便秘と言えば、男性よりも女性の方が悩んでいる方が多いようです。
なぜなら、女性の方が、便秘になりやすいから。
便秘の名医・順天堂大学の小林弘幸教授によると、女性が便秘になりやすい大きな理由は2つあるそうです。
- 女性特有のホルモン(黄体ホルモン)が腸の働きを抑制する
- 腹部の筋力が弱い
もともと便秘になりやすいことを理解しておけば、女性は、より前向きに腸活が行えるのではないかと思います。
便秘になりやすい理由2点を簡単にご紹介します。
女性の便秘の原因
便秘の名医・小林先生によると、生理前になると、便秘を訴える女性がとても多くなるそうです。
それはなぜかと言うと、その頃分泌される女性特有のホルモン「黄体ホルモン」が便秘に関係しているから。
黄体ホルモンは、腸の働きを鈍らせてしまうようです。
排卵後から生理前にかけて、分泌がさかんになる黄体ホルモン。
体が妊娠しやすくなるために子宮の内膜を整えたり、子宮が縮むのを抑制するのがその主な働きです。
しかし少々やっかいなのは、それと同時に腸を動かす筋肉の動きも抑えてしまうこと。
また黄体ホルモンは、さらに便秘になりやすい状況をつくり出します。
便の中にある水分を腸の中に引き入れる作用もあるため、便が硬くなってしまうそうなんです。
女性らしさをつくるには欠かせない黄体ホルモンですが、同時に迷惑と思えるところもあります。
仲よく付き合わないとですね。
ところで、小林先生によると、女性は男性にくらべて便を押し出す腹部の筋力がもともと弱いそうです。
これも女性に便秘が多い理由の1つ。
ですが、腹筋などで強化すれば女性だってちょっとは筋力がつくはず。
こちらの方は、心がけ次第で改善の余地はありそうですよ。
(一部情報元:テレビ朝日「モーニングバード!」2014年9月8日放映)