炭水化物を食べるダイエット。肥満研究の権威のおすすめです。

京大式炭水化物を食べるダイエット法

肥満研究の権威・京都大学の森谷敏夫教授がすすめる、炭水化物を食べるダイエット法をご紹介します。

森谷さんは現在65歳。
でも森谷さんの体脂肪率は、なんと9.8%。
60代男性の体脂肪率の平均が20~24%程度であることを考えると、9.8%がいかに低い数値かが分かります。

そんな健康な体をお持ちの森谷さんは、「痩せたければ炭水化物を摂りなさい」とおっしゃいます。

炭水化物を摂らないダイエット法が注目される中、森谷さんは、実はそうしたダイエットには間違いが多いと指摘しています。

今日は森谷さんのお話から、炭水化物オフダイエットが良くない理由と、理想的な食事&運動法をお伝えします。

(情報元:TV「世界一受けたい授業」東大VS京大 2015年7月25日放映)

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炭水化物を抜くと、脂肪ではなく水分が減る

京大式炭水化物を食べるダイエット法

森谷さんは、炭水化物オフダイエットは、間違いが多いとおっしゃいます。
炭水化物を抜くのは、逆にダイエットに良くないとか。

炭水化物オフダイエットをすると、体重が劇的に減ります。
でも実際に減っているのは脂肪ではなく、水分だからというのがその理由です。

そもそも炭水化物に含まれる糖質は、脳を動かす唯一のエネルギーとして必要不可欠です。
1日に2000kclを摂る場合、そのうちのおよそ2割にあたる400kclが脳のエネルギーとして使われます。ちなみに400kclは、おにぎり2.5個分に相当します。

しかし炭水化物オフダイエットをはじめると、脳を動かすための糖質が不足してしまいます。
そして足りない糖質を補うために、筋肉に貯蔵していた糖質を、脳のエネルギーとして使ってしまいます。

筋肉には、グリコーゲンとして4倍の水分と結合した糖質がストックされています。
でも糖質を脳のエネルギーに変えるためにグリコーゲンが分解されると、水分が体外に排出されてしまうのです。

これが、低炭水化物食を続けると脂質ではなく水分が減ってしまう理由です。

体脂肪を減らせないとなると、ダイエットとしてはナンセンスですね。

低炭水化物食は、隠れ肥満&死のリスクが高まる

ステーキ

ところで炭水化物を抜いた食事は、ダイエットに向かないばかりか、死のリスクも高めてしまうようです。

炭水化物を抜くと、足りないエネルギーを脂質やタンパク質で補う必要があります。
このような高脂肪&タンパク質の食生活を続けると、隠れ肥満やガンになりやすくなり、その結果、死のリスクが高くなってしまうと森谷さんはおっしゃいます。

ちなみに隠れ肥満とは、見た目にはスリムでも、体脂肪が高い状態のこと。
炭水化物オフダイエットをすると、まず筋肉がやせ細っていきます。そうすると体重は減りますが、実際に減っているのは体内の水分なので、脂肪の量は変わりません。
このように隠れ肥満になりやすくなってしまうのです。

また低炭水化物食を続けることで、死のリスクが高くなるという実験結果が実際にあるようです。(Ann Intern Med.2010;153:289-298 男性44,548人・女性85,168人対象)

それによりと、高炭水化物食の人にくらべ低炭水化物食の人は、男性は1.5倍、女性は1.35倍も、がんや心疾患などの死のリスクが高くなるということです。

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森谷さんがすすめる食事&運動法

和食

以上のような炭水化物を抜く危険性を踏まえた上で、炭水化物はどれくらい摂るのが、理想的なのでしょうか。

森谷さんによると、毎食のエネルギーの60%程度を炭水化物で補うとちょうど良いようです。

ちなみにこれをご飯やパンの量に置き換えると、ごく普通の一食分のおかずに対して、ご飯はたっぷり1膳、パンは薄切りの食パン3枚くらい。

炭水化物をこれくらいしっかり食べても、バランスの良い食事をしていれば、決して太らないそうです。

食べた物を分解したり輸送したりしてエネルギーに変える時も、人間はエネルギーを使っています。
炭水化物は燃えやすいため、むしろ高炭水化物食は、カロリーを消費しやすいそうです。

また運動に関しては、日常生活の何気ない動作程度で十分健康を維持できると、森谷さんはおっしゃいます。

立ったり座ったりするだけでも、消費するエネルギーは、実は意外と大きいようです。
ちなみに立つだけで、20%も余分にエネルギーを使います。また座った状態にくらべて歩くと、カロリー消費は3倍に跳ね上がります。

リモコンを使わずにテレビのチャンネルを変えるとか、ティッシュの箱を遠くに置くとか、ちょっとしたムダと思える動作を日常の中に取り入れると良いようですよ。

ところで私は、炭水化物をなるべく摂らない食事をこれまで心がけていましたが、もともとご飯やパンが大好きだということもあり、実際にはストイックになりきれませんでした。

でも炭水化物オフが良くないとする専門家もいらっしゃることを考えると、これくらいが良かったのかもしれません。
何事もほどほどくらいが、リスクヘッジになるとも言えますね。

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画像引用元:ごはんのかおり by fto mizno家傳手打漢堡排飯, 米定食, Machikaka, 台北 by bryan…金魚鉢 by Sig.Steak by Windslash

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