毎日のメーク落とし。なるべく肌に負担をかけずにクレンジングしたいですね。
綺麗でいるためのメークが、逆に肌を傷めてしまっては元も子もありません。
最近、コスメについての本をいくつか読んでみたのですが、クレンジングに関しては、皆さん色々なご意見を持っています。
そのなかで、特に参考になったのは、皮膚科医・吉木伸子さんとヘアメークアーティスト・小松和子さんの本。
お二人とも、異なる考えをお持ちですが、それぞれ興味深いです。
それぞれのご意見を、ものすごくザックリと(独断と偏見で!)まとめると、このような感じです。
「お肌に優しいクレンジング剤を選ぶべし」 派
小松和子さんは、
「そもそも、刺激の強いクレンジング剤を使う必要のないメイクをすべし」派
吉木伸子さんのクレンジング論
吉木さんは、「油」と「界面活性剤」のバランスがとれたクレンジング剤の使用を薦めています。
油分と界面活性剤は、ともにクレンジング剤にはなくてはならないもの。油にはメイクを浮かせる役割が、そして、界面活性剤には、浮かせたメイクを水と混ざり合わせて流す役割があります。
吉木さんは、この油と界面活性剤のバランスについて、次のように言っています。
(クレンジング剤に)油分が多ければ、メイクは簡単に浮きますが、それを水で乳化して流すためには多量の界面活性剤が必要になります。
反対に油分が少なかったり水分が多かったりすれば、メイクとのなじみが悪くなるので、そこを補うためにまた界面活性剤のお世話になることになります。
つまり、油の量が多すぎても少なすぎても、界面活性剤の配合量が多くなってしまうということです。界面活性剤は、どうしても肌に負担をかけてしまいます。ですから、「油」と「界面活性剤」のバランスが重要なのです。
じゃあ、バランスの良いクレンジングって何?
- クリームタイプのクレンジング
- 乳化ジェル(油分を含む白いジェル)タイプのクレンジング
吉木さんによれば、これらのクレンジング剤の中に、バランスのよいものが多いそうです。
逆に、お勧めできないのは?
- 油分が多いオイルクレンジング
- 油分が少ないリキッドクレンジング
- 油分が少ないシートタイプのふきとりクレンジング
- 水分が多いミルクタイプのクレンジング
なるほど。クレンジング剤を使うのであれば、クリームタイプか乳化ジェルタイプを使いたいですね。
小松和子さんのクレンジング論
小松さんによれば、一般的なコスメには、「肌にメイクをぴったり密着させるための成分」が含まれているそうです。具体的には、「合成ポリマー」や「シリコーンオイル」などの成分です。
そして、そうしたコスメを落とすには、合成界面活性剤をたっぷりと含んだ、刺激の強いクレンジングが必要なんだとか。
刺激の少ないクレンジングでは、洗浄力が弱く、「肌にメイクをぴったり密着させるための成分」を落としきることができないそうです。
では、どうすればいいのか。
小松さんの興味深い点は、クレンジング剤ではなく、コスメ自体を変えることを提唱しているところです。
刺激の強いクレンジング剤で洗い落とす必要のないコスメ。
小松さんが推奨するのは、ナチュラルコスメです。
ナチュラルコスメを使用することで、過剰な洗顔で肌バリアーを失うリスクが軽減されると言います。
ちなみに私は、今、石けんのみで落とせるナチュラルコスメを色々と試しています。「クレンジングを何にすべきか?」ではなく、そもそもクレンジング剤を使わないという手がありました。洗顔のみで済むのなら、その方が肌への刺激が少なくてすみますよね。
今使っている24hコスメは、使用感がとてもいいです。特にパウダーファンデーションは、低刺激だし、その上にカバー力もあるので、小松さんや勝田小百合さんも絶賛しています。私も、使ってみて納得しました。
24hコスメのスティックカバーファンデーションもいい。パウダーファンデよりもさらにカバー力があり、こちらも石けんで落とせます。
私の最近の超おすすめです。
例えば、リキッドファンデーションや日焼け止めを使っている場合、あるいは、乾燥やニキビ・肌荒れ・シワなどで肌に凹凸ができている場合は、汚れが落ちにくいため、メイクを軽くしたとしてもクレンジング剤を使う方が良いそうです。
また、肌がもともと弱い方は、レシチン乳化だけのやさしいクレンジングを使うと良いようですよ。小松さんの著書には、レシチン乳化タイプの乳液のおすすめとして、「マルティナのローズクレンジングミルク」が紹介されています。
