鎌倉の人気観光スポット「長谷寺」から歩いて数分のところに、「光則寺」はあります。
こじんまりとした一見地味なお寺ですが、樹齢200年というカイドウの古木があることで有名です。
また光則寺には、カイドウ以外にも四季を通じて多彩な花が咲きます。植物を眺めるのが好きな方には、どの時期に行っても楽しめるお寺です。
今日は、カイドウが満開の光則寺を、たくさんの写真でご紹介します。
江ノ電の「長谷」駅からのびる大通りを進み、長谷寺よりも一本北側の細い道をまがって真っ直ぐすすむと、光則寺の入口が見えてきます。
そこには数本のソメイヨシノ。この日はすでに散り始めていましたが、満開の時期に来ると、ここもちょっとしたお花見スポットになります。
境内に通じる門です。
入口のすぐ脇にも、カイドウの木があります。
これくらいの大きさのカイドウも、日頃はなかなかお目にかかれませんけど、本堂の前にあるカイドウに比べたら、この木も小ぶりな方です。
さて、まずは本堂の前にあるカイドウを見てみましょう。
写真の中央に見えるのが、光則寺の本堂。
カイドウの木は、その両サイドにあります。
右側に写っているのが、樹齢200年というカイドウの古木です。
この古木、根もとはかなりの太さがありますが、幹は意外と華奢な感じです。
ヒョロヒョロっとした枝に、自力では支えきれないほどたくさんの花をつけています。
このカイドウの木がどれほど大きいか、一緒に写っている人の大きさと比べれば一目瞭然です。
本堂の方から眺めるとこんな感じです。
青空に鮮やかなピンク色がよく映えます。
咲き始めのつぼみが多い時期には、全体的に濃いピンク色をしているカイドウですが、満開時には、ソメイヨシノに近い淡いピンク色に変化します。
この樹齢200年のカイドウ、鎌倉市の天然記念物に指定されており、「かながわの名木100選」でもあります。
こちらは本堂に向かって左側にあるカイドウの木です。
4月上旬に境内で見られる草花
さて、ここからは、カイドウが満開を迎える4月上旬に、光即寺の境内に咲く花をご紹介します。
まずはこちら、珍しいスイセンです。「口紅水仙」といいます。
群生しているこの白い花は、「二輪草(にりんそう」。
この白いスミレは葉の形が独特です。「肥後(ひご)スミレ」です。
さて次にご紹介するのは、境内の奥、わりと人目のつかないところにある、この鉢植えです。
これは、「金花茶(きんかちゃ)」という名前の、黄色い椿だそうです。
うゎあ。黄色い椿なんて、私は初めて見ました。
中国で発見されたそうですよ。
いかにも野生種っぽい、小ぶりで慎ましい感じの椿です。
こちらの花は、「網笠百合(あみがさゆり)」というそうです。
「三椏(みつまた)」です。
こちらは名前が分からなかったのですが、ツツジの一種でしょうか。
こちらの鮮やかなピンクの花もツツジかな。
こちらは「石楠花(しゃくなげ)」。
しゃくなげが咲いていたのは、小さな池の淵。
本堂の脇には小さな池があり、境内全体がミニ庭園のようになっています。
池のまわりには、「射干(しゃが)」も咲いていました。
春なのに、真っ赤に染まった紅葉も見られました。
スズランのような花は、「スノーフレーク」。
境内の外では、「山吹(やまぶき)」も見ごろを迎えていました。
光則寺には、椿の木もたくさんあります。
この椿はとても美しい。
「光源氏(ひかるげんじ)」というそうです。
源氏の君がイメージされた椿なのでしょうか。
光則寺では、入場の際に「境内の地図」がもらえます。
B4サイズの紙には、細かい字でビッシリと草花の名前が記されています。
この地図を見ると驚きますよ。
本当にたくさんの種類の草花が、光則寺では鑑賞できることが分かります。
ぜひ、この地図をもらってみてください。