
元気で長生きできるように考案された、美味しいお料理のレシピをご紹介します。
料理研究家の柳澤英子さんが考案した「ご長寿炒め」です。
滋味のかたまりのようなご馳走感のある炒め物で、お酒とも良く合います。
このお料理のポイントになるのは、牡蠣と海苔とクルミです。
柳澤さんによると、牡蠣は、普段口にする食材の中でいちばん多く「亜鉛」を含んでいます。
亜鉛は高齢になると特に不足し、味覚障害や免疫力低下を引き起こすことがあるので、積極的に摂ると良いそうです。
また海藻の一種である海苔は、ビタミン・ミネラル・食物繊維が豊富で、亜鉛も取れます。マグネシウムもたくさん取れるので、認知症予防になるという研究成果もあるそうです。(名古屋学芸大学 健康栄養研究所の下方浩史教授のコメントより引用)
そしてクルミは、オメガ3脂肪酸が豊富に含まれているので、認知機能をサポートすると言われています。
さて「ご長寿炒め」は、風味豊かで旨味たっぷりのお料理で、とても簡単に作れるので、長生きなんてしたくないという方にもおすすめですよ。
調理時間は8分です。
(一部情報元:NHK「所さん!大変ですよ」2018年3月8日放映)
ご長寿炒めの作り方

「ご長寿炒め」レシピです。
全工程は、後ほど写真をもとに説明します。
生カキ(加熱用) | 1パック(8個) |
ベーコン | 2枚 |
クルミ(無塩) | 20g |
オリーブオイル | 適量 |
こしょう | 適量 |
ガーリックパウダー | 適量 |
焼き海苔 | 1枚 |
- ベーコンを食べやすい大きさに切る。
- フライパンにオリーブオイルを引き、カキとベーコンとクルミを炒める。カキは両面を焼いてしっかり火を通す。こしょうとガーリックパウダーで味付けする。
- 2を皿に盛り、適当な大きさに切った焼き海苔で包んでいただく。
写真をもとにレシピを説明します。
ご長寿炒めの作り方

【工程1】
まずベーコン(2枚)を食べやすい大きさに切ります。
ちなみにこのレシピには、カキの下処理の説明がありませんが、簡単に臭みが取れるのでおすすめします。
手順は、まずカキ(1パック)につき、片栗粉(小さじ1)と水(大さじ4)を加え、軽くもみ洗いします。(写真右)
カキに片栗粉を揉み込むと、水が汚く濁るので、そうしたら流水できれいに洗い、キッチンペーパーで水気をしっかり拭き取ります。これで終わりです。
このひと手間で、カキの汚れや臭みがきれいに取れます。

【工程2】
次にフライパンにオリーブオイル(適量)を引き、カキ(8個)・ベーコン(2枚)・クルミ(20g)を炒めます。
炒め方はお好みです。ただカキは、加熱すると縮んで硬くなるので、あまり火を入れ過ぎない方がいいです。
ちなみにお薦めの炒め方は「コルスタ」です。
「コルスタ」とは、柳澤さんの近著「全部コルスタ!」のタイトル名にもなっている加熱法で、コールドスタートの略です。
冷たい状態のフライパンに食材を入れ、その後に火にかけるのが特徴です。食材の温度をじわじわと上げていくと、特に肉や魚はしっとり柔らかく仕上がります。
お薦めの炒め方を具体的に説明します。

コルスタを使ったお薦めの炒め方を簡単に紹介します。
まず冷たい状態のフライパンにオリーブオイルを回し入れ、カキ・ベーコン・クルミを入れます。
そして弱めの火にかけ、じわじわと温度を上げていきます。
そして全体を返しながら、カキに火を通します。そしてカキにぎりぎり火が通ったくらいで、カキだけフライパンから取り出し、あとは強火にしてフライパンの水分を飛ばしながらベーコンに焼き色を付けます。
水分が完全に飛んだら、火を弱めてカキを戻し入れ、こしょう(適量)とガーリックパウダー(適量)で味付けし、さっと炒め合わせてすぐに火を止めます。
このように炒めると、カキはプリプリで、ベーコンやクルミの香ばしさも加わっていいですよ。
ちなみに上の写真は、火を止めた後の様子です。
この炒め物は、味付けに塩を使いません。
牡蠣やベーコンや海苔にもともと含まれる塩気をいかし、塩分の取り過ぎも防ぎます。
この炒め物は塩をまったく使いませんが、味に不足感はありません。ちょうど良いお味です。

【工程3】
皿に盛り、適当な大きさに切った焼き海苔を添えたらできあがり。
このお料理は、海苔で包んでいただきます。

風味豊かで濃厚な旨味がある、リッチな味わいの炒め物が出来ますよ。
ところで当サイトでは、柳澤さんの牡蠣のお料理をあともう1品紹介してます。「プリプリ!牡蠣のクリーム煮」です。
このクリーム煮は、糖質制限ダイエット向けのレシピになっていて、小麦粉で作るホワイトソースの代わりにクリームチーズを使います。
牡蠣はプリプリでジューシーに仕上がるので、牡蠣の亜鉛を積極的に摂りたい方には、こちらもおすすめです。