
フライパンで焼ける惣菜パンの簡単レシピをご紹介します。
料理研究家のあまこようこさんが考案した「ワンパン惣菜パン」です。
ごく一般的なパン生地は、発酵に1時間くらいかかりますが、このパンは、発酵時間を別途かけずに20分で焼き上げるレシピになっています。
時短のポイントは、軽く温めたフライパンをボールの代わりにして、パン生地をこねることです。
(一部情報元:テレビ東京「ソレダメ!」2018年10月3日放映)
惣菜パンの簡単な作り方

「ワンパン惣菜パン」のレシピです。
全工程は、後ほど写真をもとに説明します。
強力粉 | 220g |
砂糖 | 大さじ1 |
ドライイースト | 6g |
サラダ油 | 大さじ1 |
水 | 120cc |
サラダ菜 | 3枚 |
ベーコン | ハーフサイズ6枚 |
ミニトマト | 4個 |
- フライパンに水を入れ、弱火で10秒温めて、40度くらいになったら火を止める。
砂糖・ドライイーストを加え、よく混ぜる。
サラダ油・強力粉を加え、生地がまとまるまで手でしっかりこねる。 - 1の生地をフライパンの上に円形に伸ばし、サラダ菜をのせ、その上にベーコンを少し重ねて並べ、半分に切ったミニトマトを並べる。
生地を手前からくるくる巻き、包丁で輪切りにし、フライパンの上に並べる。 - フライパンにフタをして、弱火で8分焼く。
ひっくり返し、もう片面も8分焼いたらできあがり。
写真をもとにレシピを説明します。
惣菜パンの簡単レシピ

【工程1】
まずフライパンに水(120cc)を入れ、弱火で10秒温めて、40度くらいになったら火を止めます。
40度はお風呂のお湯くらいの温度です。

次に砂糖(大さじ1)・ドライイースト(6g)を加え、よく混ぜます。

続いてサラダ油(大さじ1)・強力粉(220g)を加え、生地がまとまるまで手でしっかりこねます。
このパン生地は、ベーコンを具材としてたっぷり使うので、塩をまったく加えません。
個人的には、小さじ1/3くらいの塩を加えた方が美味しいと思いますが、お好みでどうぞ。
ボールの代わりにフライパンを使ってパン生地をこねると、洗い物が減らせます。
また保温性の高いフライパンをあらかじめ軽く温めると、イーストが発酵しやすくなります。
パン生地は、イースト(微生物)が活発に活動する(発酵する)ことで膨らみます。
イーストが勢い良く発酵するのは、だいたい40度くらい。
このパンのレシピは、フライパンをあらかじめ温めて、パン作りに最適な温度を保ちやすくします。
ごく一般的なパンは、ここからおよそ1時間の発酵時間を取りますが、このパンは、その時間を完全に省きます。
時間をしっかりかけて発酵させた方が、パンはふんわり膨らみますが、このパンは、敢えてそれをしない超時短レシピになっています。
ちなみに発酵時間を取らないと、まったく膨らまないわけではありません。
厳密に言えば、調理している間にも、発酵はじわじわ進みます。
しかもこのレシピは、すでにお伝えした通り、フライパンを温めるという工夫が施されています。
発酵時間を省いた時短パンでも、できたてをすぐに食べるのであれば、意外と美味しくいただけます。
思い立ったらすぐに食べられる手軽さも、魅力的です。

【工程2】
生地がまとまったら、フライパンの上に円形に伸ばします。

そして上の写真のように、サラダ菜(3枚)を並べます。

続いてベーコン(ハーフ6枚)を少し重ねて並べ、その上に半分に切ったミニトマト(4個)を並べます。

そして生地を手前からくるくる巻きます。
この時、両サイドからトマトがこぼれやすいので、生地の両端を軽くつまんで閉じるといいですよ。

生地を巻いたら、フライパンの上にクッキングシートを敷き、その上に生地をのせ、包丁で輪切りにします。
8等分に切るのがおすすめです。
このレシピは、洗い物を徹底的に減らします。
まな板さえ使いません。
ただフライパンを傷つけないように気を付けてくださいね。

【工程3】
生地を切ったら、切り口を上にしてフライパンに並べます。

そしてフタをして、弱火で8分焼きます。

8分経ったらひっくり返します。
フライ返しでひっくり返しにくい場合は、フライパンの上でスライドさせて、皿にいったん取り出し、皿ごとひっくり返してフライパンに戻し入れるといいです。

最後に、もう片面も弱火で8分焼いたら完成です。
このパンは表面がやや焦げやすいので、弱めの火で焼くことをおすすめします。

プチトマトの鮮やかな赤色がアクセントになった、渦巻き状の可愛いパンができます。

このパンは発酵時間を省いた超時短レシピになっているので、食感はややしっかりめです。
また発酵が不十分な分、冷めると硬くなりやすいです。
とは言え、できたてのアツアツだったら、十分美味しくいただけます。
パンらしいふんわりとした口当たりが楽しめますし、ベーコンやトマトがたっぷり入っていて、食べ応えもあります。
パンの具材は、冷蔵庫の残り物を使って、いろいろアレンジしてみるのも面白いと思います。
パンが今すぐ食べたいという時には、買いに行くよりも、このレシピで作った方が早いかもしれませんよ。