冷凍のプロ、東京海洋大学教授の鈴木徹さんがすすめる、美味しいステーキの焼き方をご紹介します。
鈴木さんによると、ステーキは凍らせてから焼くと、柔らかくジューシーに仕上がります。
ちなみに鈴木さんは冷凍庫学の専門家で、「かんたん 節約 すぐできる おいしい! 冷凍保存レシピ」をはじめとする、冷凍技術をいかした料理の本を執筆しています。
(一部情報元:テレビ朝日「林修の今でしょ!講座」2016年3月1日放映)
冷凍のプロのステーキの焼き方
まずは、鈴木さんがすすめるステーキの焼き方のポイントをまとめました。
(レシピは、後ほどご紹介します。)
ポイントは2つあります。
- ステーキ肉は、ラップで3重に包んで冷凍する。
- 凍らせたままの状態で焼く。
以上2つのポイントについて、詳しく説明します。
ラップで3重に包んで冷凍する
1つめのポイントは、牛肉の冷凍の仕方。
ラップで3重に包んで冷凍します。
1枚目のラップは、ぴったりと肉に密着させて包み、中の空気を抜きます。
空気による肉の酸化を、防ぐためです。
2・3枚目は、あえて空気が入るように、緩めに包みます。
冷凍庫内は、開けたり閉めたりする度に温度が変化します。その際に生じる温度差の影響を受けづらくするために、あえて空気を含ませます。
ちなみにステーキ肉を冷凍する場合は、冷凍庫の真ん中あたりの、温度変化の少ない場所を選ぶと良いようです。
凍ったままフライパンで焼く
2つめのポイントは、肉の解凍の仕方と焼き方。
凍ったままの状態で、フライパンに入れます。
あとは、時間を気にしながら焼くだけです。
ちなみにステーキ肉が、厚さ1.5センチ程度の場合の焼き方は、次の通りです。
フタをして片面を2分焼き、ひっくり返して裏面もフタをして2分焼きます。
そしてフタをしたまま火を止めて、2分置いたらできあがりです。
このように焼くと、肉の表面だけにしっかり火が通り、肉汁を閉じ込めることができます。
また肉の中央部は、凍った状態から焼き始めるので、火を通し過ぎず、ジューシーに焼き上がります。
さて、以上2点のポイントを踏まえて、鈴木さんがすすめるステーキのレシピをまとめると、次のようになります。
冷凍のプロのステーキのレシピ
鈴木さんがすすめる、ステーキのレシピです。
- 【冷凍する】ステーキ肉は、ラップを3重にして包む。
1枚目は、肉にぴったり密着させる。2・3枚目は、空気を入れるようにふんわりと包む。
ラップをした肉は、冷凍庫の中央の温度差があまり無いところで凍らせる。 - 【解凍する・焼く】温めたフライパンに油を引き、凍ったままの1を入れ、フタをして片面を2分焼く。
ひっくり返しもう片面も、フタをして2分焼く。
フタをしたまま火を止め、そのまま2分置く。
なお、塩・コショウなどをするタイミングについては説明はありませんでしたので、適当に判断して加えてください。
このレシピでステーキを焼くと、だれでも簡単に、柔らかくジューシーに仕上げることができるそうです。
ちなみに、ステーキ肉を自然解凍するのはNGです。
解凍する過程で肉汁が出てしまい、旨味が減ってしまうそうですよ。