
生姜緑茶の作り方と、その効果をご紹介します。
生姜研究の第一人者、医学博士の平柳要さんが考案した「しょうが緑茶」。
TBSテレビの「サタデープラス」で話題になりました。
平柳さんによると、生姜と緑茶は最強のコンビ。
副作用が無くて、万人に良い飲み物なんだそうです。
平柳さんによると、「しょうが緑茶」の効果は多彩です。
冷え症の改善や、高血圧・糖尿病の予防など、挙げればきりがないほど盛りだくさん。
生姜に含まれる「ジンゲロール」と緑茶に含まれる「カテキン」にはもともと殺菌作用がありますが、その2つを合わせた「しょうが緑茶」は、殺菌作用がさらにアップするそうです。
平柳さんは現在67歳。
20年以上病気になっていないうえに、40代の体型を今でもキープしているそうです。
平柳さんは、食事の時はもちろん、仕事中にも頻繁に「しょうが緑茶」を飲んでいるんだとか。
肥満予防にも効果があるそうですよ。

ちなみに、平柳さんは、「しょうが緑茶健康法」という本を執筆されています。
同著は、中国語版も発売されるほどの人気です。
(一部情報元:TBSテレビ「サタデープラス」2019年2月9日、TBSテレビ「この差って何ですか」2019年3月12日放映)
しょうが緑茶の効果

「しょうが緑茶」には、様々な健康効果が期待できます。
平柳さんによると、効果は次のとおりです。
- インフルエンザ予防
- 冷え性改善
- 動脈硬化の予防
- 高血圧の予防
- 糖尿病の予防
- 高血糖の予防
- 肥満の予防
- 肌や髪のツヤ改善
他にも、血液をサラサラにしたり、悪玉コレステロールを減らすといった作用もあるため、「しょうが緑茶」は生活習慣病を遠ざけるとも言われているそうです。
しょうが緑茶の作り方

それでは、平柳さんが考案した「しょうが緑茶」のレシピをご紹介します。
用意する調理器具は、すりおろし器、湯呑み、急須、計量カップ&スプーンです。
生姜 | 5g(小さじ1) |
緑茶の茶葉 | 3g(小さじ2) |
湯 | 150ml |
- 生姜を皮ごとすりおろし、緑茶の茶葉を急須に入れる。
- 湯を沸かし、沸騰したら火を止め、そのまま15秒くらい冷ましてから(湯の温度を80度まで下げてから)、急須に注ぐ。
茶葉のエキスを抽出し、湯呑みに入れる。 - すりおろしたしょうがを混ぜたらできあがり。
写真をもとにレシピを説明します。

【工程1】
まず、生姜(5g:小さじ1)を皮ごとすりおろし、緑茶の茶葉(3g:小さじ2)を急須に入れます。
生姜を皮ごとすりおろすと、栄養がムダなく摂れます。

【工程2】
次に、湯(150ml)を沸かし、沸騰したら火を止め、80度くらいになるまで冷まします。
上の写真では温度計を使っていますが、わざわざ測らなくてもよいそうです。
ポットで沸かした場合は、15秒くらいおけば、80度くらいに下がるとのことです。
湯を80度まで冷まして使うと、緑茶の栄養がムダなく摂れます。

湯が冷めたら、急須に注ぎます。

そしてフタをして、いつも通り、茶葉のエキスを抽出します。

湯呑みに注ぎ、おろしたしょうがを混ぜたら完成です。
緑茶の風味が加わることで生姜の刺激が和らぐので、かなり飲みやすいです。
ここで、「しょうが緑茶」の調理のポイントをまとめます。
ポイントは2つあります。
1つめは、生姜を皮ごとすりおろすこと。
皮ごとでないとダメなんだそうです。
生姜の皮のあたりには、「ジンゲロール」という健康成分が入っていて、細菌やウイルスを駆除する殺菌作用があるのだそうです。
この成分は、インフルエンザ予防にも効果があるそうです。
すりおろした生姜は、タッパーに入れて冷蔵するだけで、1週間保存が可能。
1週間だったら、栄養面の変化もほとんどないそうです。
2つめは、沸かした湯を少し冷ましてから注ぐこと。
緑茶に含まれる「カテキン」は、80度ちょうどで抽出した時に最も出やすいそうです。
逆に80度を超えると、「カテキン」が壊れてしまうんだとか。
この「カテキン」にも殺菌作用があり、インフルエンザ予防に効果的なんだそうです。
また、生姜に熱湯を注ぐことで、冷え性改善効果がアップするそうです。
生姜を加熱すると、ジンゲロールが「ショウガオール」という成分に変化。
そして、この「ショウガオール」が、血行を促進して、体を芯から温めてくれるそうです。
ペットボトルの緑茶&生姜チューブを使う

