
和食のプロがすすめる、残った刺身の美味しい食べ方をご紹介します。
日本料理の名店「割烹智映」の店主、北山智映さんが考案した、余った刺身を簡単に美味しく食べる方法です。
刺身を15分ほど味噌漬けにすると、刺身特有の臭みが取れ、旨味が凝縮して美味しくなります。
ちなみに味噌の風味はほのかに感じる程度なので、普通のお刺身と同じように食べられます。
買ったばかりのお刺身でも効果がありますよ。
(一部情報元:日本テレビ「得する人損する人」魚の女神のレシピ 2018年2月1日放映)
残った刺身のアレンジレシピ

刺身の味噌漬けのレシピです。
全工程は、後ほど写真をもとに説明します。
余った刺身 | 適量 |
味噌(※) | 適量 |
※味噌は何でもOK。おすすめは調味料が入っていない麦味噌。
- 刺身の変色した部分を包丁でそぎ落とす。
- 味噌をバットの上に薄く敷き、その上にキッチンペーパーをかぶせる。
- 別のキッチンペーパーの上に味噌を薄くのばし、その上にキッチンペーパーをかぶせる。
- 2の上に刺身を重ならないように並べ、その上に3をのせ、さらにその上に重しをし、15分置いたらできあがり。
写真をもとにレシピを説明します。
残った刺身を美味しくする方法

【工程1】
用意するものは、余って時間が経ったお刺身。消費期限内のお刺身です。
ちなみに買ってきたばかりのスーパーのお刺身でも、効果があるのでおすすめです。
まず刺身(適量)の変色した部分があったら、あらかじめ包丁でそぎ落としておきます。

【工程2】
次にバットに味噌(適量)を薄く敷きます。

【工程2・3】
続いてバットに敷いた味噌の上に、キッチンペーパーをかぶせます。(写真右)
そして別のキッチンペーパーの上に味噌を薄くのばし、その上にキッチンペーパーをかぶせます。
キッチンペーパー2枚で味噌を挟むような感じです。(写真左)

【工程4】
次にバットの上に刺身を重ならないように並べ、その上に味噌を挟んだキッチンペーパーをかぶせます。

さらにキッチンペーパーの上に重しをし、15分置いたら完成です。
刺身を味噌漬けにすると、刺身の水分とともに生臭さが抜け、短時間でも味噌の味が染みやすくなります。
ちなみに重しの重量は、刺身の量にもよるとは思いますが、北山さんは、10枚程度の刺身で長辺が22センチくらいのバットを使い、重し代わりに500mlのペットボトル2本に水を入れたものを使っていました。
かなりしっかり重しをすると考えて良いと思います。

使用する味噌の色にもよりますが、15分経つと、刺身はほんのり淡い茶色に染まります。
ちなみに上の写真は、麦味噌を使っています。

味噌漬けにする時間はわずか15分なので、味噌の風味はほのかに感じる程度です。
薄っすらと塩気が付いていて、魚自体の味が濃く感じられるので、何も付けなくても味は十分ですが、普通のお刺身と同じ感覚でいただけます。味わい深くてとても美味しいですよ。
ところで当サイトでは、北山さんが考案した「お刺身を美味しくする方法」をもう1パターン紹介しています。
お刺身をさっと水洗いし、日本酒と塩を揉み込むと、臭みが取れて旨味が引き立ちます。
今回ご紹介した方法のように、余って時間が経ったお刺身向けではありませんが、とても簡単で効果が高いので是非お試しください。