イタリアンの名店「アル・ケッチャーノ」のオーナーシェフ 奥田政行さんが考案した、家庭でも美味しく作れるチャーハンのレシピをご紹介します。
奥田さんは、世界の大舞台で活躍される超一流シェフで、このチャーハンは、ダボス会議で各国のVIPに絶賛された料理を、家庭用にアレンジしたレシピになっています。
材料費は1人前285円。
調理時間は、ご飯を炊く時間(25分)を除くと、たったの10分です。
(一部情報元:日本テレビ「あのニュースで得する人損する人」奥田シェフ&家事えもんのかけ算レシピ 2016年9月22日放映)
鶏胸肉チャーハンの作り方
奥田さんの「チャーハン」のレシピです。
レシピの全工程は、後ほど写真をもとに説明します。
鶏ムネ肉 | 80g |
玉ネギ | 1/4個(62g) |
ニンニク | 17g(特大1かけ) |
生米 | 200g |
卵 | 2個 |
ピュアオリーブオイル | 40ml |
塩・コショウ | 適量 |
醤油 | 小さじ1/2 |
アイスコーヒー(無糖) | 10ml |
水 | 200ml |
ブロッコリースプラウト | 1/2パック |
パクチー | 1枝 |
- 玉ネギは粗みじん切りにする。ニンニクは、半分をみじん切りにし、残りの半分は、切らずにそのまま残す。
- 鶏肉に塩・コショウで下味をつけ、オリーブオイル(分量外)を引いたフライパンで皮目だけを焼く。焼いている途中で1のニンニク(切らずに残した半分)を加え、香りを出す。
皮目がこんがり焼けたら取り出し、フライパンに残った脂を、少しだけ別のフライパンに移す。(このフライパンは工程3で使用する。)
取り出した鶏肉の上面の生の部分を半分切り取り、それをさらに2等分する。
2等分した肉だけを元のフライパンに戻し、水(200ml)を加え、さっと茹でる。 - 工程2で鶏の脂を入れたフライパンにニンニクを入れ、炒めて香りを出す。さらに玉ネギも加えて炒める。
玉ネギが透き通ってきたらオリーブオイルと生米を加え、玉ネギが薄っすらと色づき、米が透き通るまで炒める。 - 2(茹で汁ごと)と3を炊飯器に入れ、25分炊く。
- 炊き上がった4をバットに広げ、ヘラでほぐしながら、あおいで冷ます。
一緒に炊いた鶏肉と2で焼いた鶏肉(皮目の方)を、包丁で1センチ角に切る。 - 5のご飯と鶏肉をフライパンに入れ、さっと炒め合わせる。
フライパンの端に寄せ、空いた部分に卵を割り入れ、ヘラで混ぜて半熟状にし、ご飯と炒め合わせる。(白身と黄身は混ぜすぎず、敢えてまだらにする。)
炒め合わせたご飯を端に寄せ、空いた部分に醤油を垂らし、少し焦がしてご飯と混ぜる。
もう一度ご飯を端に寄せ、空いた部分にコーヒーを入れ、少し焦がしてご飯と混ぜる。 - 6を皿に盛り、ブロッコリースプラウトとパクチーをトッピングしたらできあがり。
写真をもとに、レシピを説明します。
奥田さんのチャーハンの作り方
【工程1】
まず、玉ネギを粗みじん切りにします。
そしてニンニクは、半分をみじん切りにし、残りの半分は切らずにそのまま残しておきます。
【工程2】
次に、鶏肉を調理します。
最初に鶏肉に塩・コショウで下味をつけ、オリーブオイル(分量外)を引いたフライパンで、皮目だけをこんがりと焼きます。
焼いている途中で、切らずに残しておいたニンニクを加え、香りを移します。
鶏肉の皮目が焼けたら、フライパンに残った鶏の脂を別のフライパン(工程3で使用する)に移し、鶏肉をフライパンから取り出します。
鶏肉をフライパンから取り出したら、上面の生の部分を半分切り取ります。
そして切り取った鶏肉を、上の写真のようにさらに半分に切ります。
ちなみに皮目の方の鶏肉も、この段階では上の方がまだ生の状態ですが、後ほど工程6で炒める時に、最後まで火を通します。
そして皮目の方の鶏肉はそのまま残し、2等分した完全に生の鶏肉だけを元のフライパンに戻し、水(200ml)を加え、さっと茹でます。
【工程3】
続いて、鶏の脂を入れた別のフライパンにニンニクを加え、炒めて香りを出します。そして玉ネギも加えて炒めます。
玉ネギが透き通ってきたら、オリーブオイルと生米を加え、玉ネギが薄っすらと色づき、米が透き通るまで炒めます。
ちなみにここで加える生米は、研いでいない米です。
【工程4】
次に、炊飯器を使ってご飯を炊きます。
工程2のフライパンに残った鶏肉を茹で汁ごと炊飯器に入れ、さらに工程3で炒めた米を加え、25分炊きます。
ちなみに鶏肉の皮目の部分は、炊飯器には加えず、そのまま残しておきます。
炊き上がりは、こんな感じになります。
加えた水分が少なめということもあり、ご飯は少し硬めの仕上がりです。
【工程5】
炊き上がったら、ご飯をバットに広げ、ほぐしながら団扇などであおいで冷まします。
ご飯と一緒に炊いた鶏肉は、残しておいた鶏肉の皮目の部分と一緒に、包丁で1センチ角に切ります。
【工程6】
そしてご飯と鶏肉を炒め合わせます。
次に上の写真のようにご飯をフライパンの端に寄せ、空いたスペースに卵を割り入れます。
卵をヘラで軽く混ぜて半熟状にしたら、ご飯と混ぜ合わせます。
ちなみに卵の白身と黄身は混ぜ過ぎず、敢えてまだらにした方が、美味しく仕上がるそうです。
最後に風味づけをします。
炒めたご飯をフライパンの端に寄せ、空いたところに醤油をたらし、少し焦がしてご飯と混ぜます。
コーヒーも同様に、少し焦がしてご飯に混ぜ、香ばしさをプラスします。
塩気が足りない場合は、最後に調整してください。
【工程7】
チャーハンを皿に盛り、ブロッコリースプラウトとパクチーをトッピングしたらできあがり。
出来上がったチャーハンは、素材の味をいかした優しい味つけで、焦がした醤油とコーヒーの香ばしさがほのかに感じられます。上品な味のチャーハンです。
ご飯は中まで味が染みており、少し硬めの仕上がりで、パラパラっとした軽い食感が印象的です。
鶏肉にも、しっかりとした歯応えがあります。
ゆっくり噛み締めていただくと、味わい深いお料理ですよ。
素材の味だけで勝負するシンプルなチャーハンなので、仕上がりは、料理のスキルの差がかなり出てしまいそうです。
奥田さんのレストランは山形にあるそうですが、お店の味が知りたくなりました。
※情報元のテレビ番組で、このチャーハンの食べ比べの比較対象になった、家事えもんの「チャーハン」のレシピも紹介しました。
家庭で作るレシピとしては、だれでも失敗なく作れる家事えもんのチャーハンの方がちょっといいと、私は思いました。