
家庭で簡単に作れる「ふわふわなかき氷」の作り方をご紹介します。
氷の構造に詳しい、東京理科大学の川村康文教授によると、凍らせる前の水に砂糖を少量加えるだけで、きめの細かいかき氷を作ることができるそうです。
ふわふわなかき氷を作る方法と言えば、高性能なかき氷機を使ったり、氷をあらかじめ少し溶かす方法などがよく知られていますが、砂糖を混ぜて氷を作るのもおすすめです。
氷にはほんのりとした甘みが加わりますが、シロップの邪魔にならない程度なので、美味しく食べられます。
(川村教授のおはなしとレシピ情報元:テレビ朝日「グッド!モーニング」2014年8月7日放映)
ふわふわな「かき氷」のレシピ

「ふわふわ!かき氷」のレシピです。
材料
水 | 200ml |
砂糖 | 大さじ3程度 |
作り方
- 水に砂糖を溶かし、冷凍庫で凍らせる。
- できあがった氷でかき氷を作り、好みのシロップや練乳などをかけていただく。
砂糖を加えるとふわふわになる理由
ところで、砂糖を加えて氷を作ると、なぜ、ふわふわなかき氷ができるのでしょうか?

「普通の氷」でかき氷を作ると、氷の粒が少し粗くなり、その粒の先が尖っている場合が多いようです。
一方、「砂糖入り氷」で作ったかき氷は、かつお節を連想させるような薄く平べったい氷の粒になって、スプーンの入り方も軽いようです。
砂糖を加えただけで、なぜ、かき氷にこれだけの違いが出るのか?
川村教授は次のように説明されていました。
水が急激に冷凍されると、氷の分子に隙間ができます。
それを削ると砕けてしまうため、大きく荒い粒になってしまいます。一方、砂糖水を凍らせると、砂糖が氷の分子の間に入って隙間のない氷ができるため、均一に削ることができ、空気を多く含むふわふわなかき氷ができます。
ちなみに、テレビの画像を見るだけで、これら2つのかき氷の違いはよく分かりました。ちょっとしたことで、かき氷の出来栄えって変わるんですね。
実際に試してみたところ、空気を含んだふんわりとしたかき氷ができました。
砂糖の甘みはほとんど気になりませんので、気軽に試してみてください。