片付けられないと悩む前に、知っておきたい事。精神科医が教える「片付けないけど優秀な人」。

公開: 更新:2016/05/23

片付け術

精神科医・奥田弘美さんの著書「精神科医が考えた忙しすぎる人のための「開き直り」の片づけ術」は、ちょっと変わった視点で書かれた片付けの本です。

奥田さんは同著の中で、片づけをする前に、まずは心に刷り込まれた「片づけられない」=「ダメ人間」という定義を捨てましょうとおっしゃっています。

片づけが大好きで、自然と家の中がピカピカになり、家族も自分もハッピー。そんな方はそれで素晴らしいと思います。
でも一方で、片づけられないと運気が落ちるとか、理想の自分になれないとか、そうした片づけの効果を説いた本の情報などをプレッシャーに感じてしまうと、楽しくありません。

医師として多忙な生活をされている奥田さんはかつて、「片づけができない」という自己嫌悪に苛まれ、散らかった部屋にイライラして家族に当たったり自分を責めたりしたことがあるそうです。

そんな奥田さんは、その後片づけと成功者について調べることで、「片づけられない」=「ダメ人間」という定義に基づき「片づけられる」=「優秀な人間」と考えることにはまったく意味がなく、本当に優秀な人はむしろ、片づけに興味を持っていないことが分かったとおっしゃいます。

今日は、奥田さんが著書で取り上げている、「片づけないけど優秀な人」の例をいくつかご紹介します。

ポイントは「片づけられない」ではなく、あくまでも「片づけない」ところ。
片づけをプレッシャーに感じてしまう方は、きっと気持ちが落ち着きますよ。

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片付けをしなくても優秀で運がいい人

奥田さんが著書で挙げている、「片づけないけど優秀な人」の分かりやすい例を2つご紹介します。

まずは上の画像をご覧ください。
2014年に出版されて話題になった、医師・矢作直樹さんの著書「おかげさまで生きる」です。

著者はこの本の表紙に注目したようです。
矢作さんが普段お仕事をされているデスクが一緒に写っていますが、その机の上は、お世辞にも片付いているとは言えません。

ところが、同業者である著者によると、矢作さんは医師の中でもトップレベルと言えるほど優秀な方だそうで、しかも出版した本が立て続けにベストセラーになるという実力と運を兼ね備えた方でもあります。

片づけをしっかり行うことと、人間としての優秀さや運の強さは、関係ないのかもしれませんね。

ちなみに奥田さんは医師として、世界的な研究を成し遂げた優秀な教授や科学者をご存知だそうですが、そうした立派な方々について「実はその半数以上の方が、机の上は書類と本の山積み状態」だったと同著に記しています。

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片付けをしなくてもクリエイティブな人

また奥田さんは、イギリスの細菌学者で、世界初の抗生物質「ペニシリン」の発見者として知られているアレクサンダー・フレミングの例も著書で取り上げています。

奥田さんによるとフレミングは、「だらしない人ほどうまくいく」というアメリカのビジネススクールの教授が書いた本の中で、だらしない人の例として紹介されています。
本のタイトル通りに解釈すると、フレミングは「だらしない人だからうまくいった」といことになります。

実際にフレミングがペニシリンを発見したのは、彼が休暇から帰ってきたとき、放置したままのシャーレにカビの塊が入り込んだことがきっかけだとか。
フレミングがきれい好きだったら、ペニシリンの発見に至らなかったかもしれませんね。

ちなみに、この「だらしない人ほどうまくいく」という本は、多くの片づけの本の内容と照らし合わせると、かなり意外な趣旨になっています。
本当に優秀でクリエイティブな人は、実はだらしないそうです。

ところで奥田さんは他にも、片づけと人間の質は関係ないという例を紹介しています。
たとえば散らかった部屋にいる人の方が、創造的なアイデアを生み出したり、習慣を打破できるクリエイティブな発想をしやすいという研究結果があることや、また精神科医としてのご経験から、「片づけられない」=「心が乱れている人」という定義も、9割はNOだと同著に記しています。

片づけが今とても注目されている理由はおそらく、心を整える効果があることを、多くの人が気づき始めているからだと私は思います。片づけには、物や情報が溢れて複雑化した私を、シンプルに分かりやすくしてくれる魅力があります。

でも一方で、片づけはあくまで、気持ちよく過ごすためのひとつのきっかけに過ぎません。
片づけを目的にするのはもちろんですが、あまり神経質になり過ぎて、本当に大事なことを見失ってしまっては元も子もありません。

片づけられないと悩んでいるのなら、思い切って「片づけない」という選択をするのもアリだと思います。

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画像引用元:Home Office for Architect by Jeremy Levine

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