ティラミスのレシピをご紹介します。
おうち料理研究家の藤原美樹さんが考案したレシピです。
このティラミスのクリームには、チーズを一切使いません。
生クリームとマシュマロと卵黄とレモン汁だけで作ります。
レモン汁と卵黄でチーズのような風味を出し、マシュマロを溶かして混ぜることで、クリームを短時間で固めます。
また、土台はスポンジ生地を作りません。
食パンをちぎってスポンジの代わりにします。
クリームのふんわりとした軽い食感が印象的な、優しい味わいのティラミスができます。
(一部情報元:NHK「あさイチ」2017年12月12日放映)
材料
動物性生クリーム | 1パック(200ml) |
マシュマロ | 110g |
卵黄(M〜Lサイズ) | 1個 |
レモン汁 | 小さじ1/2 |
食パン(6枚切り) | 1枚(50g) |
◎インスタントコーヒー | 5g |
◎砂糖 | 20g |
◎お湯 | 80ml |
無糖ココア | 適量 |
作り方
- 【スポンジ生地を作る】◎の材料を耐熱容器に入れ、よく混ぜる。
食パンの白い部分を1センチ角に、耳を5ミリ角にちぎって加え、ヘラで5分ほど叩きながらパンをさらに細かく砕き、全体を馴染ませる。冷凍庫に15分ほど入れ、粗熱を取る。 - 【マスカルポーネクリームを作る】生クリームを大さじ2だけ取り置き、残りの生クリームとレモン汁をボールに入れ、泡立て器で1分ほど混ぜて9分立てにする。卵黄を混ぜ、冷蔵庫で冷やす。
- 別の耐熱容器にマシュマロと生クリーム(大さじ2)を入れ、ラップをせずに電子レンジ(600w)で1分加熱する。泡立て器で混ぜてマシュマロを完全に溶かし、時々混ぜながら5分ほど置き、粗熱を取る。2に加えてよく混ぜる。
- 【仕上げ】1の容器に3を流し入れ、表面を平らにし、冷凍庫で15分冷やす。ココアをふりかけたらできあがり。
写真をもとにレシピを説明します。
最初にスポンジ生地を作ります。
まず、◎の材料(インスタントコーヒー5g・砂糖20g・お湯80ml)を耐熱容器に入れ、よく混ぜます。(写真右)
ちなみに、これにブランデー(少々)を混ぜると、大人の味のティラミスが出来るそうです。
次に、食パン(6枚切り1枚)の白い部分を1センチ角に、耳の部分を5ミリ角にちぎります。(写真左)
続いて、コーヒーを入れた耐熱容器に食パンを加え、ヘラで5分ほど叩いてパンをさらに細かくします。
全体がよく馴染んだら、このまま冷凍庫に入れ、15分ほど冷やして粗熱を取ります。
これでスポンジ生地(土台)ができました。
ちなみに、ここで使用する耐熱容器(上の写真は耐熱ボールを使用)は、そのままティラミスを冷やし固める器になります。
できあがりを切り分けずに器ごと食卓に出したい方は、少し見栄えが良いものを使うといいですよ。
食パンの耳は香ばしく焼き上がっているので、土台の風味アップには欠かせません。
食パンをヘラで叩いて細かくすると、ティラミスらしいなめらかな口当たりの土台が出来ます。
次に、マスカルポーネ風のクリームを作ります。
まず、生クリーム(1パック:200ml)を大さじ2だけ取り置きます。(写真右)
そして、残りの生クリームとレモン汁(小さじ1/2)をボールに入れ、泡立て器で9分立てにします。
なお、「9分立て」は、泡立て器ですくうとクリームが落ちず、角がピンと立つ状態です。
生クリームにレモン汁を加えると、レモンのクエン酸が生クリームのタンパク質を固めるので、はやく泡立てることが出来ます。
藤原さんによると、生クリーム(200ml)にレモン汁(小さじ1/2)を加えると、30秒〜1分くらいで生クリームに角が立つとのことですが、3分くらいは頑張る覚悟でトライしてください。
でも、レモン汁なしで泡立てるよりは、ずっとはやく角が立ちますよ。
生クリームが9分立てになったら、卵黄(1個)を混ぜ、冷蔵庫に入れて冷やします。
生クリームにレモン汁と卵黄を加え、クリームチーズのような風味を出します。
次に、別の耐熱容器にマシュマロ(110g)と取り置いた生クリーム(大さじ2)を入れ、ラップをせずに電子レンジ(600w)で1分加熱します。
レンジで1分チンしたら、泡立て器で混ぜてマシュマロを完全に溶かします。
そして、時々かき混ぜながら5分ほど置いて少し冷まします。
マシュマロの粗熱が取れたら、冷蔵庫で冷やしておいた生クリームと混ぜます。
これでマスカルポーネ風クリームが出来ました。
溶かしたマシュマロを生クリームに加えると、マシュマロに含まれるゼラチンによって、クリームがはやく固まります。
このクリームは15分くらい冷蔵庫で冷やすだけで固まります。
最後に、冷凍庫で冷やしておいた土台の上にクリームを流し入れ、表面を平らにし、冷凍庫で15分冷やしてクリームを固めます。
仕上げにココア(適量)をふりかけたらできあがりです。
切り分けていただきます。
このティラミスは、クリームがマシュマロらしいふんわりとした軽い食感に仕上がるのが特徴です。
ちなみに、長時間冷やすと、マシュマロのゼラチンがさらに固まってクリームが少しかたくなるので、レシピ通りに15分冷やしたら食べ切るのがおすすめです。
お味の方はクリームチーズのようなほのかな風味があり、比較的さっぱりとして食べやすいです。