釧路湿原観光のおすすめ3選。カヌー、展望台、ノロッコ号を解説!

ノロッコ号

釧路湿原観光シリーズのラスト、第3弾です。

「カヌー」、「展望台」と来て、今回は「ノロッコ号」についてお伝えします。

カヌーからは自然を間近で観察することができ、展望台からは釧路湿原を俯瞰することができます。

そして、このノロッコ号では、外周から釧路湿原を眺めることができます。

カヌー、展望台、ノロッコ号。
3つとも体験することで広大な釧路湿原をより深く知ることができますよ。

また、この釧路湿原観光シリーズ第3弾では、記事の最後に、旅行者におすすめの「釧路のグルメ」についてもご紹介しています。
そちらもあわせてご覧ください。

釧路湿原観光シリーズ

第1弾カヌーツアー編
第2弾展望台編
第3弾ノロッコ号編

ノロッコ号

「くしろ湿原ノロッコ号」は、JR釧網本線の一部で、春から秋の期間限定で運行される観光列車です。

釧路湿原のすぐ脇を走るので、観光手段の1つとしてよく知られています。

釧路湿原を外側から眺めるのもいいものです。
時間に余裕があれば、いちど体験するのもいいと思います。


ノロッコ号の予約

ノロッコ号のチケットは電話やネットで予約することはできません。
でも、チケット自体が1ヶ月前から販売されており、JRの窓口だったら全国どこでも買えます。

ですから、旅行の予定が決まったら、事前に入手しておくといいですよ。
直前に慌てても、眺めの良い座席が確保できないこともあります。

ちなみに、行きは進行方向の左側が眺めの良い席です。
帰りは右側がおすすめです。


ノロッコ号の運行はランチタイム

ノロッコ号の車内の様子

ビューポイントでは減速してくれますし、車掌さんの観光ガイド付き。
片道50分ほどで、お昼時のみの運行です。

車内ではお弁当も販売されているので、ランチタイムにするのもいいですよ。

ちなみにこの日に販売されていたお弁当は、「ランチボックス」(1080円)。
ランチボックスの中身は、阿寒ポークで作った自家製ハムとパプリカのトマト煮を挟んだホットドッグ、知床地鶏と釧路野菜を使ったお惣菜2品でした。

他にも「ノロッコ号プリン」(360円)やじゃがぴー(190円)や夕張メロンゼリー(150円)といったおやつや、鮭ジャーキー(280円)などのおつまみ、そしてコーラ・お茶・水などの飲み物もありました。

品数は少ないので、持ち込みするのも良いと思います。


ノロッコ号は本数が少ない

ノロッコ号の時刻表

ノロッコ号にも欠点があります。

それは本数がとても少ないことです。
運行は昼時に集中していて、1日で往復2本(片道4本)のみです。

同じ線路を走るJRの普通列車の本数も極端に少ないので、途中下車したい場合や、片道だけ利用する場合は、帰りの交通手段もしっかり考えておくことをおすすめします。


ノロッコ号には自由席もある

ノロッコ号の指定席

さて、ノロッコ号には指定席と自由席があります。

指定席は、写真のような感じ。
観光客用に作られていて、座席が木製で、車内販売もあり、車掌さんの観光ガイドも楽しめます。

ちなみに、写真の右側にある3人がけの座席が、釧路湿原側です。
観光のハイシーズンには、この3人がけの座席がすべて埋まることが多いです。

一方の自由席は、ごく普通の仕様になっています。
主に地元の方が利用しています。


市街地は普通の速度で通過

ノロッコ号から見る釧路川

ノロッコ号が釧路駅を出発すると、しばらくは釧路の市街地を走ります。
最初は、ごく普通の列車と変わらない60キロくらいの速さでぐんぐん進みます。

そして15分くらいすると、釧路湿原らしい景色が見えてきます。


ビューポイントで徐行

ノロッコ号の車内の様子

湿原のビューポイントに着くと、ノロッコ号は時速10〜15キロくらいに減速します。

そして車掌さんの観光ガイドとともに、車窓の外に広がる湿原の景色をじっくり眺めることができます。


岩保木水門

釧路湿原の岩保木水門(いわぽっきすいもん)

