
タラのおすすめレシピをご紹介します。
和食の名店「賛否両論」の店主、笠原将弘さんが考案した、「タラの変わり揚げ」です。
タラを竜田揚げ風に揚げた一品で、とろっとしたあんをかけていただきます。ご飯によく合います。
あっさりし過ぎて物足りなくなりがちなタラ料理ですが、この変わり揚げは、タラの身の穏やかな味わいもいかしつつ、しっかりご馳走感もありますよ。
(一部情報元:フジテレビ「ノンストップ!」笠原将弘のおかず道場 2017年1月31日放映)
タラの変わり揚げの作り方

「タラの変わり揚げ」のレシピです。
レシピの全工程は、後ほど写真をもとに説明します。
タラ | 4切れ |
インゲン | 8本 |
薄力粉 | 大さじ3 |
すりゴマ | 大さじ2 |
揚げ油 | 適量 |
レモン | 好みで1/2個 |
味噌 | 大さじ1と1/2 |
みりん | 大さじ2 |
卵黄 | 2個 |
タラコ | 60g |
水菜 | 1/5束 |
長ネギ | 1/2本 |
だし汁 | 1と1/2カップ |
醤油 | 大さじ1と1/2 |
みりん | 大さじ1と1/2 |
◎片栗粉 | 大さじ1 |
◎水 | 大さじ1と1/2 |
卵白 | 2個分 |
- タラは一口大に切り、Aを揉み込み10分置く。
- インゲンと水菜は3センチくらいの長さに切り、長ネギは小口切りにする。レモンはくし切りにする。タラコは薄皮を取り、ほぐす。
- 【親子あんを作る】だし汁・醤油・みりん(大さじ1と1/2)を鍋に入れて煮立て、水菜・長ネギ・タラコを加えてさっと煮る。水溶き片栗粉(◎をよく混ぜたもの)を加え、よく混ぜてとろみをつける。
弱火にして溶いた卵白を回し入れ、ヘラで混ぜながら火を通し、ふわふわにする。 - 1に薄力粉とすりゴマを混ぜ、170度に温めた揚げ油で3〜4分揚げる。
引き上げる20秒ほど前にインゲンも加え、さっと素揚げする。 - 4を皿に盛り、3とレモンを添えたらできあがり。
写真をもとに、レシピを説明します。
タラの変わり揚げの作り方

【工程1・2】
まず、タラと野菜の下準備をします。
タラは一口大に切り、A(味噌・みりん・卵黄)を揉み込み、10分置きます。
そしてインゲンと水菜は3センチくらいの長さに切り、長ネギは小口切りにします。
さらにレモンはくし切りにし、タラコは薄皮を取ってほぐしておきます。
タラは味が淡白なので、味噌と卵黄でコクをプラスします。
また卵黄でコーティングすると、タラがふんわり軽やかな食感に仕上がります。

【工程3】
次に、親子あんを作ります。
だし汁・醤油・みりん(大さじ1と1/2)を鍋に入れて煮立て、水菜・長ネギ・タラコを加えてさっと煮ます。
そして水溶き片栗粉(◎をよく混ぜる)を加え、ヘラで混ぜてとろみをつけます。
とろみがついたら弱火にし、溶いた卵白を回し入れ、ヘラで混ぜながら火を通し、ふわふわに仕上げます。
親子あんには卵白を加え、ふわふわにします。
ちなみに卵白は、とろみをつけた後に加えます。
とろみを先につけると、卵白がふわっと散り、軽い食感に仕上がります。
この親子あんは、ご飯やうどんにかけて食べても美味しいですよ。

【工程4】
最後にタラとインゲンを揚げます。
工程1のタラに薄力粉とすりゴマを混ぜ、170度に温めた揚げ油で3〜4分揚げます。
そしてタラを引き上げる20秒ほど前にインゲンを加え、さっと素揚げします。
タラの衣にはすりゴマを加え、香ばしさをプラスします。
卵黄やゴマで作った衣は、焦げやすいので、少し低め(170度くらい)の温度で揚げます。

【工程5】
タラとインゲンを皿に盛り、親子あんとレモンを添えたらできあがり。
あっさりし過ぎて物足りない味になりがちなタラ料理ですが、この変わり揚げは、タラ本来の優しい味をいかしつつ、食べ応えもある。さすがだと思います。

以前、作家の渡辺淳一さんが著書の中で、タラの美味しさについて、次のような巧みな表現をしていました。
「タラの味は、淡白でさわやかなところがいい。慎ましやかで押しつけがましいところがなく、そのくせ身に香りがある」(これを食べなきゃより)
慎ましやかで、押し付けがましいところがない。確かにそれはタラの身上で、もしかしたらこのタラの良さは、市販の顆粒だしなどの強い旨味に慣れた舌には、認めにくいところかもしれません。
でもこの変わり揚げは、そんな舌の持ち主にもご馳走感があり、しかもタラの身の穏やかな味わいもほど良く楽しめます。
ご飯によく合いますよ。