
バクテー(肉骨茶)のおすすめレシピをご紹介します。
インド料理の名店「ニルヴァーナ ニューヨーク」の杉山幸誠シェフが考案した「バクテー」です。
バクテーとは、マレーシアやシンガポールで食べられている豚の煮込み料理のこと。
もともとは華僑が故郷の味に倣って作ったお料理で、港で働く労働者のスタミナ朝食だったそうです。
ちなみにバクテーは、日本でも注目度の高い人気料理で、今年(2018年)はちょっとしたブームになっているようです。
スパイスと醤油でじっくり煮込んだスペアリブは、骨からほろっと外れるくらい柔らかく、旨味が凝縮したスープは、ご飯や麺にかけるだけでも美味しいです。
煮込みには3時間かかりますが、仕込みはたったの7分で終わるので、手間はかかりません。
家でのんびりしている間に完成しますよ。
(一部情報元:TBSテレビ「おびゴハン!」2018年6月11日放映)
バクテーの作り方

「バクテー」のレシピです。
全工程は、後ほど写真をもとに説明します。
豚スペアリブ | 600g |
玉ねぎ | 1個 |
にんにく | 5片 |
シナモンスティック | 1本 |
八角 | 1個 |
ローリエ | 1枚 |
チキンコンソメ | 4g |
クミンパウダー | 2.5g |
黒こしょう | 3g |
白こしょう | 1g |
塩 | 10g |
醤油 | 小さじ1 |
水 | 2.5リットル |
白髪ねぎ | 適量 |
青ねぎ | 適量 |
パクチー | 適量 |
- にんにくは皮をむき、玉ねぎは皮をむいて2等分する。
- スペアリブとかぶるくらいの水(分量外)を鍋に入れ、強火にかける。沸騰してアクが出たら、肉を取り出し、湯を捨てて鍋をきれいにする。
- 2の鍋にスペアリブとAを入れ、強火にかける。
沸騰したらフタをして弱火〜中火にし、3時間ほど煮る。(圧力鍋を使用する場合は40分ほど煮る。) - スペアリブとスープを器に盛り、白髪ねぎ・小口切りにした青ねぎ・パクチーを添えたらできあがり。
スープはご飯にかけて食べても美味しい。
写真をもとにレシピを説明します。
バクテーの作り方

最初に調味料について簡単に説明します。
上の写真は、レシピの材料Aを分量通りに並べたものです。
中央の皿の上は、上から時計回りに、シナモンスティック・八角・ローリエ・チキンコンソメ・クミンパウダー・黒こしょう・白こしょう・塩です。(写真左上は醤油)
2種類のこしょうは、ごく普通のパウダー状になっているもの使います。
【工程1】
まずにんにく(5片)の皮をむき、玉ねぎ(1個)の皮をむいて2等分します。(写真右)

【工程2】
次に豚スペアリブ(600g)とかぶるくらいの水(分量外)を鍋に入れ、強火にかけます。

沸騰するとアクが出ます。

アクが出たら、スペアリブを鍋から取り出します。(上の写真)
そして湯を捨てて、鍋をきれいにします。
スペアリブはあらかじめさっと茹で、余分な脂やアクを取り除きます。
このひと手間で、豚肉の脂っぽさや臭みがきれいに取れます。

【工程3】
続いてきれいにした鍋にスペアリブとAを入れ、強火にかけます。
ちなみにAの材料は、玉ねぎ(1個)・にんにく(5片)・シナモンスティック(1本)・八角(1個)・ローリエ(1枚)・チキンコンソメ(4g)・クミンパウダー(2.5g)・黒こしょう(3g)・白こしょう(1g)・塩(10g)・醤油(小さじ1)・水(2.5リットル)です。
水をたっぷり使いますので、大きめの鍋を用意してください。

沸騰したらフタをして、弱火〜中火に落とし、3時間ほど煮ます。
フタをして煮込む間は、上の写真のように、鍋の中が常に少しフツフツしているような状態にします。
ちなみに圧力鍋を使う場合は、煮込み時間を40分くらいに短縮できます。

3時間煮込むと、水分がかなり減ります。

【工程4】
最後にスペアリブとスープを器に盛り、白髪ねぎ・小口切りにした青ねぎ・パクチーを添えたら完成です。
白髪ねぎの作り方は「白髪ねぎのレシピ2パターン」を参考にしてください。

このスペアリブは、骨を箸で持ち上げるだけで、お肉がほろっと外れるくらい柔らかいです。玉ねぎもとろとろです。
お味の方は、お肉は意外とあっさりしています。
こしょうの辛さを少し効かせた大人の味で、他のスパイスも肉の旨味が引き立つくらいのちょうど良い風味で、とても食べやすいです。
スープは旨味たっぷりの濃厚な味わいです。
杉山さんによると、スープはご飯にかけて食べると美味しいそうです。食事のシメにぴったりです。
うどんにかけても合いますよ。

このお料理は作り置きにも向いています。
日持ちは冷蔵で5〜6日くらい、冷凍で3週間くらいと考えると良いと思います。
柔らかいスペアリブと滋味深いスープは絶品ですよ。