あがりは血管が拡張して、足から熱が逃げやすい状態になっています。靴下を履いて足を温めるだけでは、かえって冷えてしまいます。
そこで逆に足を冷やします。そうすると、入浴によって得られた体内の熱を、上手に閉じ込めることができるそうです。
足の冷やし方は簡単です。
冷水に浸して絞るなどしたタオルで、ヒザからつま先まで包むように拭きます。左右10秒ずつ。
ちなみに直接冷水をかける方がより効果があるそうですが、あまり好まれない上に、心臓に負担がかかることもあるそうですから、無理にはすすめないとのこと。
ヒザから下をこのように冷やすだけで、体全体が温まるそうです。ただどちらの方法を試すにしても、やり過ぎると効果がないようですから、あくまでも10秒以内で行うことを守ってください。
情報元のテレビ番組では、入浴した直後に足を冷やした場合と冷やさなかった場合を、サーモグラフィーで比較していました。
冷やした直後は足が冷たくなっているのが分かりますが、それから40分後には圧倒的な差が出ました。冷やした足の方が、ダンゼン温かくなっていることが確認できました。
お風呂から出て足を冷やすのは少々勇気がいりますが、はっきりとした実験結果が出ていましたから、試さない手はありません。体をあまり甘やかしすぎてはいけないようですね。
正しい冷え性対策
ところで山口さんによると、多くの人が良かれと思って取り組んでいる冷え性対策には、他にも改めるべき点があるようです。
たとえばこんなことです。
ちなみに×がついた項目は「冷え性対策に適さない」を、△は「場合によっては冷え性対策に適さない」をあらわしています。
- (×)寝る時も靴下を履く。
- (×)暖房を強める。
- (△)岩盤浴や半身浴をする。
- (×)寝る時は電気毛布を使う。
- (△)背中(腰)にカイロを貼る。
- (×)ブーツを履く。
冷え性対策として何が問題なのか、それぞれの項目に対する山口さんのお話をまとめました。
まず1の「寝る時にも靴下を履く」について。
靴下を履くと、足を締めつけてしまう上に、体温調節が上手にできなくなってしまうようです。足の裏は、体温を調節する大事な場所なので、そこばかり温め過ぎてしまうのはNG。
ですが、どうしても靴下を履きたい場合は、緩めのものを選択するだけでかなり違うようですよ。
「暖房を強める」のが良くないのは、温度に体が慣れてしまうから。そうすると、それ以上低い温度に体が耐えられなくなってしまうそうです。
また「岩盤浴」や「半身浴」を長時間すると、疲労してしまうようです。それが原因で逆に体を冷やしてしまう場合もあるようですから、ほどほどにすることが大切です。
「電気毛布」は、使っているうちに温度設定がどうしても高くなってしまいがちだそうです。温度に体が慣れてしまため良くないとのことです。
「カイロ」は背中や腰に貼るのではなく、お腹に貼るとよいようです。そうすると全身が温かくなるそうですよ。
「ブーツ」は、足首や足先が硬くなっているものは血行を阻害してしまうのでNG。足首が柔らかいムートン調のものがおすすめだそうです。
ちなみに温かい飲み物を摂ったり、眠る際に湯たんぽを使うのは、冷え性対策として大変効果が高いようですよ。