
簡単で材料費が安上がりなのに、けっこう本格的な味がするカニクリームコロッケのレシピをご紹介します。
サイゲン大介こと、お笑いコンビ うしろシティの阿諏訪泰義さんが考案した「揚げないカニクリーム風コロッケ」です。
その名の通り揚げずに作るコロッケで、オーブントースターで焼き上げます。
本物のカニではなくカニカマを使いますが、あたりめから取っただしを加えることで、風味豊かに仕上げます。
外はサクサク中はトロっとした食感に仕上がりますよ。
調理時間は23分です。

ちなみにサイゲンさんは元プロの料理人で、料理本「リストランテasuwa」の著者でもあります。
(一部情報元:日本テレビ「あのニュースで得する人損する人」2016年6月29日放映)
カニクリームコロッケの作り方

「揚げないカニクリーム風コロッケ」のレシピです。
レシピの全工程は、後ほど写真をもとに説明します。
カニスティック(※) | 1と1/2本 |
食パン(6枚切り) | 1枚 |
牛乳 | 大さじ2 |
バター | 8g |
クラッカー | 適量 |
冷凍枝豆 | 50g |
あたりめ | 5g |
水 | 100ml |
トマト | 1/4個程度 |
塩 | 2つまみ |
コショウ | 少々 |
オリーブオイル | 大さじ1/2 |
※1本78g程度の大きさのカニスティックを使用。
- 【カニ風味だしを作る】枝豆の両端をキッチンバサミで切り、あたりめを細かく切る。
枝豆・あたりめ・水を耐熱容器に入れ、10分置く。
10分経ったらラップをせずに電子レンジ(600w)で5分加熱し、枝豆とあたりめを取り除く。 - 【タネを作る】食パンの耳を手で取り除き、白い部分を小さくちぎってビニール袋に入れる。
牛乳・バター・カニ風味だし(大さじ2)・ほぐしたカニスティックを加え、袋の上からよく揉んで混ぜる。 - 【衣を付ける】クラッカーをビニール袋に入れ、手で粗めに砕き、バットに入れる。
2を4等分してスプーンですくってバットに入れ、表面にクラッカーをまぶし、形を整える。 - 【焼く】オーブントースターのトレーの上にアルミホイルを敷き、その上に3を並べ、250度で片面を3分ずつ(合計6分)焼く。
- 【トマトソースを作る】トマトを耐熱容器に入れ、ラップをして電子レンジ(600w)で2分加熱する。
トマトをスプーンで潰し、塩・コショウ・オリーブオイルを混ぜる。 - 【盛り付け】4を皿に盛り、5を添えたらできあがり。
写真をもとに、レシピを説明します。
カニクリームコロッケの簡単な作り方

まずカニクリームコロッケの材料(調味料以外)を、レシピ通りの分量で並べてみました。
カニスティック(写真中央)は、コンビニなどでよく売られている、1本78g程度のかなり大きいものを使用します。
このコロッケのタネには、カニスティックがかなりたっぷり入ります。
ちなみにタネの材料になるのは、食パンの白い部分(耳は除く)・牛乳・バター・カニスティック・枝豆とあたりめから取っただし(大さじ2)です。
タネの中でカニスティックが占める割合は、見た目で1/3〜1/2くらいです。
コロッケの衣には、砕いたクラッカーを使います。
【工程1】カニ風味だしを作る

最初に「カニ風味だし」を作ります。
まずキッチンバサミを使って冷凍枝豆(50g)の両端を切り、あたりめ(5g)を細かく切ります。
そして枝豆・あたりめ・水(100ml)を耐熱容器に入れ、そのまま10分置きます。(上の写真)
10分経ったら、これにラップをせずに電子レンジ(600w)で5分加熱します。
加熱後は水がかなり減り、茶褐色に濁ります。枝豆とあたりめを取り除いたら「カニ風味だし」の完成です。
冷凍枝豆とあたりめから取っただしを使い、カニの風味を再現します。
情報元のテレビ番組では「冷凍枝豆とあたりめで取っただし」でカニの風味を再現するというのが調理のポイントの1つに挙げられていましたが、私が作ってみたところでは、このカニクリームコロッケの味は、たっぷり使ったカニカマに負うところが大きいと思います。
同番組によると「冷凍枝豆とあたりめで取っただし」は、科学的な解析をすると、カニのだしと味の傾向がほぼ一致するそうですが、実際に味わってみると、私はカニっぽい味とは思いませんでした。
カニというよりは、イカとキノコの旨味が混ざっているような味に感じました。
味覚には個人差がありますので、興味がある方は試してみてください。
とは言え「冷凍枝豆とあたりめで取っただし」が、気の利いた味のだしになることは間違いなさそうです。
さてカニクリームコロッケに加えるだしの話に戻りますが、生の枝豆を使わずに、敢えて冷凍を使う理由は、冷凍によって皮の細胞が破壊されているため、だしが出やすいからです。
【工程2】タネを作る

次にタネを作ります。
まず食パン(1枚)の耳を手で取り除き、白い部分だけを小さくちぎってビニール袋に入れます。
そして牛乳(大さじ2)・バター(8g)・カニ風味だし(大さじ2)・手でほぐしたカニスティック(1と1/2本)を加え、手で揉んでよく混ぜます。
食パンと牛乳とバターを合わせることで、ホワイトソースを作ります。
またカニスティックを加えることで、カニの味と食感を再現します。
【工程3】衣を付ける

続いて衣を付けます。
まずクラッカー(適量)をビニール袋に入れ、手で粗めに砕き、バットに入れます。
そしてタネを4等分してスプーンですくってバットに入れ、表面にクラッカーをまぶして形を整えます。
クラッカーを砕いてタネにまぶすと、サクサクの衣になります。
【工程4】焼く

次にコロッケを焼きます。
オーブントースターのトレーの上にアルミホイルを敷き、その上に形を整えたコロッケを並べ、250度で片面を3分ずつ(合計6分)焼きます。
【工程5】トマトソースを作る

最後にトマトソースを作ります。
まずトマト(1/4個をくし切りにしたもの)を耐熱容器に入れ、ラップをして電子レンジ(600w)で2分加熱します。
そしてトマトをスプーンで潰し、塩(2つまみ)・コショウ(少々)・オリーブオイル(大さじ1/2)を混ぜたらソースの完成です。
【工程6】盛り付け

コロッケを皿に盛り、トマトソースを添えたらできあがり。
このコロッケは食感がとても良く、カニの風味がしっかりしています。
最も印象的なのは、食感のコントラストが効いていること。
クラッカーで作った衣はサクサクとした軽い食感で、中身の少し柔らかめのタネは、カニカマの弾力のある歯応えと牛乳で柔らかくなった食パンのトロっとした舌触りがとてもいいです。
このコロッケの食感の良さを楽しむためには、出来立てのアツアツをいただくのがおすすめです。
またこのコロッケの味のベースになっているのはカニカマですが、あたりめと枝豆で取っただしを加えているので、味に深みがあり食べ飽きません。
身近な食材だけで思い立ったらいつでもすぐに作れるところも魅力的ですよ。