冷凍ご飯の解凍。自然解凍はNG!レンジで短時間加熱が美味しさの秘訣。

冷凍ご飯の解凍

冷凍ご飯の解凍方法を解説します。

短時間で加熱が美味しさのコツ

凍ったご飯をおいしく解凍するコツは、ご飯を短時間で効率よく加熱することです。
解凍に時間をかけすぎると、解凍中に出た水分がたまって底の方がベチャベチャになりますし、風味も落ちてしまいます。

そこでおすすめなのが、電子レンジ。
加熱時間は、茶碗1杯分(150g)につき、600Wで3分ほどでOKです。
レンジを使うと、わずかな解凍時間でふっくらと美味しく仕上がります。

レンジなしの場合

もちろん、レンジ以外の解凍の仕方もないわけではありません。
たとえば、蒸し器を使って解凍することもできます。

ただし、レンジの方が風味や食感がいいですし、作業も簡単です。
特段の理由がなければ、レンジを使う方がいいと思います。

自然解凍はNG

ちなみに、自然解凍はNGです。
ご飯を美味しく解凍するには、加熱してデンプンを十分に糊化させる必要があります。
そのため、常温に置くだけだと、ご飯が硬いままで、柔らかくなりません。

レンジが一番!ご飯の解凍

冷凍したご飯を美味しく食べるには、解凍方法だけでなく、冷凍方法も重要です。

ポイントは、空気をしっかりと遮断したうえで、短時間で凍らせること。
そのようにしてご飯を冷凍し、更にそれを短時間で解凍(加熱)すれば、ご飯の劣化を最小限に抑えることができます。

ご飯をラップで包む
ラップで平たく包む
ラップで包んだご飯を保存袋に入れる
保存袋に入れる

具体的には、ご飯を均一に平たくしてラップでぴったりと包み、さらにジップロックなどの保存袋に入れて冷凍します。
そして、電子レンジで効率よく加熱します。


冷凍ご飯をラップのままレンジに入れる

レンジで加熱する際には、まず、冷凍ご飯を保存袋から取り出します。
ラップで包んだ状態のまま電子レンジに入れて、ご飯一膳(150g程度)につき600Wで3分加熱します。

加熱時間について

冷凍ご飯の加熱時間は、ご飯の量によって若干変わってきます。
一人分くらいの冷凍ご飯だったら、600W3分で温められます。

なお、ご飯の量が大幅に増えても解凍できないわけではありませんが、できれば避けた方がいいです。
ご飯の量があまり多いと、冷凍と解凍(加熱)に時間がかかるため、底の方のご飯粒がつぶれやすくなったり、水っぽくなったりするうえに、風味も損なわれます。
ですから、冷凍する段階で一人分くらいずつ小分けにしておくのがおすすめです。

ラップのままでOK

なお、冷凍ご飯を包んでいるラップは、基本的にはそのままにして加熱します。

ニオイ移りを避けるためにラップの交換を推奨しているサイトもありますが、保存袋に入れた状態で冷凍をして、1ヶ月程度で食べるのであれば、わざわざ替えなくても大丈夫です。

もちろん、キムチなどと一緒に冷凍庫に入れた場合は、その臭いが移る可能性もないわけではありません。
でも、ラップに臭いが移っている時点で、中身のご飯にも既に移っています。
そもそも、臭いが強烈な食材は冷凍庫に入れないようにすることの方が大切です。


レンジで加熱したご飯を茶碗に入れてほぐす

レンジで加熱したご飯をお茶碗に移したら完成です。

追加で軽く加熱するのもアリ

茶碗に入れたご飯をレンジで軽く温めてふっくらさせる
より水分を飛ばして軽い食感にしたい場合は、ご飯を茶碗に盛り付けてから、ラップなしで600wで20秒ほど加熱するという手もあります。

ただ、3分加熱するだけでも十分美味しく仕上がるので、追加で加熱するかどうかはお好みです。

解凍したご飯は、その時にすべて食べ切るのがおすすめです。
食べ残しを再冷凍すると、ご飯の味がガタッと落ちて、まずくなってしまいます。

タッパーで冷凍した場合の解凍

続いて、タッパーで冷凍した場合の解凍方法についてお伝えします。

すでにお伝えしたとおり、ご飯は、ラップで平たく包み、それを袋に入れて冷凍するのがベストです。
でも、タッパーやご飯専用容器などで冷凍したご飯がお手元にある場合は、次の手順で解凍してみてください。

