炭酸フルーツって美味しいの?イチゴやミカンの炭酸水漬けを検証!

炭酸フルーツ

NHKの「ガッテン」など、多くのテレビ番組で話題の炭酸フルーツ。
フルーツに炭酸を含ませることで食感がシュワシュワになり、美味しさがアップすると評判です。

そこで今回、炭酸フルーツが本当に美味しいのか、実際に作って検証しました。

美味しくなるわけではない

結果を先にお伝えしますと、炭酸の刺激はかすかに舌に感じるくらいで、人によっては分からないと言う方もいます。
また、フルーツ自体の味はむしろ落ちやすいですし、栄養も損なわれやすいです。
漬けている間に、フルーツの成分が炭酸水に溶け出してしまうためです。

ただ、話題性があって面白いので、いちど試してみるのもありだとは思います。


炭酸フルーツの作り方は、大きく分けて2つあります。

炭酸水を使う

1つは、フルーツを丸ごと炭酸水に漬ける方法。
炭酸水と密閉容器さえあれば試せるので、とても簡単です。

ドライアイスを使う

もう1つは、フルーツをドライアイスと一緒にクーラーボックスなどで保管する方法です。
ちょっと大がかりなのでハードルが高めですが、スイカやメロンなどの大きめのフルーツを使う場合は、この方法が適しています。


炭酸水フルーツ
ちなみに、今回試したのは、1つめの、炭酸水に漬ける方法です。
使ったフルーツは、イチゴとミカンです。

詳しいやり方をお伝えします。

(一部情報元:NHK「ガッテン!」2013年7月3日放映、日本テレビ「世界一受けたい授業」2016年6月4日放映、日本テレビ「得する人損する人」2017年4月20日放映、テレビ東京「ソレダメ!」2018年7月11日放映、テレビ朝日「家事ヤロウ!」2019年6月13日放映)

炭酸水フルーツの作り方

炭酸水とイチゴ

シュワシュワになる理由

まず最初に、果肉の食感がシュワッとなる理由から。

情報元のテレビ番組によると、その理由は浸透圧にあるそうです。

フルーツにはもともと微量な炭酸ガスが含まれていますが、フルーツを炭酸水に浸けると、果肉の内側と外側で、炭酸ガスの濃度に違いが生まれます。
内側は炭酸ガスが薄くて、外側は濃い状態。
そうすると、外側の炭酸ガスが、同じ濃度になろうとして内側に浸透します。

その結果、たくさんの炭酸ガスがフルーツの内部に入り込み、刺激のある食感が生まれるのだそうです。


みかん × 炭酸水

炭酸水とみかん

それでは、炭酸みかんの作り方をご紹介します。

日本テレビの「世界一受けたい授業」で話題になったレシピです。

材料【1個分:調理時間5秒/置く時間除く】
みかん 1個
炭酸水 適量

※無糖の炭酸水を使用。

作り方
  1. みかんを皮ごとポリ袋に入れ、炭酸水を注ぎ、口を閉じる。
  2. 1を冷蔵庫に1日置いたらできあがり。

炭酸みかん

何回か試してみたのですが、炭酸のシュワシュワ感は、なんとなく舌に感じるくらいものです。
家族にも食べてもらったところ、まったく違いが分からないという意見もありました。

ただ、このレシピは、皮をむいていないみかんを使うため、炭酸水に浸すことでの味の劣化はあまり感じません。
冷蔵庫で冷やしたみかんは単純に美味しいので、やってみて損はないですよ。


いちご × 炭酸水

炭酸いちご

続いて、炭酸いちごのレシピです。

こちらは、テレビ朝日の「家事ヤロウ!」で話題になりました。

材料【調理時間1分/置く時間除く】
いちご 適量
炭酸水 適量

※無糖の炭酸水を使用。

作り方
  1. イチゴを洗い、切らずに丸ごと密閉容器に入れる。
  2. 1に炭酸水を注ぎ、フタをする。冷蔵庫で4時間置いたら出来上がり。
炭酸水といちごを保存袋に入れる
密閉容器がなければ、ジッパー付きの保存袋でも、まったく同じ味に仕上がります。
袋を使う場合は、中の空気を抜いてから冷蔵庫に入れてください。
炭酸いちごの作りかた
また、いちごは切らずに、またヘタも取らずに、丸ごと使うのがポイントです。
切ってしまうと、その部分から甘みが逃げだして、味がより薄くなってしまいます。

炭酸いちご

実際に食べてみると、みかんよりも若干、炭酸を感じることができます。
ただ、あまり強くはありません。

いちご自体の味に関しては、みかんと比べると少し劣化しやすいように感じます。
ヘタごと浸けたとしても味が落ちやすいので、皮の薄さが影響しているように思います。

いちご × サイダー

いちごサイダー

試しに、上のレシピの炭酸水をサイダーに替えてみました。

上手くいけば、流出したいちごの甘みをサイダーが補ってくれて、フルーツポンチみたいな味になるかもしれません。
名付けて、いちごサイダーです。

材料【調理時間1分/置く時間除く】
いちご 適量
サイダー 適量
作り方
  1. イチゴを洗い、切らずに丸ごと密閉容器に入れる。
  2. 1にサイダーを注ぎ、フタをする。冷蔵庫で4時間置いたら出来上がり。

残念ながら、これは、ちょっと失敗作です。
サイダーのエグミが、いちごの良さを完全に消しています。
これは真似しない方がいいと思います。

ドライアイスフルーツ

最後に、ドライアイスを使った炭酸フルーツの作り方をご紹介します。

NHKの「ガッテン!」で話題になったやり方です。

作り方
  1. フルーツを発泡スチロールなどで囲い、クーラーボックスに入れる。
  2. 1にドライアイス(こぶし2個程度)を入れ、密閉しない程度にフタをする。4時間置いたら出来上がり。

ポイントは2つあります。

1つは、フルーツがドライアイスに直接触れないようにすること。
発砲スチーロールで覆うなど、何かしらの対策が必要です。

もう1つは、クーラーボックスを密閉しないこと。
ドライアイスが気化して二酸化炭素がクーラーボックス内に充満すると、破裂する危険性があります。
ですから、タオルなどを挟み、蓋が完全には閉じないようにします。

当サイトではクーラーボックスを使った方法はまだ試していませんが、フルーツを液体に浸す必要がないので、味や栄養面での劣化を防げる可能性が高いです。

手間がかかるのが難点ですが、もしクーラーボックスをお持ちでしたら、試してみる価値はあると思いますよ。

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