釧路湿原に入って最初の見どころは「岩保木水門(いわぽっきすいもん)」です。

昭和6年に完成した水門で、レトロなデザインが釧路湿原に映えます。

この水門はこれまで一度も開けられたことはなく、今後もその予定はまったくないそうです。
水門を開いてしまうと、湿原の生態系が大きく変わってしまうというのがその理由です。


ノロッコ号から眺める釧路川

ノロッコ号から見る釧路川

釧路湿原と言えば、ゆるやかにうねる釧路川の姿が印象的ですが、そうしたゆったりとした風景も間近で見られます。


ノロッコ号の停車駅

ノロッコ号からの景色

ノロッコ号は、途中で3つの駅に停車します。
「東釧路駅」と「釧路湿原駅」と「細岡駅」です。

「釧路湿原駅」から徒歩10分ほどのところには、湿原の大パノラマが楽しめる「細岡展望台」があります。


ノロッコ号から眺めるカヌー

ノロッコ号から見るカヌー

運が良ければ、カヌーツーリングを列車から眺めることもできますよ。

ノロッコ号の終点は塘路駅

塘路駅のホーム

釧路駅を出発して40〜50分くらいで、終点の「塘路駅」に到着します。


塘路駅からの交通手段

塘路駅の外観

「塘路駅」はとても小さな無人駅です。

でも、駅舎の中にはカフェもあり、ひと休みすることができます。

ちなみに、団体のツアー客は、この駅で観光バスに乗り込むプランになっているようです。
片道だけノロッコに乗り、終点で観光バスに拾ってもらえば、効率良く釧路を回れます。

正直なところ、ノロッコ号は片道だけ乗れば十分です。

ただ個人旅行者の場合は、そうもいきません。
待っていてくれるバスなどあるはずもないので、選択肢は限られます。

  • 乗ってきたノロッコ号で釧路駅に引き返す。
  • 塘路駅周辺で時間をつぶして、同じ路線を運行する普通列車で戻る。
  • タクシーなどを利用して観光を続ける。
  • 自家用車をだれかにここまで乗ってきてもらう。

