本格インドカレーの超おすすめレシピをご紹介します。
料理愛好家の平野レミさんが考案した、「WADAカレー」です。
レミさんはこのカレーについて、「目をつぶっていたらインドになっちゃう」とか「目が飛び出るくらい美味しい」とおっしゃっていますが、まさにその通り。
一口食べると「本格的」という言葉がパッと思い浮かぶとても美味しいカレーで、鮮烈でコクのある複雑な味が最高ですよ。
ちなみにこのカレーは、レミさんが嫁いだ先の名字「WADA(和田)」がそのままメニュー名になっていますが、もともとはレミさんの実のお母様のお料理だったそうです。
現在では、パクチーを加えるなどしてアレンジが加えられ、レミさんのレパートリーの1つになっています。
(一部情報元:TBSテレビ「おびゴハン!」2017年1月23日放映)
本格インドカレーの作り方
「WADAカレー」のレシピです。
このカレーの最も大事なポイントは、セロリを葉ごと使うこと。
葉も一緒に加えると、コクが出てグッと美味しくなります。
レシピの全工程は、後ほど写真をもとに説明します。
鶏モモ肉 | 1枚(300g) |
玉ネギ | 1個 |
セロリ | 1本 |
マッシュルーム | 1パック |
トマト | 1個 |
クミンパウダー | 小さじ1 |
塩 | 小さじ1/4+小さじ1 |
コショウ | 少々 |
ココナッツオイル(※) | 大さじ2 |
ショウガみじん切り | 小さじ1 |
ニンニクみじん切り | 大さじ1 |
赤唐辛子(小) | 1本 |
カレー粉 | 大さじ1と1/2 |
水 | 1カップ |
パクチーみじん切り | 1/4カップ |
ご飯 | 2人分 |
グラノーラ | 好みで適量 |
ナッツ | 好みで適量 |
ラディッシュ | 好みで適量 |
パクチー | 好みで適量 |
ココナッツミルク | 好みで適量 |
※サラダ油やオリーブオイルで代用可
- 鶏肉は一口大に切り、ビニール袋に入れる。クミンパウダー・塩(小さじ1/4)・コショウを加え、よく揉んで10分置く。
- 玉ネギはみじん切りにし、セロリは茎を1センチの斜め切りにし、葉をざく切りにする。マッシュルームは薄切りにし、トマトはヘタを取って横に2等分する。
- 鍋を中火にかけ、ココナッツオイル・ショウガ・ニンニク・手でちぎった赤唐辛子(タネごと)を入れ、香りを立たせる。
玉ネギを加え、薄っすらと色づくまで炒める。弱火にしてフタをし、5分蒸し焼きにする。
セロリの葉と茎・マッシュルームを加え、しんなりするまで炒める。 - 3の鍋の中身を端に寄せ、鍋肌に直接カレー粉をのせ、カレー粉だけをヘラで混ぜながら炒める。
香りが立ってきたら全体を炒め合わせる。
1とトマトと水を加え、フタをして中火で15分煮る。
水分が少なくなったら、トマトの皮を取り除き、ヘラでトマトを潰す。
仕上げにパクチーのみじん切りと塩(小さじ1)を加え、味を整える。 - ご飯を皿に盛り、4をかける。パクチーとラディッシュを飾り、砕いたグラノーラとナッツをトッピングする。ココナッツミルクを回しかけたらできあがり。
写真をもとに、レシピを説明します。
レミ流インドカレーの作り方
【工程1・2】
最初に下準備をします。
まず鶏肉は一口大に切り、ビニール袋に入れます。
そしてクミンパウダー・塩(小さじ1/4)・コショウを加え、よく揉んで10分置きます。
次に玉ネギはみじん切りにし、セロリは茎を1センチ幅の斜め切りにし、葉をざく切りにします。
さらにマッシュルームは薄切りにし、トマトはヘタを取って横に2等分します。
【工程3】
続いて鍋を中火にかけ、ココナッツオイル・ショウガ・ニンニク・手でちぎった赤唐辛子(タネごと)を入れ、香りを立たせます。
そして玉ネギを加え、薄っすらと色づくまで炒めます。さらに弱火に落としてフタをし、5分蒸し焼きにします。
この段階で玉ネギは、上の写真くらい淡く焼き色がつきます。
玉ネギを炒めたら、セロリの葉と茎・マッシュルームを加え、しんなりするまで炒めます。
セロリは、葉ごと使います。
セロリの葉には、香り成分が茎より多く含まれています。
セロリの香り成分は、料理のコクを出してくれるので、深い味わいが生まれます。
【工程4】
次に、鍋の中身を端に寄せ、鍋肌に直接カレー粉をのせ、カレー粉だけをヘラで混ぜながら炒めます。
そしてカレーの香りが立ってきたら、全体を炒め合わせます。
カレー粉は、鍋肌の上で直に炒めます。
そうするとパウダー特有の粉臭さが取れ、よりいっそう香ばしくスパイシーになります。
カレー粉の香りが出たら、下味をつけた鶏肉・トマト・水を加え、フタをして中火で15分煮ます。
トマトから出る水分で、カレーに酸味と甘味をプラスし、味を引き締めます。
そしてしばらく煮詰め、旨味を凝縮させます。
15分煮込むと、上の写真くらい水分が飛びます。
水気が多い場合はフタを取って調整し、減らしてください。
そしてトマトの皮を取り除き、ヘラでトマトを潰します。
トマトの皮は、スルッと簡単にむけます。
カレーを煮込んでいる間に、トマトの湯剥きをします。
トマトの皮は、加熱することで簡単にむくことが出来ます。
仕上げにパクチーのみじん切りと塩(小さじ1)を加え、味を整えたらカレーの完成です。
【工程5】
ご飯を皿に盛り、カレーをかけます。
そしてパクチーとラディッシュを飾り、砕いたグラノーラとナッツをトッピングします。ココナッツミルクを回しかけたらできあがり。
ココナッツミルクで、マイルドな味わいをプラスします。
このカレーは、野菜やスパイスが渾然一体となって醸し出す、鮮烈で深みのある味がとても素晴らしいです。
たったの30分で、身近な食材だけで作ったとは思えません。本格的な味のインドカレーです。
私は以前、4ヶ月かけてインドを一周したことがありますが、このカレーは、南インドでよく食べられているカレーに味が近いと思います。
日本の飲食店で主流になっているのは、こってりとした味わいの、北インドのカレー。
一方の南インドカレーは、最近日本でも都心部を中心に流行っている、野菜の風味をいかしたマイルドなカレー。
野菜の魅力を存分にいかした、日本人の口に合うカレーです。
私はこれまで、日本でインドカレーを作ると、比較的水っぽい日本の野菜が、スパイスの風味に負けてしまいがちだと思っていました。
でもこのカレーは、野菜の存在感があり、しっかり主張してきます。
食べ応えのある本格インドカレーが、家庭でも簡単に作れますよ。