
キッチンに余りがちな鰹節の有効活用術をご紹介します。
NHK「ガッテン!」で話題になった「かつおオイル」です。
同番組によると、鰹節は一度封を開けると、風味やしっとり感がたちどころに失われてしまうので、残さずに使い切った方が良いそうです。
確かに時間が経った鰹節は、木の皮を食べているみたいで不味い。とは言え、鰹節のためにわざわざ料理を考えるのって意外と面倒ですよね。
そんな時には、この「かつおオイル」を作るといいです。
作り方はとても簡単。
油に鰹節を混ぜたら完成です。
しばらく置くと鰹節の風味が油に移って、調味料として使えます。
封を開けてそのまま置いておくよりも、ずっと鰹節の風味や食感の劣化を防ぐことができます。
このオイルは、普通の油の代わりに炒め物や煮物など幅広いお料理に使うことができます。
刺し身にかけてカルパッチョにしたり、ドレッシング代わりにサラダにかけても美味しいそうです。
(一部情報元:NHK「ガッテン!」2018年7月11日放映)
鰹節油の作り方

「かつおオイル」のレシピです。
全工程は、後ほど写真をもとに説明します。
鰹節パック | 適量 |
油※ | 適量 |
※サラダ油・菜種油・米油といった香りが強くない油がおすすめ。
- 鰹節パックを袋ごと手で揉む。
- 1を油に混ぜたらできあがり。密閉容器で保存する。
時間が経つほど美味しくなる。常温で1ヶ月日持ちする。
写真をもとにレシピを説明します。
鰹節油の作り方

最初に「鰹節パック」について簡単に説明します。
鰹節パックは、基本的にはどのようなものでも使えますが、原材料に「枯節(かれぶし)」と書かれたものの方が、風味が良く出るのでおすすめだそうです。
上の写真はその枯節です。
ちなみに枯節以外の鰹節は「荒節」と呼ばれているようです。

ここから作り方の説明をします。
【工程1】
まず鰹節パック(適量)を袋ごと手で揉みます。
鰹節をあらかじめ手で揉むと、風味が出やすくなります。

【工程2】
次に鰹節を油(適量)の中に入れます。これでお終いです。
ちなみに使用する油は、ごま油やオリーブオイルといった香りが強い油ではなく、サラダ油や菜種油や米油などのクセがないものの方が、鰹節の風味がよりしっかり感じられるのでおすすめだそうです。
鰹節の香り成分は脂溶性なので、油と混ぜると風味が移ります。
この油を料理に使うと、鰹節の風味とコクを手軽にいかすことができます。
情報元のテレビ番組によると、鰹節の香り成分は320種類以上もあると言われており、そのほとんどが油に溶ける性質があるそうです。

鰹節と油の量はお好みです。
ちなみに上の写真は、サラダ油(100g)に鰹節(5g:2.5パック)を混ぜて作りましたが、仕込んでやっと1日経過した時点でも、鰹節の風味がけっこうしっかり移りました。
時間の経過とともに少しずつ美味しさが増すので、このまましばらく置いておくといいですよ。

鰹節は、使い切れなかった時にその都度少しずつ足すのもアリだと思います。
ただしこのオイルの賞味期限は1ヶ月なので、作り始めてから1ヶ月以内に使い切ってください。

このオイルで、野菜炒めを作ってみました。
鰹節の風味が野菜にじんわり染みて美味しいです。
鰹節をオイルに浸しておくと、開封したてのしっかりした風味が楽しめていいですよ。
ところで当サイトでは、キッチンで余りがちな鰹節の活用術を他にもいくつか紹介しています。
「かつお酒」と「かつお節バター」と「かつお節アイス」も合わせて是非ご覧ください。