「品種改良米」は世界の米需要増に応えることが出来るか?

公開: 更新:2016/08/30

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中国とインドの人口増加で、2030年には世界の米の需要は現在の約1.7倍に膨れあがるという調査結果があるそうです。世界の米生産量は現在、約4億6000万トン。中国とインドの生産量は全体の60%を占めています。
しかし、洪水や干ばつなど環境への継続的なストレスが及ぼす影響は大きく、今後、米の収量を増やすためには品種改良が必要不可欠だということです。品種改良をした場合の収量の変化がデータ化されていました。面白いので抜き出してみます。

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☆普通の米を冠水耐性米にチェンジ→米の収量は1haあたり最大3トン増加

現在、最大20日間の浸水に耐えられる品種の開発が進められています。

☆干ばつ耐性米にチェンジ→1haあたり1.5トン増加

毎年アジアの田んぼの稲の約40%が収穫を前に枯れています。

☆塩害耐性米にチェンジ→1haあたり2トン増加

アジアでは1500万ha以上の水田が塩分過剰とされています。

☆冷害耐性米にチェンジ→1haあたり少なくとも1トン増加

冷害に強い稲の品種改良が進めば、二期作も可能になります。

データの通りに品種改良がはっきりとした米の増産に繋がるのか少々疑ってしまいますが、私達が今のような豊かな食生活が送れるのは、これまで行われてきた品種改良のお陰でもあると思います。戦前生まれの方から、”昔とくらべてお米がとっても美味しくなった”と聞いたことがあります。今の私達にとって戦前の米は、すでに不味くて食べられないものになっているかもしれません。そんなところにも品種改良の恩恵があるようです。

地球上の飢餓は、収量の問題ではなく政治の問題だと思います。そこが解決されれば(それは可能だろうか?)品種改良なんて必要ないのかもしれません。実は有機農業でも立派に地球上の全ての人々を養えるのかもしれません。(→有機農業は地球上の全ての人を養えるか?

次のようなデータもありました。

☆生産されている食料のうち(家畜分を除く)、消費されず廃棄される割合→ 1/3(年間約13億トンに相当)

このような無駄を無くすことも必要ですね。だけど日頃はこのような飢餓や食料廃棄の問題なんてどこ吹く風の私。このような問題が簡単に解決するとは思えません。やっぱり手っ取り早く品種改良かな。

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画像引用元:https://www.flickr.com/photos/ricephotos

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