鎌倉にはたくさんの桜の名所があります。
たとえば、「鶴岡八幡宮」と「建長寺」はとても有名。また「源氏山公園」や、「長谷寺」、「高徳院」も特筆すべきお花見スポットです。
この5か所の桜については、すでにこのブログでもご紹介しました。
(「鎌倉のお花見スポットBest5。豊富な写真でご紹介します。」をご覧ください。)
極楽寺の八重一重咲分け桜
今日ご紹介する桜の名所は、「極楽寺」です。
このお寺には、「八重一重咲分け桜(御車返し)」という大変めずらしい桜が花開くのですが、残念ながらあまり知られていません。
おそらくその理由は、鎌倉の主要観光スポットからはちょっと離れたところにあるお寺であること、また、境内を撮影禁止にしているお寺の事情などが重なっているためと思われます。
でも一方で、観光客でいっぱいになることは滅多にありませんから、ゆったりと花見を楽しむことができますよ。
ところで、上の写真はフリッカーから引用したものですが、「八重一重咲分け桜」だそうです。極楽寺の桜ではなく、どこか別の場所で撮影された桜でしょう。
写真をご覧いただくと、一枝に八重と一重の桜の花が混在して咲いているのがなんとなく確認できると思います。これこそが「八重一重咲分け桜」の特徴です。
極楽寺の境内には、この珍しい桜について次のような注記があります。
八重一重咲分け桜
北条時宗公お手植えと伝えられ、現在の桜はその古株より発生したものである。
一枝に八重と一重が混在し、淡紅色の極めて美しい桜である。一名、御車返しと云う。
原産地は鎌倉桐ヶ谷と言われ、この桜は統治に存在する唯一のものである。
「八重一重咲分け桜」は、ソメイヨシノよりもちょっと遅れて花開きます。
極楽寺の境内にはソメイヨシノの木も数本あるのですが、先日私が満開の「八重一重咲分け桜」を見た時、ソメイヨシノの方はすでにかなり散っていました。
そうそう、極楽寺から徒歩15分くらいのところに、「長谷寺」というお寺があります。ここのしだれ桜も合わせて鑑賞すると、時期的にちょうどいいですよ。しだれ桜も「八重一重咲分け桜」と同様に、ソメイヨシノよりもちょっと遅れて満開になりますから。
御車返し Mikuruma-gaeshi by ume-y