
冷凍うどんを使った本格パスタのレシピをご紹介します。
イタリア料理の名店「フォリオリーナ・デッラ・ポルタ・フォルトゥーナ」のオーナーシェフ、小林幸司さんが考案した「ウンブリケッリ」です。
ウンブリケッリとは、イタリアのウンブリア州で食べられている生パスタで、卵を一切使わず、強力粉と水だけで作るそうです。
これからご紹介する「ウンブリケッリ」は、本場の生パスタを、冷凍うどんで代用するレシピになっています。
たったの10分で、濃厚な旨味のあるモチモチ食感のパスタができますよ。
(一部情報元:日本テレビ「得する人損する人」2018年7月5日放映)
ウンブリケッリの作り方

「ウンブリケッリ」のレシピです。
全工程は、後ほど写真をもとに説明します。
ベーコン | 80g |
アジの干物 | 1/2枚 |
きゃべつ | 2枚 |
にんにく | 少々 |
冷凍うどん | 1玉 |
粉チーズ | 適量 |
オリーブオイル | 適量 |
- ベーコンとにんにくは細かく刻む。きゃべつは葉脈を断ち切るように、横に細切りにする。(下の写真参照。)
- アジの干物をフライパンで焼き、骨を取って身をほぐす。
- フライパンにオリーブオイルを熱し、ベーコンとにんにくを炒め、香りを立たせる。2を加えカリカリになるまで炒める。
- 鍋に湯を沸かし、冷凍うどんを入れ、すぐにきゃべつも加える。軽く湯通しする程度にさっと茹で、ザルに上げて水気を切る。
- 4を3に加え、全体を馴染ませる。
- 5を皿に盛り、粉チーズを振り、オリーブオイルを回しかけたらできあがり。
写真をもとにレシピを説明します。
ウンブリケッリの作り方

【工程1】
まずベーコン(80g)とにんにく(少々)を細かく刻みます。(写真左)
そしてきゃべつ(2枚)は、葉脈を断ち切るように横に細切りにします。
きゃべつに包丁を入れる方向は、上の写真を参考にしてください。
写真内の右上のように、芯を下にしてきゃべつを置いたら、横に包丁を入れます。
横に包丁を入れると、写真内の中央のようにきゃべつが切れます。
ベーコンとにんにくときゃべつは、切り方を変えると、調理時間が短縮できます。
ベーコンとにんにくは、細かく切ると、火が通りやすくなります。
またきゃべつは、葉脈を断ち切るように細切りにすると、水分が抜けやすくなるので、短時間で火が入ります。

【工程2】
次にアジの干物(1/2枚)をフライパンで焼きます。
アジの干物は、魚の旨味が凝縮しているので、アンチョビの代わりに使います。

そしてアジの骨を取り除き、身をほぐします。

【工程3】
次にフライパンにオリーブオイル(適量)を熱し、ベーコンとにんにくを炒め、香りを立たせます。

続いてアジの干物を加え、全体がカリカリになるまで炒めます。

【工程4】
次に鍋に湯を沸かします。
沸騰したら、冷凍うどん(1玉)を凍ったまま入れます。

冷凍うどんを入れたら、すぐにきゃべつも加えます。
そしてうどんときゃべつを、軽く湯通しする程度にさっと茹でます。
冷凍うどんはすでに火が通っているので、うどんがほぐれて温まればOK。茹で時間は1分くらいで十分です。
うどんときゃべつは、短時間でさっと茹で、食感を残します。

茹で上がったら、ザルに上げて水気を切ります。

【工程5】
そしてうどんときゃべつをフライパンに加え、全体を馴染ませます。
ここで大事なのは、うどんを決して炒めないことです。
うどんは炒めずに、具材から出た脂をうどんに吸わせます。
小林さんによると、ここでうどんを炒めると、焼きうどんになるそうです。
焼きうどんにしないためには、具材をあらかじめカリカリに炒めておいて、そこから出た脂をうどんに吸わせるようにするとよいとのこと。
これがうどんをパスタらしく仕上げるポイントです。

【工程6】
最後にパスタを皿に盛り、粉チーズ(適量)を振り、オリーブオイル(適量)を回しかけたら完成です。
ちなみにこのパスタは、塩を加える必要はありません。食材に含まれる塩気だけで、十分美味しくいただけるようになっています。

濃厚な旨味が印象的なモチモチ食感のパスタができます。
きゃべつはシャキシャキで、ベーコンはカリッとしています。
味と食感に幅があってとても美味しいですよ。