
「林修のニッポンドリル」(フジテレビ)で話題になった、生のサンマを丸ごと食べるレシピをご紹介します。
魚料理の人気店「割烹智映」の店主、北山智映さんが考案した「塩サンマと酢胡椒」です。
丸ごとの生サンマに塩をして、そのまま皿にのせ、酢こしょうでいただく斬新かつシンプルなお料理で、同店のメニューの1つだそうです。
北山さんは、このお料理について次のようにおっしゃっています。
魚の骨には旨味がある。
その骨の旨味を感覚的に感じてもらいたい。
このお料理は、食べ方も独特です。
骨つきの丸ごとのサンマにかぶりつきます。
思い切ってガブッといくと、北山さんがおっしゃる、魚の骨の旨味が分かる気がします。
整然と並んだ刺身では味わえない、サンマ本来のワイルドな味が堪能できますよ。
(一部情報元:フジテレビ「林修のニッポンドリル」魚料理の女神のレシピ 2018年10月31日放映)
塩サンマと酢胡椒の作り方

「塩サンマと酢胡椒」のレシピです。
全工程は、後ほど写真をもとに説明します。
さんま | 1尾 |
塩 | 適量 |
酢こしょう | 適量 |
- さんまの頭と内臓を取り、背に沿って軽く包丁を入れ、皮をはぐ。
- さんまにたっぷりの塩をまぶし、5分ほど置く。
塩をきれいに洗い流し、水気を切り、表面に切れ目を4本入れる。 - 2を皿にのせ、酢こしょうを添えたらできあがり。
写真をもとにレシピを説明します。

【工程1】
まず、サンマ(1尾)の頭と内臓を取り、背に沿って軽く包丁を入れます。

次に背の切れ目から、サンマの皮をむきます。

【工程2】
続いて、たっぷりの塩を万遍なくまぶし、5分ほど置きます。
塩のだいたいの量は、上の写真を参考にしてください。
サンマの表面全体が白っぽくなるくらいまぶします。

5分経ったら塩をきれいに洗い流し、水気を切ります。

次に、サンマの表面に切れ目を4本入れます。
切れ目を入れると、食べやすくなります。

サンマを皿にのせたら完成です。
酢こしょう(酢とこしょうを混ぜたもの)を付けていただきます。
サンマは骨が付いたままですが、そのままかぶりつくと、骨から身がきれいに剥がれるので、骨を取るのが苦手な方でもラクに食べられます。
お味の方は、酢の爽やかな風味と胡椒のピリッとした辛さが絶妙にマッチします。
サンマの深い旨味がぐぐっと引き立つ、ご馳走感のあるお料理です。
刺し身用として売っている新鮮なサンマが手に入ったら、ぜひお試しください。
北山智映さんの人気レシピ
当サイトでは、北山さんのレシピを他にもいろいろ紹介しています。
最後にその中から、魚本来の美味しさが楽しめるシンプルなお料理を中心に、5品をご紹介します。
アジの焼き漬け

まずご紹介するのは「アジの焼き漬け」です。
アジを焼いて酢醤油に漬け込んだシンプルなお料理で、北山さんのお店のコースの人気メニューを家庭用にアレンジしたレシピになっています。
アジの優しい旨味が引き立つ上品な味わいのお料理で、日本酒を飲みながら、じっくり味わうのがおすすめです。
アジの南蛮漬け

「アジの南蛮漬け」も日本酒とよく合います。
この南蛮漬けのたれは、醤油を一切使いません。
使用する調味料は、酢とみりんだけ。
これらを1:1の割合で混ぜるだけで、たれが完成します。
醤油の強い旨味に邪魔されることなく、アジの優しい風味が堪能できる一品です。
煮干しの生ふりかけ

「生ふりかけ」は、煮干しを使ったふりかけです。
煮干しを丸ごとさっと茹で、海苔と一緒にご飯にのせ、醤油を垂らしたシンプルな一品。
煮干しの旨味が凝縮した、滋味豊かなご飯のお供ができます。
ちなみにお酒がお好きな北山さんは、この生ふりかけを「泥酔料理」と呼んでいます。
「酔っ払っていても作れる簡単な料理」という意味があるそうです。そうおっしゃる北山さんは、もしかしたら酔っ払いながらこのお料理を作ることもあるのかもしれません。
お酒を飲んだ後のシメにもぴったりです。
刺身の美味しい食べ方

「刺身の美味しい食べ方」では、北山さんすすめる、スーパーの刺身を簡単に美味しくする方法を紹介しています。
刺身を買ったら、まず流水でさっと洗います。
このひと手間をかけるだけで、刺身の臭みがすっきり取れます。この段階ですでに、そのままよりもずっと美味しいです。
さらに刺身をグレードアップさせたい場合は、日本酒と塩を揉み込みます。そうすると旨味がぐっと引き立ち、刺身の質が一気に数ランク上がります。
余った刺身を美味しく食べる方法

「余った刺身を美味しく食べる方法」では、刺身の味噌漬けのレシピを紹介しています。
刺身を15分ほど味噌漬けにすると、刺身特有の臭みが取れ、旨味が凝縮して美味しくなります。
ちなみに味噌の風味は、ほのかに感じる程度なので、普通のお刺身と同じように食べられます。
買ったばかりのお刺身でも効果があります。