酒粕をつかった味噌汁のレシピを3品ご紹介します。
酒粕の味噌汁は、濃厚でコクがあるのが特徴。
ハマるとクセになる美味しさです。
栄養満点で、飲むと身体が温まります。
しかも、腸の名医・小林弘幸さんによると、酒粕にはガン予防や美肌などの健康効果が期待できるそうです。
さて、今回ご紹介する1品めは、料理研究家の瀬尾幸子さんが考案した「タラと大根のおかず味噌汁」です。
この味噌汁の魅力は、まず具だくさんなこと。
その名の通り、おかずになるくらいボリューム満点な味噌汁ですよ。
(一部情報元:日本テレビ「ヒルナンデス」2019年1月8日放映、日本テレビ「世界一受けたい授業」2018年12月15日)
タラと大根の味噌汁
瀬尾幸子さんの「タラと大根のおかず味噌汁」。
日本テレビの「ヒルナンデス」で話題になったレシピです。
全工程は、後ほど写真をもとに説明します。

ちなみに瀬尾さんは、「みそ汁はおかずです」という人気レシピ本の著者でもあります。
真だらの切り身 | 120g×2切れ |
大根 | 10センチ |
にんじん | 1/2本 |
しめじ | 100g |
煮干し出汁 | 600cc |
味噌 | 45g |
酒粕 | 45g |
- 大根を7ミリくらいのいちょう切りにし、にんじんを5ミリくらいの半月切りにする。しめじの石づきを取ってほぐし、たらを4つに切る。
- 煮干し出汁・真だら・大根・にんじん・しめじを鍋に入れ、火にかける。
沸騰したら酒粕を溶かし、中火で7分ほど煮る。 - 味噌を溶かし、最後に強火にして、ひと煮立たせたらできあがり。
写真をもとにレシピを説明します。
【工程1】
まず、大根(10センチ)を7ミリくらいのいちょう切りにし、にんじん(1/2本)を5ミリくらいの半月切りにします。
そして、しめじ(100g)の石づきを取ってほぐし、たら(120g×2切れ)をそれぞれ4つに切ります。
具材を少し大きめに切ると、おかず感覚で食べられる豪華な味噌汁が出来ます。
【工程2】
次に、煮干し出汁を鍋に入れます。
煮干し出汁の作り方はお好みですが、尾瀬さんのおすすめは、煮干しと昆布を一晩かけて水に浸す方法。
この方法だったら、まったくのストレスフリーで、本格的な出汁が取れます。
出来上がった出汁は、濾さずに、煮干しと昆布も具材として使います。
分量や手順は次の通りです。
煮干し(10尾)と昆布(5センチ角)と水(600ml)をタッパーに入れ、冷蔵庫に一晩置くだけです。(作り方の詳しい説明は、リンク先をご覧ください。)
この出汁の取り方も面倒な場合は、煮干し粉(大さじ3程度)を水に溶いて使っても良いと思います。
煮干し出汁を鍋に入れたら、真だら・大根・にんじん・しめじを加え、火にかけます。
そして沸騰したら、酒粕(45g)を溶かし、中火で7分ほど煮ます。
酒粕を加えると、濃厚でコクがある味噌汁ができます。
また酒粕の成分で、体が芯から温まります。
瀬尾さんによると、酒粕を使った味噌汁は、タイやイワシ団子や肉類とも相性が良いそうです。
煮ている間にアク(白い泡)が出るので、軽く取るといいです。
【工程3】
具材が柔らかくなったら、味噌(45g)を溶かします。
そして、最後に強火でひと煮立ちさせたら完成です。
超具だくさんの風味豊かな味噌汁ができます。
酒粕を加えると、タラの臭みが消え、旨味が引き立ちます。
この一杯にご飯を添えれば、もう立派な食事になります。
それくらい満足度の高い味噌汁ですよ。
かぼちゃと鶏肉のほうとう味噌汁

2品めは「かぼちゃと鶏肉のほうとう味噌汁」です。
こちらも、瀬尾幸子さんが考案した、超具だくさんなレシピ。
具材はかぼちゃ・鶏肉・長ねぎ・しいたけです。
鶏肉の旨味とかぼちゃの甘みが、酒粕の風味と絶妙にマッチします。
厚揚げの酒粕汁
3品めは、日本テレビの「世界一受けたい授業」で話題になった、「厚揚げの酒粕汁」です。
この味噌汁は、腸の名医、順天堂大学医学部教授の小林弘幸さんが考案した、「スペシャルみそ」で作ります。
「スペシャルみそ」とは、すりおろした玉ねぎに、赤味噌と白味噌、そしてリンゴ酢を加えてつくる味噌汁の素のこと。
冷凍ストックしておけば、だしを一切使わなくても、健康効果が高いうえに美味しい味噌汁がすぐに作れます。
詳しくは、「長生き味噌汁のレシピ15品。世界一受けたい授業で話題の味噌玉の作り方。」をご覧ください。
さて、その「スペシャルみそ」を使った「厚揚げの酒粕汁」のレシピは次のとおりです。
厚揚げ | 適量 |
にんじん | 適量 |
しいたけ | 適量 |
酒粕 | 適量 |
スペシャルみそ | 60g |
- 厚揚げを食べやすい大きさに切り、にんじんとしいたけを薄切りにする。一煮立ちさせる。
- 厚揚げ・にんじん・しいたけ・水(300ml:分量外)を鍋に入れ、酒粕をちぎって加え、具材に火を通す。
- 火を止めて、スペシャルみそを溶かしたらできあがり。
酒粕としいたけの風味がマッチした、食べ応えのある味噌汁で、飲むと身体がポカポカと温まります。
酒粕の効果・効能
ところで、順天堂大学医学部教授の小林弘幸さんによると、酒粕に含まれる成分には、次のような健康効果があると言われているそうです。
α-ハイドロキシ酸が免疫機能を高める。
アルブチンがシミやそばかすを薄くする。
酒粕の味噌汁は、美味しいのはもちろん、健康効果が期待できるのもポイント。
ぜひお試しください。