「野菜・果物・魚」を丸ごと食べる食事法。南雲吉則さんのおすすめ。

野菜・果物・魚を丸ごと食べる

医師の南雲吉則さんは、「野菜・果物・魚」を丸ごと食べる食事法をすすめています。

なぜ、南雲さんは「野菜・果物・魚」に限って、「丸ごと食べる」ことが大事だとおっしゃるのか。今日は、その理由を調べてみました。

「魚」を丸ごと食べる意味

「丸ごと食べる」とは、食材のすべてを食べつくすことを意味します。
たとえば、イワシだったら、頭も骨も皮も内臓もすべていただきます。

南雲さんによると、このように生物を丸ごと食べると、「完全栄養」を取りこめるそうなんです。

完全栄養。聞きなれない言葉ですね。
南雲さんは、生物の進化の過程に言及しながら、次のように仰っています。

地球上の生物は、すべて同じルーツを持っています。
それは、生命の源である海から生まれた「魚」です。

(中略)

さて、ルーツが一緒ということは、私たち人間を形作っている「栄養素」も「その比率」も、ほぼ一緒だということ。

ようするに、哺乳類も鳥類も魚類も、ほとんどの生物は、同じ栄養素をバランスよく含むことで、それぞれの手や内臓や皮膚を形作っている、というわけです。

つまり、動物や魚を丸ごと食べることで、健康を維持するために必要な栄養を手軽に摂取できるということのようなんです。
なるほど。とてもシンプルで分かりやすい考えですね。

では、なぜ、魚を推奨しているのでしょうか。
その理由はとても簡単。丸ごと食べるには限界があるからです。

たとえば、身近な食材で言えば、牛1頭を一度にすべて食べつくすことは、人間にとってはかなり難しいですよね。
魚だって、イワシやアジであれば、丸ごとペロッと食べられますけど、マグロでは、そうはいきません。

南雲さんは、丸ごと食べつくすことのできる食材を選んで、「魚」、特に「小さい魚」と仰っているわけです。

加えて、「肉」が選択肢に入らない理由は、もう1つあるそうです。
それは、牛や豚、鶏などの脂は常温でも固まるから。
肉の脂は、人間の血管の中でも固まりやすく、動脈硬化のリスクを高めるとのことです。

「野菜」や「果物」を丸ごと食べる意味

では、「野菜」や「果物」は、なぜ皮を剥かず、丸ごと食べると良いのでしょうか。
その理由について、南雲さんは、「野菜や果物の皮には、3つの素晴らしい機能があるから」と仰っています。

  1. 防菌・防虫効果
    皮に含まれるポリフェノールは、細菌や虫を寄せ付けない力を持っています。
  2. 創傷治癒効果
    野菜や果物の皮は鳥につつかれても、数日後には自然に直ります。
  3. 抗酸化作用
    皮には酸化を防ぐ力があります。

南雲さんによれば、皮を食べることで、皮がもつこれらのパワーを身体に取り込むことができるのだそうです。


私は専門家ではないので、「丸ごと食べる健康法」の効果については、正直、よく分かりません。
でも、感覚的にはスンナリと受け入れられる部分もあり、これを続ければ健康を維持できそうな予感はします。
まずは、無理せず、できることから試してみようと思います。

魚を丸ごと食べるレシピ

最後に、魚を丸ごと食べるレシピを2つご紹介します。

焼きししゃも

フライパンで焼きししゃも

丸ごと美味しく食べられる魚といえば、ししゃもが定番です。

リンク先では、フライパンを使ってししゃもを焼く方法を解説しています。
グリルやトースターで焼く場合とくらべると、頭や尻尾の部分が焦げにくいため、全体にしっかりと火を通すことができます。

田作り(ごまめ)

手作りで美味しく!田作り(ごまめ)

こちらは、日本の伝統食「田作り」です。
お正月のおせちに欠かせないお料理で、乾燥させたカタクチイワシの稚魚を炒って作ります。
普段遣いのおやつとしても便利ですよ。

20分
ごまめ砂糖みりん醤油

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