
二杯酢とは、酢と醤油を1:1の割合で合わせたもののことを言います。
しっかりとした旨味がありますが、酸味がかなり強く、口に含むとエグミを感じるので、そのままだと使いどころが限定されます。
そこで今回は、NHKの「あさイチ」で話題になった、まろやかな味の二杯酢の作り方をご紹介します。
また、二杯酢をさらに美味しく頂くためのオススメの使い方も合わせてお伝えします。
和食の名店「分とく山」の総料理長、野﨑洋光さんによると、二杯酢をまろやかに仕上げるには、一度加熱するといいそうです。
野﨑さんは普段は鍋で一煮立ちさせるそうですが、少量ならレンジで加熱するのもいいとのこと。
ラップをせずに加熱すると、酸味が飛んで、効果がより高くなります。
ちなみに、この方法は、三杯酢にも使えます。
三杯酢とは、酢と醤油とみりんを同じ割合で合わせたもののことで、二杯酢との大きな違いは、甘みの有無です。
加熱した二杯酢をもとに作ると、酸味が抑えられて、マイルドに仕上がります。
(レシピ情報元:NHK「あさイチ」2019年5月29日放映)
二杯酢の作り方

酸味を抑えたまろやかな「二杯酢」の作り方です。
二杯酢の黄金比は、その名の通り1:1です。
酢 | 大さじ1 |
醤油 | 大さじ1 |
- 酢と醤油を器に入れ、ラップをせずに、電子レンジ(600w)で20秒加熱する。
- レンジから出して冷ましたら出来上がり。
この二杯酢は、冷奴や焼き魚、冷やしうどんなどに合わせると、特に美味しいそうですよ。

作り方は簡単。
まず、ご飯に二杯酢をかけて、生卵をのせます。
刻みネギとおろし生姜、刻みのりをのせ、最後にもう一度二杯酢をかけたら完成です。
二杯酢にちょい足し
野﨑さんによると、二杯酢に調味料や食材をちょい足しして味の変化を楽しむのもいいそうですよ。
番組では、次の組み合わせが紹介されていました。
加える食材 | 変化 |
---|---|
みりん | 三杯酢 |
練りごま | 利久酢 |
きゅうり | 緑酢 |
ごま油 | 中華風ドレッシング |
オリーブオイル | イタリアンドレッシング |
他にも、野﨑さんは、次のようなちょい足し食材を勧めていました。
玉ねぎ・セロリ・青菜(ほうれん草)・長芋・オレンジ・りんご・みかん・キウイ
青菜は、ミキサーやフードプロセッサーで砕いてから二杯酢と合わせるといいそうです。
他の食材も、細かくしてから合わせた方が、二杯酢とよく馴染んで美味しくいただけると思います。
また、他の食材と組み合わせて、そうめんのつゆにするのもいいそうです。
さっぱりとしていてとても美味しいとのことです。

トマトジュースには鰹と昆布のダシの5倍くらいの旨味があるので、めんつゆは加えなくていいそうです。
もし味が濃すぎると感じる場合は、水で薄めます。
また、トマトジュースの代わりに豆乳や牛乳を使うと、コクのあるそうめんつゆが出来るそうです。