タッパーの蓋をかぶせる

まず、タッパーのふたを一度外して、軽めにかぶせます。

レンジにかけるとタッパーの中の空気が膨張するので、空気の逃げ道を確保します。


タッパーで冷凍したご飯をレンジに入れる

そして、電子レンジに入れて、ご飯一膳(150g程度)につき600Wで3分加熱します。


レンジで加熱したご飯を茶碗に移す

次に、タッパーをひっくり返して、ご飯を茶碗に移します。
このとき、タッパーの底の方にあったご飯が上にくるようにして茶碗に入れ、軽くほぐします。



そして、ラップなしで600Wで20秒ほど加熱します。

タッパーは底が水っぽくなりやすい

タッパーなどの保存容器は、容器自体に高さがある場合が多く、ご飯も、それに合わせて分厚く入れがちです。
そのため、解凍している間に水分が出やすく、底の方のご飯がべちゃっとしやすいという欠点があります。

ここでは、その点を補うために、2段階に分けて加熱して底の方の水分を飛ばしています。

ご飯専用容器で冷凍した場合

ご飯専用の冷凍保存容器
なお、100均やネットでは、底の部分にすのこが付いた、ご飯専用の保存容器も売られています。

そうした保存容器で冷凍した場合は、底の部分に比較的水分がたまりにくいので、わざわざ2段階に分けて加熱せずに、すぐに食べることができます。

ただし、そうした専用の保存容器も万能ではありません。
底の部分に空気が入りやすい分、長期保存した際に臭いが付きやすい傾向にあります。

なお、ご飯専用容器のメリット・デメリットについては、別記事「ご飯の冷凍方法」で詳しく解説していますので、合わせて参考にしてください。

蒸し器を使った解凍

最後に、蒸し器を使ったご飯の解凍方法を解説します。
ご飯の解凍には電子レンジの方が適していますが、レンジがない場合は、この方法で解凍してみてください。

蒸し器に水を張って強火にかける

まず、蒸し器に水を入れて強火にかけ、沸騰させます。

蒸し器がない場合

蒸し器なしの場合の蒸し方
蒸し器がない場合は、手持ちの鍋やフライパンに蒸し板をのせてもいいです。

あるいは、鍋に水を張ってその上にザルをのせたり、中に皿を入れて蒸すこともできます。


冷凍ご飯のラップを外して蒸し器の上のザルにのせる

蒸し器から蒸気が十分に上がったら、ご飯を保存袋やラップ(もしくは保存容器)などから取り出してザルにのせ、ザルごと蒸し器に入れてフタをします。
そして、ご飯一膳(150g程度)につき、5分ほど蒸します。

ザルがない場合

適当な大きさのザルがない場合は、濡らした布巾をしっかり絞ったうえで蒸し器に広げ、その上にご飯をのせてもOKです。


蒸し器で解凍したご飯

蒸し上がったご飯を茶碗に移したら完成です。

水蒸気に当てて加熱するので、食感が少し柔らかめに仕上がります。
味はけして悪くありませんが、レンジで解凍したご飯の方が美味しいです。

炊飯器を使う方法について

ちなみに、レンジ以外の解凍方法としては、蒸し器で温めるほかに、「炊飯器の保温モードで温める」という方法もあります。
ですが、この方法はおすすめできません。
解凍に時間がかかるので、ご飯の味が落ちてしまいます。

ご飯を美味しく解凍するコツは、とにかく短時間で温めること。
ご飯の解凍方法で一番おすすめなのは、やはりレンジを使ったやり方です。


以上、冷凍したご飯の解凍方法についてお伝えしました。

ご飯を冷凍する際には、ご飯を均一に平たくしてラップでぴったりと包み、さらに保存袋に入れて冷凍庫へ。
解凍する際には、電子レンジに入れて、ご飯一膳(150g程度)につき600Wで3分加熱。

この2点を覚えておくと、冷凍したご飯を美味しく食べられますよ。

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