ドイツのオーガニックコスメブランド「マルティナ」の、「シアーナフェイシャルローション」を使ってみました。
「マルティナ」には、肌の状態に応じた5種類のスキンケアシリーズがあります。
「ローズ」と「サルビア」、「ジンセナ」、「ハッピーエイジ」、それに「シアーナ」。
私が選んだ「シアーナ」は、デリケートな肌用に作られています。
そのためか、他のシリーズの化粧水とくらべて、シアーナシリーズの化粧水「シアーナフェイシャルローション」は、成分がダントツにシンプルなんです。
ちなみに、他のオーガニックコスメブランドの化粧水とくらべても、使われている材料が少ない方なのではないでしょうか。
なにしろ、「シアーナフェイシャルローション」の全成分は、たったの3つ。
私が「シアーナフェイシャルローション」を選んだ理由は、このシンプルな作りに魅かれて使ってみたくなったから。
私の肌は少々乾燥気味ではありますが、特に敏感というわけではありません。でもまあ、「シアーナフェイシャルローション」は乾燥肌にも対応しているということなので、まったく見当違いの選択をしているわけではないんですけどね。
「シアーナフェイシャルローション」の特徴
これが「シアーナフェイシャルローション」の全成分です。
水、セイヨウニワトコ花水、ダマスクバラ花水
「セイヨウニワトコ」は、別名エルダーフラワーと呼ばれるハーブの一種です。
花から精油を取り出す際に、花の芳香が残った水が副産物としてできるんだとか。それが「花水」です。
ちなみに、エルダーフラワーの香りは、「マスカット」のようだと言われています。「ダマスクバラ」は、バラの一種だそうですよ。
さて、敏感肌用を謳った「シアーナフェイシャルローション」の特徴は、私が調べたところ、「成分がシンプル」であることと、「エルダーフラワーの花エキス」が使用されていることです。
あくまでも、マルティナの他シリーズの化粧水とくらべた場合ですが、同じような作りのオーガニックコスメの化粧水って、他ブランドにも意外と見当たりませんでした。
セイヨウニワトコについて
さて、せっかくですからここで、「エルダーフラワー」のことをちょっと書きます。
上の写真に写っているのが、エルダーフラワー。
ハーブの一種で、古くから薬草として使われてきたそうです。万能薬といえるほど幅広い薬効があるそうですよ。
あるウエブサイトによると、エルダーフラワーは、根から花まですべてに薬効があるそうですが、今でも一般的なのは、花の利用だそうです。
イギリスではエルダーフラワーに砂糖を加えて煮詰め、エルダーフラワー・コーディアルというシロップをつくるそうです。インフルエンザや風邪などの特効薬として常用されているのだとか。
手前に咲いているのがエルダーフラワーの花。
人間と比較すると、大きさがよく分かりますね。ヨーロッパなどに自生するエルダーフラワーは、高さが3から10メートルにもなるそうです。
ちなみに実はこんな感じ。こちらもシロップやジュースなどに活用されるそうです。
ところで、エルダーフラワーの効果について、マルティナ社は次のように説明しています。
消炎、収斂、保湿、抗酸化作用。肌を落ち着かせ、きめを整える。
(マルティナHPから引用)
「シアーナフェイシャルローション」の使用感
さて、肝心な「シアーナフェイシャルローション」の使用感ですが、超低刺激です。
アルコールフリーですから、爽快な感じもありませんし、「香料」も使われていませんから、「エルダーフラワー花水」と「ダマスクバラ花水」の香りが、それとは分からないくらい、何となく薄っすらと感じる程度です。
まるで、水そのものをつけているかのようで、ちょっと調子ぬけした感も否めません。
ちなみに、「香料」というのは、マルティナの場合、純粋なエッセンシャルオイルの香りのこと。他シリーズの化粧水には配合されているのですが、低刺激を謳ったシアーナシリーズの化粧水には使われていません。
何だか、おもしろくないくらい低刺激。
初めはそう思いましたけど、化粧品に刺激を求めるのは間違いですね。
使っているうちにほのかな香りが心地よくなり、肌質も、何となくしっとりとしてきたように感じます。もちろん、化粧品による肌トラブルなんて、起こるはずもありませんでした。
敏感肌の方にはおすすめです。
Sambucus – elder or elderberry by happy days photos and art
IMG_1109 by Alan Carter
Schwarzer Holunder (Sambucus nigra) by Maja Dumat