豚ロース厚切り肉が硬くならない、簡単おかずレシピをご紹介します。
料理愛好家の平野レミさんが考案した「ぶータレ煮」です。
豚肉を大根おろしと一緒に煮込んだ一品で、ゴマ油とショウガの風味が効いたタレがよく合います。
(一部情報元:TBSテレビ「おびゴハン!」 2017年3月20日放映)
豚ロースのレシピ
「ぶータレ煮」のレシピです。
豚肉を柔らかくするポイントは2つあります。
1つめは、豚肉を叩いて繊維を断ち切ること。
2つめは、豚肉を大根おろしに漬け込むこと。大根には、タンパク質分解酵素が含まれています。
なおレシピの全工程は、後ほど写真をもとに説明します。
トンカツ用豚肩ロース肉 | 2枚(280g) |
長ネギの青い部分 | 適量 |
塩・コショウ | 各少々 |
サラダ油 | 小さじ1 |
大根おろし(※) | 250g |
長ネギの白い部分 | 1/2本 |
ショウガみじん切り | 小さじ1/2 |
タネを取った赤唐辛子 | 1/2本 |
醤油 | 大さじ1と1/2 |
ゴマ油 | 大さじ1 |
砂糖 | 小さじ1 |
※大根おろしは汁ごと使用する。汁気が多すぎる場合は、汁を少し切ったものを用意する。
- 長ネギの青い部分は斜め薄切りにし、白い部分はみじん切りにする。
- 豚肉は筋切りし、ボールの底などで両面を叩き、塩・コショウをする。
豚肉とタレの材料すべてをビニール袋に入れてよく揉み、30分置く。 - アツアツに熱したフライパンにサラダ油を引き、2の豚肉の両面を強火でさっと焼く。
続いて2の袋の中のタレを加えて豚肉に絡め、フタをして弱めの中火で5〜6分煮込む。 - 豚肉をフライパンから取り出し、一口大に切って皿に盛る。
フライパンに残ったタレを煮詰め、豚肉にかけ、青ネギを飾ったらできあがり。
写真をもとにレシピを説明します。
豚ロース厚切りのレシピ
工程1は分かりやすいので、工程2から説明します。
【工程2】
豚肉はあらかじめ筋切りをし、ボールの底などで両面を叩き、塩・コショウをします。
ちなみに肉叩きがある場合は、ボールではなく肉叩きを使ってください。
そして上の写真のように、タレの材料(大根おろし・長ネギとショウガのみじん切り・赤唐辛子・醤油・ゴマ油・砂糖)と一緒にビニール袋に入れ、よく揉み、30分ほど置きます。
豚肉を柔らかくするポイントは、2つあります。
1つめは、豚肉を叩いて肉の繊維を断ち切ること。
2つめは、大根や長ネギやショウガと一緒に漬け込むこと。
これらの野菜には、タンパク質分解酵素が含まれています。
【工程3】
次に、袋から豚肉だけを取り出します。
そしてアツアツに熱したフライパンにサラダ油を引き、豚肉の両面を強火でさっと焼きます。
豚肉の表面を焼き固め、肉の旨味を閉じ込めます。
なおこの工程は、あくまでも豚肉の表面を焼き固めるだけなので、中まで火を通す必要はありません。
フライパンはあらかじめアツアツに熱しておくことが大切で、豚肉の両面をさっと焼く程度の加熱にとどめます。
ここであまり焼きすぎてしまうと、硬くなってしまいます。
続いて袋に残ったタレを加え、手早く豚肉に絡めます。
そしてフタをして弱めの中火にし、5〜6分煮込んで、豚肉に火を通します。
【工程4】
最後に豚肉をフライパンから取り出し、一口大に切って皿に盛ります。
そしてフライパンに残ったタレをさっと煮詰めて豚肉にかけ、青ネギを飾ったらできあがり。
このお料理は、豚肉の表面を焼き固める工程があるので、はじめから70度くらいでじっくり低温調理した豚肉とくらべると、食感はあります。でも硬くなることはありません。
大根おろしのふんわり感とよく馴染む、しっとりとした柔らかめの仕上がりになります。
大根おろしと長ネギの甘みをいかした優しい味付けで、さっぱりとした中にもコクと旨味があり、食べ飽きません。
大根おろしは加熱してしまうため、辛さはありません。子供でも食べやすいです。