
熟成酒粕のレシピをご紹介します。
熟成酒粕とは、酒粕を半年から1年ほど保存しておくだけでできる万能調味料です。
酒粕はせっかく買っても、冷蔵庫に残りがちではありませんか。
でもこのレシピだったら、その酒粕をキッチンの端に置いておくだけで、有意義な使い方が出来ます。
ちなみに保存は常温でOK。冷蔵庫のスペースは取りません。
さてこれからご紹介する「熟成酒粕」のレシピは、富山県にある玉旭酒蔵の杜氏、嶋光国さんのおすすめです。
嶋さんによるとこの「熟成酒粕」は、工夫次第でいろいろな料理にちょい足しできます。
中でもイチオシは、キムチに加える食べ方。時間が経って酸っぱくなったキムチでも、まろやかになって美味しくなるそうです。
またインスタントラーメンに加えると、旨味が増して、味がワンランクアップします。
(一部情報元:NHK「あさイチ」2018年1月16日放映)
熟成酒粕の作り方

「熟成酒粕」のレシピです。
全工程は、後ほど写真をもとに説明します。
酒粕 | 適量 |
- 酒粕をラップでしっかり包み、密閉容器に入れてフタをする。
- 1を日光の当たらない場所(常温)に置き、6ヶ月経ったらできあがり。
写真をもとにレシピを説明します。

【工程1】
まず酒粕(適量)をラップでぴったり包みます。
酒粕はアルコールが飛ばないようにラップでしっかり包みます。
嶋さんによると酒粕は、アルコールさえ飛ばさなければ、簡単にカビが生えたり腐ったりするものではないそうです。
隙間が無いように、酒粕の表面にラップをぴったり貼り付け、空気を完全に遮断します。

【工程1・2】
酒粕をラップで包んだら、今度はそれをタッパーなどの密閉容器に入れてフタをします。
そして日光の当たらない暗い場所に置き、常温で6ヶ月ほど保存したら完成です。

6ヶ月経つと、色が濃い茶色に変化します。
味噌みたいです。

そして風味がぐっと増します。
味噌や醤油のような香りが加わり、旨味と甘みが強くなります。
嶋さんによると「熟成酒粕」は、新粕(普通の酒粕)とくらべて、旨味のもとであるアミノ酸が1.8倍に、糖は5.3倍に増えるそうです。
ところでこの熟成酒粕は、工夫次第で幅広いお料理に使えます。
最後に嶋さんがすすめる熟成酒粕の使い方をご紹介します。
熟成酒粕の使い方

嶋さんがすすめる熟成酒粕の使い方をご紹介します。
まずお伝えするのは、インスタントラーメンにちょい足しする食べ方です。
熟成酒粕を加えると、スープの味に深みが出ます。
旨味とコクが増して美味しくなりますよ。

次にご紹介するのは、キムチに混ぜる食べ方です。
嶋さんによると、熟成酒粕を混ぜると、時間が経って酸っぱくなったキムチでも、まろやかな味になるそうです。
私は買ったばかりの酸っぱくないキムチで試しましたが、キムチと熟成酒粕という発酵食品同士の組み合わせが、すごく良く合います。
風味豊かで旨味たっぷりで、日本酒やビールのおつまみにもぴったりです。

熟成酒粕は、工夫次第でいろいろなお料理に使えます。
野菜炒めにちょい足ししたり、煮物やスープの隠し味に使うのもいいですよ。