管理栄養士の村上祥子さんが考案した、「くろたまジャム」のレシピをご紹介します。
「くろたまジャム」とは、玉ネギと黒砂糖と黒酢で作った、ペースト状の万能調味料のこと。
村上さんと言えば、玉ネギとニンニクで作った「にんたまジャム」や、玉ネギとショウガで作った「じんたまジャム」などの万能調味料のレシピがとても人気がありますが、「くろたまジャム」は、これらをさらに食べやすくアレンジしたレシピになっているそうです。
(にんたまジャムのレシピはこちらをご覧ください。)
ちなみに村上さんは「くろたまジャム」について、「料理研究家としての50年の人生の中で最高傑作」とおっしゃっています。
私は「にんたまジャム」も「じんたまジャム」も作ったことがあり、これらも十分親しみやすい味だと思っていますが、「くろたまジャム」は、さらにその上を行く万人ウケする味が特徴です。
そのままおやつ代わりに食べても美味しいですよ。
さて村上さんによると「くろたまジャム」には、次のような特徴があります。
- いろいろな料理にちょい足し可能で、手軽にコクと旨味をプラスできる。
- 旨味が強いので、減塩になる。
- 冷え性や便秘の解消といった体質改善に役立つ。
村上さんによると「くろたまジャム」は、体質改善に大変役立つとのこと。
玉ネギに含まれる「イソアリン」(辛味成分)には血流を良くする働きがあり、体温を上げる効果が期待できるそうです。
体温が上がると免疫力アップにも繋がりますね。
今日はそんな健康に良い万能調味料「くろたまジャム」の作り方と料理にいかす方法をお伝えします。
(一部情報元:TBSテレビ「あさチャン!」2017年4月26日放映)
くろたまジャムの作り方
まずご紹介するのは「くろたまジャム」の基本のレシピです。
玉ネギ | 大1個(250g相当) |
黒砂糖 | 60g |
黒酢 | 大さじ2 |
- 玉ネギは皮をむいて4等分に切り、耐熱ボールに入れる。端に少し隙間をあけてラップをし、電子レンジ(600w)で5分加熱する。(500wの場合は6分)
- 1の玉ネギがしんなりしたらミキサーに移し、黒砂糖と黒酢を加え、ピューレ状になるまで撹拌する。
- 2を耐熱ボールに戻し、ラップをせずに電子レンジ(600w)で10分加熱したらできあがり。(500wは12分)
酢の酸味が苦手な場合は、さらに電子レンジ(600w)で5分ほど加熱すると和らぐ。
熱いうちに乾燥させた密閉容器に移して冷蔵保存する。
【工程1】
まず玉ネギの皮をむいて4等分に切り、耐熱ボールに入れます。
そして上の写真のように端に少し隙間をあけてラップをし、電子レンジ(600w)で5分加熱します。
【工程2】
玉ネギがしんなりしたらミキサーに移し、黒砂糖と黒酢を加え、ピューレ状になるまで撹拌します。
黒砂糖は60g。量は少し多めです。
【工程3】
ミキサーでペースト状にしたら、耐熱ボールに戻します。
そして今度はラップをせずに、電子レンジ(600w)で10分加熱します。
ここで酢の酸味が苦手な方は、さらに電子レンジ(600w)で5分ほど加熱すると和らぐそうです。
でもそのままでも酸味はそれほど強くないので、少し味見をしてみるといいですよ。
出来上がりは、こんな感じです。
電子レンジに2回かけることで、玉ネギが1/4程度まで煮詰まります。
「くろたまジャム」は玉ネギ特有のくさみはまったくなく、フルーティーでまろやかです。
黒砂糖と黒酢を加えると、コクと甘みが加わるので、「にんたまジャム」や「じんたまジャム」よりも食べやすくなります。
ちなみに1日の摂取量の目安は、大さじ1〜3杯程度が良いそうです。
食べ過ぎるとお腹がゆるくなることもあるようなので、注意してください。
次に「くろたまジャム」を料理にいかす方法をご紹介します。
ドレッシングの作り方
まずご紹介するのは、くろたまジャムを使った「ドレッシング」のレシピです。
くろたまジャム | 大さじ1 |
オリーブオイル | 大さじ1 |
酢 | 大さじ1 |
塩・コショウ | 各少々 |
材料すべてを泡立器で混ぜたら完成です。
くろたまジャムの甘みをいかした、子供でも食べやすいドレシングが出来ます。
カルパッチョや色々なサラダにおすすめだそうですよ。
くろたまスムージー
次にご紹介するのは、暑い季節にぴったりの「くろたまスムージー」のレシピです。
材料すべてをミキサーにかけたら完成です。
小松菜 | 50g |
バナナ | 50g |
牛乳 | 100ml |
くろたまジャム | 大さじ1 |
小松菜をたっぷり使ったグリーンのスムージーですが、ほんのり甘くて飲みやすいです。
後味に「くろたまジャム」のコクが感じられますよ。
ところで「くろたまジャム」は、他にも幅広く料理に使えるようです。
例えばハンバーグのタネに加えると、炒めた玉ネギを加える必要がないので時短になり、コクと旨味がアップするそうです。
また味噌汁に加えると、だしなしで味噌の量が1/3程度に抑えられるそうです。
さらにカレーに入れると、ルウの量はいつもの半分程度(ルウ40gを20gに減らし、くろたまジャムを大さじ2加える)でOK。
唐揚げなどの下味に使うと、普段の半分の塩(鶏もも肉200gに対し、くろたまジャム大さじ1と塩小さじ1/3で味付け)で十分美味しくなるそうです。
「くろたまジャム」は、玉ネギを使う料理に玉ネギ代わりに使えるので時短になり、またコクと旨味があるので無理なく減塩できるということです。
他にもパンに塗ったり、ヨーグルトに混ぜたりするだけでも、とても美味しいですよ。