ところで「しょうが緑茶」は、ペットボトルのお茶と生姜チューブでも作れるそうです。
ペットボトルの緑茶は、カテキンの含有量が少ないのであまりおすすめしないそうですが、トクホの緑茶だったら比較的良いそうです。
また、生姜チューブを使う場合は、余計な成分も含まれているので、量を1.5倍くらい(7.5g)にして使うと良いとのことです。
しょうが緑茶を飲む量

平柳さんによれば、「しょうが緑茶」は1日に6杯飲むのがおすすめだそうです。
食前と食後に1杯ずつで、合計6杯。
とは言え、1日6杯って、かなりの量ですよね。
でも大丈夫です。
1杯の量は、少なくても良いとのこと。
大事なのは、「しょうが緑茶」をこまめに飲み、常にのどが潤っていることなんだそうです。
「しょうが緑茶」を食事の前に飲むと、血糖値の上昇を抑えることができるそうです。
ですから、糖尿病の予防に効果的。
また、食事の後に飲むと、殺菌作用が働き、虫歯や歯周病、口臭の予防、インフルエンザの予防に効果的なんだそうです。
続いて、「しょうが緑茶氷」の作り方をご紹介します。
しょうが緑茶氷の作り方

平柳さんによると、「しょうが緑茶」は作り置きもできるそうです。
おろし生姜と粉抹茶を製氷皿に入れて冷凍。
気軽に飲めるので大変便利です。
生姜 | 適量 |
粉抹茶 | 適量 |
水 | 適量 |
- 生姜をすりおろし、5g(小さじ1)ずつ製氷皿に入れる。
- 粉抹茶を0.75g(小さじ1/4)ずつ加え、水(適量)を注ぎ、軽く混ぜる。
冷凍保存すると、1ヶ月日持ちする。
写真をもとにレシピを説明します。

【工程1・2】
まず、すりおろした生姜を5g(小さじ1)ずつ製氷皿に入れ、粉抹茶を0.75g(小さじ1/4)ずつ加えます。

そして、水(適量)を注ぎ、軽く混ぜます。
これを冷凍庫に入れ、凍らせたら完成です。

これが、出来上がった「しょうが緑茶氷」です。
冷凍保存すると1ヶ月日持ちします。

この氷をもとに「しょうが緑茶」を作る方法は、とても簡単です。
まず、「しょうが緑茶氷」を湯呑みに入れます。
そして、沸騰した湯を注ぎます。

100度の湯を氷に加えると、ちょうど80度くらいになります。
この方法だったら、先に紹介した、いちから作る方法よりも簡単。
しかも栄養も香りも、ほぼ変わらないそうです。
冷凍することで栄養成分を閉じ込めるので、1ヶ月以内だったら栄養価も落ちないとのことです。
しょうが緑茶の活用法
「しょうが緑茶」は、そのまま飲むだけでなく、いろいろな料理にも使えるそうです。
たとえば、いつものうどんに加えると、「しょうが緑茶うどん」の完成。
お茶漬けに加えると「しょうが緑茶 茶漬け」になります。
味噌汁に加えても良いそうです。
美味しくて体に良いのでおすすめだそうです。
生姜パウダーと粉末茶を携帯

ところで、平柳さんは、外出する時にいつも持ち歩いているものがあるそうです。
それは、生姜パウダーと粉末茶。
それらを血糖値が上がりやすい料理にかけて食べると、食後の血糖値を抑えられるそうです。
平柳さんが持ち歩いている生姜パウダーは、もしかしたら「ウルトラ蒸しショウガ」(上の写真)を砕いたものかもしれません。
平柳さんによると「ウルトラ蒸しショウガ」は、身体を温めるのに最適な生姜の食べ方で、ショウガオールを最大限に引き出すレシピになっています。
生姜を蒸してから乾燥させて、砕いて料理に使います。
詳しい作り方は、リンク先をご覧ください。
冷え性改善効果をアップ
最後にご紹介するのは、冷え性の効果をパワーアップさせた「しょうが茶」のレシピ。
TBSテレビの「この差って何ですか」で話題になりました。
考案したのは、冒頭のレシピと同じく、平柳要さんです。
平柳さんによると、しょうがを100度くらいの温度で30分加熱すると、「ショウガオール」という成分が持続的に働くようになるので、冷え性にとても良いそうです。
ショウガ | 35g |
湯 | 1リットル |
お茶 | 適量 |
- ショウガを薄切りにする。
- 1リットルの湯が入った電気ポットに1を入れ、フタをして30分ほど保温する。
- 2のショウガ湯でお茶を入れたらできあがり。
このレシピは、電気ポットにショウガを入れて保温することで加熱しますが、電気ポットが無い場合は、普通の鍋などで30分ほど煮ても良いと思います。
冷え性の方は是非こちらもお試しください。