ファイトケミカルスープのレシピ。ハーバード式野菜スープ。

ファイトケミカルスープ(ハーバード大学式野菜スープ・命のスープ)

「ファイトケミカル」という栄養素をいかしたスープのレシピをご紹介します。

ファイトケミカルとは、ギリシャ語で「植物の化学成分」(phyto chemical)という意味で、植物の皮や種などに含まれる人間にとって有用な栄養素だそうです。

ファイトケミカルの本を執筆している麻布医院院長の高橋弘さんによると、ファイトケミカルは、植物が紫外線や外敵から身を守るために作っている機能性成分で、抗酸化作用・ガン抑制・免疫力アップ・アレルギー抑制などの効果があるとのこと。
そのため5大栄養素(ビタミン・ミネラル・脂質・タンパク質・炭水化物)や食物繊維に続く第6番目の栄養素として、今大変注目されているそうです。

ファイトケミカルを摂取するには、例えばブドウやミカンだったら皮ごと食べれば良いだけなのですが、抵抗があるという方も多いかもしれません。
(私は、ブドウもミカンも皮ごと食べる習慣がありますが、慣れると皮ごとの方が美味しく感じます。)

そこで今日は、ファイトケミカルが摂りやすい「ファイトケミカルスープ」のレシピをご紹介します。

(一部情報元:TBSテレビ「あさチャン!」あさトク 2017年6月29日放映)

ハーバード大学式野菜スープの作り方

ファイトケミカルスープ ハーバード大学式野菜スープ レシピ

まずご紹介するのは、高橋さんがすすめる「ファイトケミカルスープ」のレシピです。

高橋さんは、ハーバード大学医学部の大学院で長年にわたって免疫栄養学の研究をなさっていたそうです。
そのため、高橋さんが考案されたファイトケミカルスープは、「ハーバード大学式野菜スープ」とも呼ばれています。

材料

調理時間35分
キャベツ 100g
玉ネギ 100g
ニンジン 100g
カボチャ 100g
1リットル
  • 野菜は国産がおすすめ。

作り方

  1. すべての野菜を食べやすい大きさに切る。(ニンジンとカボチャは皮ごと使用。)
  2. 材料すべてを鍋に入れ、弱火で30分煮たらできあがり。
    冷凍すると2週間日持ちする。

30分煮ることで野菜の細胞壁が壊れ、ファイトケミカルが煮汁に出て、体内に吸収しやすくなるそうです。

そのままいただく場合は、塩気を少し補います。
滋味深い優しい味わいのスープが出来ますよ。

ところで、情報元のテレビ番組によると、このスープは、そのまま飲むだけでなく色々な料理にいかせるそうです。
例えば、このスープにジャガイモ・ベーコン・アサリ・豆乳を加えて煮ると、簡単にクラムチャウダーができます。
同じように、ガスパチョや冷製ミネストローネなどにも応用できます。

また、離乳食を作るのも簡単です。
作り方は、冷やご飯にこのスープと野菜を加え、レンジで加熱するだけ。
スープは製氷皿に小分けにして冷凍しておくと、そのまま使えます。
栄養満点の離乳食が、あっという間に作れます。

さて、続いてもう1品、野菜くずを使った「ファイトケミカルスープ」のレシピをご紹介します。

野菜くずで作るスープ

医師で料理研究家の河埜玲子さんが考案した野菜くずで作る「ファイトケミカルスープ」のレシピです。

河埜さんは「栄養バランスが取れるレシピ」という料理本を執筆されています。

材料

野菜くず 両手いっぱい
1リットル
大さじ1
  • カボチャの種やワタ、パプリカの芯、ニンジンや大根の皮やヘタなど何でもOK。

作り方

  1. 材料すべてを鍋に入れ、20分ほど煮る。
  2. 野菜くずを取り除いたらできあがり。
    冷凍すると2週間日持ちする。

このスープを作るには、ある程度まとまった量の野菜くずが必要です。
日々の料理で野菜くずが出たら、その都度保存袋に入れ、冷蔵庫にストックしておくと良いそうです。

このスープをだしの代わりにして、料理を作ることもできます。
例えば味噌汁に使うと、だし汁を使わなくても、美味しくて栄養たっぷりの味噌汁の完成。
煮物に使う場合は、さっと洗った切り干し大根に、このスープと醤油とみりんを加えて煮ます。
スープに甘みがあるので、砂糖なしでも十分美味しいそうです。

シンガポールチキンライスの作り方

最後に、ファイトケミカルスープを使った河埜さんのおすすめ料理「シンガポールチキンライス」のレシピをご紹介します。

ファイトケミカルスープ ハーバード大学式野菜スープ レシピ

「シンガポールチキンライス」のレシピです。

材料

2合分
鶏もも肉 300g
2合
小さじ1/2
おろしニンニク 小さじ1/2
おろしショウガ 小さじ1/2
ファイトケミカルスープ 360cc
小ネギ 少々
特製たれ
オイスターソース 大さじ2
醤油 大さじ1/2
砂糖 大さじ1/2
大さじ1/2

作り方

  1. 鶏肉の両面に塩をすり込む。米を研いでザルに上げる。
  2. 米・ニンニク・ショウガ・スープを炊飯器の内釜に入れ、その上に鶏肉をのせ、普通に炊く。
  3. 2を皿に盛り、小口切りにした小ネギを散らす。特製たれの材料を混ぜて添えたらできあがり。

鶏肉はしっとり柔らかで、皮目はとろっとした食感です。

ご飯は優しい旨味があり、濃厚な味のソースがとてもよく合いますよ。

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