
TBSテレビの「名医のTHE太鼓判!」で話題になった、血糖値を下げる効果が期待できる、高野豆腐のレシピをご紹介します。
「高野豆腐から揚げ」です。
その名の通り、鶏肉の代わりに高野豆腐を使った唐揚げです。
本物そのものとまではいきませんが、味も食感も鶏肉っぽくて、すごく食べ応えがあります。
高野豆腐は血糖値を下げる
ところで、高野豆腐には、血糖値を抑制する効果があるようです。
循環器科医師で池谷医院院長の池谷敏郎さんによると、高野豆腐に含まれる「レジスタントプロテイン」には、主にコレステロールを絡めとって体外に出す働きがありますが、それと同じように、糖を絡めとって体外に排出する働きも期待できるそうです。
また「レジスタントプロテイン」は、食後の血糖値の急上昇(血糖値スパイク)を抑えることができ、その効果を持続させることで、2型糖尿病の予防ができるともおっしゃっています。

ちなみに池谷さんは、「体内の「炎症」を抑えると、病気にならない!」をはじめとした、健康に関する本を多数執筆しています。
(一部情報元:TBSテレビ「名医のTHE太鼓判!」児島キッチン 2018年10月22日放映)
高野豆腐の唐揚げの作り方

ここからは、情報元のテレビ番組で話題になった「高野豆腐から揚げ」のレシピをご紹介します。
血糖値を下げる効果がある高野豆腐を使った、おすすめレシピだそうです。
高野豆腐 | 3枚 |
醤油 | 適量 |
おろししょうが | 適量 |
片栗粉 | 適量 |
揚げ油 | 適量 |
※調味料の量の目安は下の文中参照。
- 高野豆腐を40度くらいの湯(水でもOK)に浸して戻し、水分を手でぎゅっと絞る。
- 1を一口大に手でちぎり、醤油・おろししょうがで味付けし、片栗粉をまぶす。
- 170度に温めた油で、2〜3分揚げたらできあがり。
写真をもとにレシピを説明します。

【工程1】
まず、高野豆腐(3枚)を40度くらいの湯に浸して戻します。
湯を沸かすのが面倒な場合は、水でも戻ります。

次に、高野豆腐の水分を手でぎゅっと絞ります。
ただここで、水気をまったく無くしてしまうと、ジューシーな唐揚げになりません。
水気は、ほんの少しは、残しておいた方がいいです。

【工程2】
続いて、高野豆腐を一口大に手でちぎります。
戻した高野豆腐は、水気を少ししっかりめに絞り、手で一口大にちぎると、鶏肉のような食感に近づきます。

そして醤油・おろししょうが(各適量)で味を付けます。
醤油の量がポイント
ここで大事なのは、仕上がりが程良い塩加減になるくらいの醤油を加えることです。
高野豆腐は少ししっかりめに水気を絞っているので、いくらでも醤油を吸い込む状態です。
そんな状態で、高野豆腐が吸い込むのにまかせて醤油を加えると、すごく塩辛い仕上がりになってしまいます。
醤油の量がこの料理の最大のポイントなので、入れすぎないように注意してください。

続いて、高野豆腐に片栗粉(適量)をまぶします。
片栗粉は、ごく普通の鶏の唐揚げのようにたっぷりは付きません。
薄付きなので、糖質オフしている方でも、比較的安心して食べられると思います。

【工程3】
最後に、170度(やや低めの温度)に温めた油で、2〜3分揚げたら完成です。
ちなみに170度を見極めるには、菜箸を油に浸してみるといいです。
菜箸からじわじわと気泡が出たら、ちょうど良い温度になっています。

安い高野豆腐を使った唐揚げで、味付けも醤油とおろししょうがだけというシンプルなレシピですが、鶏肉を使った本物の唐揚げのような味と歯応えが感じられます。
とても美味しいですよ。
高野豆腐は食物繊維が豊富で、満腹感もあるので、ダイエットメニューとしてもおすすめです。
高野豆腐はレジスタントプロテインが多い

ところで、高野豆腐に含まれる「レジスタントプロテイン」には、血糖値を下げる効果があることをすでにお伝えしました。
その「レジスタントプロテイン」は、消化されにくいタンパク質の一種で、高野豆腐だけでなく、豆乳や豆腐にも含まれているようです。
ただ同番組によると、高野豆腐には特に多いようです。
どうして高野豆腐には、「レジスタントプロテイン」が多く含まれているのでしょうか。
それは高野豆腐の製造過程に鍵があるようです。
高野豆腐は豆腐を凍らせて作りますが、ゆっくり冷凍すると、豆腐の中に大きな氷の結晶ができます。
この大きな氷の結晶が周りのタンパク質を圧迫すると、「レジスタントプロテイン」が出来るのだそうです。
高野豆腐は、豆乳と比べると2倍もの「レジスタントプロテイン」が含まれているそうです。
「レジスタントプロテイン」の血糖値を下げる効果を期待するのであれば、豆乳や豆腐ではなく、高野豆腐を食べるのが良いようです。
高野豆腐で血糖値スパイクが改善
最後に情報元のテレビ番組で行われた、高野豆腐を食べ続けた後の血糖値の変化を診る実験について簡単にお伝えします。
気象予報士の森朗さんは、日頃、食後の血糖値の急上昇(血糖値スパイク)があったそうですが、高野豆腐の料理を10日間食べ続けたところ、血糖値スパイクが無くなったとのこと。
森朗さんは、日頃食べている食事にプラスして、次のようなことに取り組んだだけで、変化があったそうです。
- 高野豆腐を一日一枚食事の前に食べる
たったこれだけで、食事のメニューはほぼ変えなくても、血糖値スパイクが改善される可能性があるようです。
ちなみに森朗さんは、高野豆腐を煮物にしたり、アボカドや梅肉と和えてサラダにしたり、豆腐の代わりにしてゴーヤチャンプルにしたりして食べていました。
煮物を作る場合は、砂糖やみりんといった糖質を多く含む甘味調味料の使用をなるべく控えると良いようですよ。