
電子レンジを使った、炒り卵の簡単な作り方をご紹介します。
料理研究家の舘野鏡子さんが考案した「レンジ いり卵」です。
この炒り卵は、もともとはチラシ寿司の具材の1つとして考案されました。
甘みのあるあっさりとした味わいと、ふんわりとした軽い食感が特徴です。
肉そぼろと合わせてお弁当にしたり、チャーハンやサラダといったお料理にトッピングするのもいいですよ。
舘野さんの炒り卵と合わせて、家事えもんことタレントの松橋周太呂さんの「炒り卵」と、料理愛好家の平野レミさんの「炒り卵」のレシピも合わせてお伝えします。
(一部情報元:NHK「きょうの料理」2018年3月19日放映、日本テレビ「得する人損する人」2016年11月3日放映、TBSテレビ「ビビット」2016年12月28日放映)
炒り卵の作り方

まず最初にご紹介するのは、舘野さんの「レンジいり卵」のレシピです。
全工程は、後ほど写真をもとに説明します。
卵 | 2個 |
砂糖 | 大さじ1 |
みりん | 大さじ1 |
塩 | ひとつまみ |
- 卵を耐熱ボールに割り入れ、白身を切るように混ぜる。砂糖・みりん・塩を混ぜる。
ラップをせずに電子レンジ(600w)で50秒〜1分加熱する。 - 1をいったん取り出してよく混ぜ、再びラップをせずに電子レンジ(600w)で50秒〜1分加熱し、よく混ぜたらできあがり。
写真をもとにレシピを説明します。

【工程1】
まず卵(2個)をボールに割り入れ、白身を切るように混ぜます。
次に砂糖(大さじ1)とみりん(大さじ1)と塩(ひとつまみ)を加え、よく混ぜます。(上の写真)
そしてラップをせずに、電子レンジ(600w)で50秒〜1分加熱します。

【工程2】
レンジで50秒〜1分チンすると、卵が少し固まります。
そうしたら今度は、卵の固まりをしっかり崩すように混ぜ、再びラップをせずに、電子レンジ(600w)で50秒〜1分加熱します。
ちなみにこの工程で卵を混ぜる時は、菜箸3〜4本(もしくは小さな泡立器)を使うと、手早くきれいに混ぜられるのでおすすめだそうです。
卵が完全に固まる前に、いったん取り出してしっかり混ぜると、ふんわりとした食感に仕上がります。
レンジの加熱時間は、機種などによって若干変わりますので、様子を見て調整してください。

最後にもう1度しっかり混ぜたら完成です。
この炒り卵は、甘みをやや効かせた味付けで、油を使わないのであっさりしています。お寿司に合う上品な味です。またふんわり軽い食感が特徴です。
そのまま頂いても美味しいですし、ちらし寿司の具材にしたり、肉そぼろに添えても合いますよ。
ところで炒り卵は、ちらし寿司やそぼろとしてだけでなく、アイデア次第で幅広くお料理に使えます。
次に炒り卵を使ったお料理の例を4品ご紹介しながら、レンジを使った炒り卵の作り方をあと2パターンお伝えします。
炒り卵を使ったおすすめ料理
炒り卵を使ったおすすめ料理3品と合わせて、レンジを使った炒り卵の作り方をあと2品ご紹介します。
家事えもんの卵のり巻き

「モヤシ卵のり巻き」
まずご紹介するのは、家事えもんこと、タレントの松橋周太呂さんのレシピです。
詳しい作り方はリンク先をご覧ください。
レンジで作った炒り卵を、ひき肉やもやしと一緒に海苔で巻いたお料理で、たったの10分で作れます。
このお料理に使う「炒り卵」は、味付けは一切せずに、次のように作ります。
卵 | 1個 |
- 卵を耐熱ボールに入れて溶き、ラップをせずに電子レンジ(500〜600W)で30秒加熱する。
- 1をいったん取り出してよく混ぜ、再び30秒加熱したらできあがり。

出来上がった炒り卵は、上の写真のように他の具材と一緒に海苔で巻きます。
ちなみにこの海苔巻きは、もともとはダイエット用に考案されたお料理ですが、モヤシのシャキシャキ感と肉だねとの一体感がとても良く、食べ応えがあるので、ダイエットに興味がない方にもおすすめです。
お弁当のおかずにしてもきれいで見栄えがしますよ。
平野レミさんのパスタ

「すい鶏パスタ」
料理愛好家の平野レミさんのレシピ。
次にご紹介するのは、パスタの具材として炒り卵を使った例です。
フライパン1つで作れる、鶏肉と和風だしの旨味をいかした簡単パスタです。
このパスタに添える「炒り卵」は、次のように調理します。
卵 | 1個 |
塩 | ひとつまみ |
- 卵と塩を耐熱ボールに入れてよく混ぜ、ラップをせずに電子レンジ(500〜600w)で60秒加熱する。
- 1を菜箸で混ぜ、炒り卵のように細かくする。
これまでご紹介した2パターンの炒り卵の作り方と違うのは、レンジでチンするが1回だけで良いところです。
出来上がった炒り卵をパスタにトッピングすると、味と食感に幅が出て、パスタがより美味しくなります。
このパスタは、パスタを鍋で茹でるのではなく、具材や調味料と一緒にフライパンに入れて火を通します。
こうしたフライパン1つで作れるパスタは、パスタ自体に味が良く染みる反面、風味や食感が全体的にまとまり過ぎるため、ぼんやりとした味になりがちだと私は思います。
でもこのレミさんのパスタは、炒り卵や柚子胡椒をトッピングすることで味と食感の幅が出て、美味しくいただけます。
調理時間は13分です。
柳澤英子さんの生姜焼き

「焼かない生姜焼き」
料理研究家の柳澤英子さんのレシピ。
この生姜焼きは、炒り卵と野菜も一緒に調理することで、1皿で1食分のおかずになるように工夫されています。
ちなみに炒り卵はフライパンで作ります。
またメニュー名の通り、豚肉を焼かないレシピになっています。
少ない煮汁で炒り煮にすることで、豚肉を柔らかく仕上げます。
しょうがとねぎの風味が効いたさっぱりとした豚肉に、マイルドな炒り卵がよく合います。
調理時間は6分です。