そんな感じになると思います。

ノロッコ号は、帰りの足を確保しにくいので、そうした点でちょっと不便です。

ちなみに私は、車を釧路駅に置いきたので、帰りも同じノロッコ号で引き返しました。


キタキツネに遭遇

塘路駅のキタキツネ

帰りのノロッコ号の出発を待っている間に、キタキツネに遭遇しました。

同じ路線を往復するのは、時間がモッタイナイと思っていましたが、キタキツネに出会えてラッキーでした。

ノロッコ号からは、エゾシカやタンチョウを見られることもあるそうです。


ノロッコ号のまとめ

お弁当を食べながら、釧路湿原をのんびりと眺めるのもいいものです。

ただ、ノロッコ号に乗ることでお昼時の2時間が縛られてしまいます。
ですから、それ以外の観光の予定が組みにくくなってしまうというデメリットもあります。

朝早くとか夕方近くの時間帯にも運行してくれれば、もっと便利なんですけどね。

「カヌーと展望台だけじゃ物足りない」という方は、利用するのもいいと思います。

釧路のグルメ

さて、ここからは、釧路のグルメをご紹介します。

今回取り上げるのは2つ。

「勝手丼」と「釧路ラーメン」です。

勝手丼とは、市場で食べられる海鮮丼のこと。
好きな具材を「勝手に」選んで、ご飯の上にのせられることから、この名前があるそうです。

丼を抱えながら市場のなかを物色するのも、旅のいい思い出になりますよ。

そして、釧路ラーメン。
細い縮れ麺の、さっぱりとした、釧路のご当地ラーメンです。
優しい味付けで、幅広い年齢層にウケると思います。

釧路の勝手丼

釧路の和商市場

まず最初にご紹介するのは「勝手丼」です。

勝手丼が食べられるのは、JR釧路駅から徒歩3分ほどのところにある「和商市場」。
和商市場は、札幌二条市場や函館市場と並ぶ、北海道三大市場の1つ。

市場内には、釧路の海の幸が所狭しと並んでいます。


釧路の和商市場

勝手丼を食べられるお店はいくつかあります。

店頭には様々なネタが並んでいますので、好みのお店を選ぶといいです。

ちなみに、ご飯は別のお店(惣菜店)で買います。

普通のご飯と酢飯が選べます。
好きな量を器によそってもらい、その器をネタが並ぶ店に持ち込みます。


釧路の勝手丼

ネタを選ぶと、お店のスタッフがご飯の上にのせてくれます。

ネタの種類は豊富で、値段も1切れ100円〜数千円と様々。

ちなみに私は、クジラ・中トロ・キングサーモン・ホッケ・花咲ガニを選びました。


釧路の勝手丼

あまり欲張り過ぎると、けっこうな値段になります。

新鮮ですし、珍しいネタもたくさんあって面白いですけど、決して安くはありません。

上の写真で、だいたい1人分1800円くらい。
酢飯を普通盛りにして、比較的地味なネタを選んで2000円弱くらいです。


市場の入口にはコンビニがあり、そこで買ったビールを飲みながら勝手丼を食べている方もいました。

そういう楽しみ方もいいですね。

市場は夕方までやっているそうなので、観光を早めに切り上げて、市場で飲むのもありです。


釧路ラーメン

釧路と言えば、釧路ラーメンもとても有名です。

今回、釧路の人気店で、釧路ラーメンの定義を伺いました。

細い縮れ麺で、さっぱりとしたラーメン。
それが釧路ラーメンなんだそうです。

釧路ラーメンのはじまりは諸説あるようですが、その方のお話によると、釧路ラーメンが誕生したのは大正期。
蕎麦のスープを真似て作られたのがはじまりと言われているそうです。

昔ながらの釧路ラーメンは、かつおぶしや煮干しを使った魚介だし。
でも最近は、若者を中心に人気の豚骨スープを採用するお店が増えてきているそうです。

ここでは、昔ながらの魚介ベースのさっぱりとした釧路ラーメンのお店を2つご紹介します。
どちらのお店もとても人気があります。

釧路のラーメン屋「まるひら」の醤油ラーメン

最初にご紹介するのは「まるひら」の醤油ラーメン。

こちらは釧路ラーメンの代表的なお店の1つだそうで、かつおベースのあっさりとしたスープと、食感のしっかりしたチャーシューが特徴です。


釧路のラーメン屋「河むら」の醤油ラーメン

これは「河むら」の醤油ラーメン(煮玉子のせ)。

魚介に加え、鶏と玉ねぎを使ったスープは、さっぱりとしつつもコクがあります。


「まるひら」と「河むら」、どちらも優しい味付けです。

うちの夫は、飲んだ後に食べたくなるラーメンと言っていました。

こってり系のラーメンが苦手な方におすすめです。

釧路湿原観光のまとめ

釧路湿原観光について、もう一度整理します。

釧路湿原を観光するにあたって、いちばんのおすすめは「カヌー」です。

続いて、「展望台」。

そして「ノロッコ号」です。

もし1日しか釧路湿原観光にあてられないのなら、塘路で「カヌー」を体験して、釧路までの帰り道に「細岡展望台」に寄るのがおすすめです。
時間が許せば「コッタロ湿原展望台」も見て欲しい。

2日目も観光できるなら、「ノロッコ号」もありです。


釧路湿原は野生動物の宝庫です。

私は、タンチョウやエゾシカ、キタキツネに会うことができました。

ぜひあなたも釧路湿原を旅してください。
とても楽しいですよ。

釧路湿原観光シリーズ

第1弾カヌーツアー編
第2弾展望台編
第3弾ノロッコ号編

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