
舞茸を使った血糖値をおさえる料理のレシピをご紹介します。
内科医の泰江慎太郎さんによると、舞茸は「血糖値スパイク」を予防する効果があるそうです。
「血糖値スパイク」とは、食後に血糖値が急激に上昇することを指します。
放っておくと、糖尿病・ガン・心筋梗塞・動脈硬化・突然死などの原因になると言われています。
舞茸の健康効果の解説と合わせて、たったの5分でできる「豆乳と白味噌のマイタケスープ」と「焼き舞茸」の作り方をお伝えします。
(一部情報元:TBSテレビ「名医のTHE太鼓判!」2018年5月7日放映、「名医のTHE太鼓判!」児島キッチン 2018年9月3日放映)
舞茸が血糖値をおさえる理由

まず最初に、舞茸が血糖値スパイクに効く理由をお伝えします。
泰江慎太郎さんによると、舞茸が血糖値を下げる理由は2つあります。
- MXフラクションを含有している
- 食物繊維が豊富である
泰江さんによると「MXフラクション」は、舞茸だけに含まれると言われている特別な成分で、血糖値の上昇を防ぐインスリンの働きを良くし、体内でのブドウ糖の合成やコレステロールの吸収を抑制する働きがあります。
ですので舞茸は、食後の急激な血糖値上昇が気になる方におすすめの食材だそうです。
また舞茸は、他のきのこ類と同じく食物繊維が大変豊富なので、便通を良くする効果も期待できます。
ところでそんな舞茸の優れた健康効果をムダなく摂取するには、汁ものにしていただくのが良いようです。
舞茸に含まれる食物繊維は水溶性で、MXフラクションも水に溶けやすい性質があるので、スープにして汁ごと摂るのが理想的だそうです。
次に泰江さんのおすすめの「豆乳と白味噌のマイタケスープ」のレシピをご紹介します。
舞茸スープのレシピ

内科医の泰江慎太郎さんがすすめる、血糖値スパイクに効く「豆乳と白味噌のマイタケスープ」のレシピです。
全工程は、後ほど写真をもとに説明します。
舞茸 | 50g(1/2パック) |
白味噌 | 大さじ1 |
にんじん・豆腐・ねぎ | 好みで適量 |
顆粒だし | 小さじ1 |
豆乳 | 50cc |
水 | 250cc |
- スープの材料を鍋に入れ、火にかける。
- 沸騰したらほぐした舞茸と白味噌を加え、ひと煮立ちさせたらできあがり。
好みで豆腐とにんじんを具材に加え、最後にねぎを散らしても良い。
写真をもとにレシピを説明します。
舞茸スープの作り方を写真で解説

【工程1】
まず顆粒だし(小さじ1)・豆乳(50cc)・水(250cc)を鍋に入れ、火にかけます。
豆乳に含まれる「大豆イソフラボン」には、血糖値を下げる効果があるという研究結果があります。

【工程2】
沸騰したらほぐした舞茸(50g)と白味噌(大さじ1)を加え、ひと煮立ちさせたら完成です。
白味噌に含まれる乳酸菌には、血糖値をおさえる効果が期待できます。
また舞茸の1日の理想的な摂取量は50gなので、このスープを飲むだけで1日分をクリアできます。
ちなみにこのスープは、一日の始まりの朝に飲むのがおすすめだそうです。

お好みで豆腐(適量)とにんじん(適量)を具材に加え、最後にねぎ(適量)を散らしても良いようです。
にんじんを加える場合は、ごく薄く切って最初から鍋に入れてさっと火を通すか、あらかじめレンジなどで柔らかくしておくといいですよ。
にんじんと豆腐を加える時は、お好みで塩気を少し補っても良いと思います。

舞茸の優しい旨味がじんわり溶けた、マイルドな味わいの和風スープができます。
舞茸の食感がとても良いので、満腹感が出やすいです。
汁も残さず飲み干すと健康効果バッチリです。
ただ1日や2日飲んだだけでは、効果はあらわれないそうです。
1ヶ月以上は続ける必要があるそうですが、このスープはとても美味しいので、毎日でも難なく飲み続けられそうですよ。
焼き舞茸のレシピ

ところで、舞茸で血糖値をおさえるには、スープにして食べるのが最も良いとのことですが、他の調理法でも効果はあるようです。
管理栄養士の足立香代子さんによると、舞茸には、カリウム・ビタミンD・食物繊維などが豊富に含まれていますが、舞茸に含まれるこれらの栄養素は、他のキノコ類とくらべて熱に強いという特徴があるとのこと。
焼いたり炒めたり茹でたりしても、栄養が壊れにくいそうです。
最後に、血糖値スパイクをおさえる「焼き舞茸」のレシピをご紹介します。
TBSテレビ「名医のTHE太鼓判!」で話題になった超簡単な舞茸のお料理です。
舞茸 | 50g(1/2パック) |
塩 | 適量 |
レモン | 好みで適量 |
- 舞茸をほぐしてアルミホイルの上にのせ、オーブントースターで5分焼く。
- 塩を振ったらできあがり。好みでレモン汁をかけていただく。
写真をもとにレシピを説明します。
焼き舞茸の作り方を写真で解説

【工程1】
まず舞茸(50g)をほぐしてアルミホイルの上にのせます。
そしてアルミホイルごとオーブントースターに入れ、5分焼きます。

【工程2】
最後に塩(適量)を振ったら完成です。
お好みでレモン汁をかけても良いそうです。
あっと言う間にできるシンプルなお料理ですが、シャキシャキとした食感が良く、また舞茸の旨味が存分に堪能できます。
とても美味しいですよ。
池谷医院院長の池谷敏郎さんによると、舞茸は、食事の前に食べるのがおすすめだそうです。
食事の前に食べると、血糖値を抑制する効果が高く、直後に食べた食事だけでなく、その次の食事まで効果が持続するとのことです。
ちなみに他の料理と一緒に舞茸を食べると、その効果が十分に発揮されないようですから、モッタイナイです。
血糖値スパイクを予防したい方は、是非、食事の前に舞茸を食べてみてください。