「すき焼き」や「牛肉のゴボウ巻き」そして「豚汁」といった料理には、肉と一緒にゴボウが使われることが多いですよね。
実はこの「肉とゴボウ」という食べ合わせは、とても体に良いそうです。
管理栄養士の岸村康代さんによると、ゴボウは体内の余分な脂質を排出し、腸内環境を整える働きがあります。そのためダイエットにはぴったりの食材だとか。

ちなみに岸村さんは、野菜の賢い食べ方を調べて実践することで13Kgのダイエットに成功した経験をお持ちです。その体験をもとに、ダイエットに関する本「岸村式 食べちゃダメなものはない! ダイエット 焼肉、ケーキだってOK!」も執筆されています。
岸村さんは、ご自身のダイエットを成功させるため、ゴボウを賢く食事に取り入れたそうです。
今日はそんな岸村さんがすすめる、賢いゴボウの食べ方と「ダイエットごぼう鍋」のレシピをご紹介します。
(一部情報元:「林修の今でしょ!講座」2014年11月18日放映)
ゴボウの食物繊維

ゴボウは食物繊維が豊富で、便秘に効果があるとよく言われますよね。
岸村さんによると、ゴボウには2種類の食物繊維が含まれています。水に溶ける性質がある「水溶性食物繊維」と、水に溶けない「不溶性食物繊維」。
「水溶性食物繊維」はスライムのようにネバネバとしており、腸内で脂肪を吸着し、一方の「不溶性食物繊維」は、腸の蠕動運動を促し、便の排出をスムーズにしてくれるそうです。
このように体内の脂肪を排出し、さらに腸の中をきれいにしてくれるゴボウは、ダイエットに効果的な食材であると岸村さんはおっしゃっています。
賢いゴボウの食べ方
ただせっかくゴボウを食べても、場合によってはその効果が著しく減ってしまうこともあるようです。
岸村さんによると、ゴボウのダイエット効果を取り入れるためには、調理法にちょっとした注意が必要です。
そのポイントは次の2点です。
- 水にさらさない。
- 皮をむきすぎない。
ゴボウを水にさらすと、ポリフェノールがどんどん流出してしまうそうです。
ポリフェノールといえば、生活習慣病の予防や、肌を若々しく保つのに効果を発揮する成分。水に5分さらしただけでも、ポリフェノールはかなり減ってしまうようですから注意が必要です。
またポリフェノールと一緒にゴボウの旨み成分も溶け出してしまうようです。モッタイナイですね。
ちなみに岸村さんはゴボウを料理する際、水には一切さらさないそうです。
ただゴボウをそのまま料理に使うと、どうしても出来上がりが黒っぽくなってしまいます。ですからおせち料理など見た目を美しく仕上げたい場合だけは、例外として水にさらすとよいようです。
またゴボウの皮にはポリフェノールや食物繊維がたっぷり含まれているようですから、アルミホイルで擦ったりして、ごく薄く皮をむくとよいそうです。
ちなみに私はタワシでゴシゴシと洗うだけで、皮をむいていません。ちなみに水にさらすこともしていません。だいぶ前にマクロビオティックという食事法を学んで以来、そうするようになりました。全然問題ないですよ。
ダイエットごぼう鍋
さて最後に、岸村さんの考案した「ダイエットごぼう鍋」をご紹介します。
「ダイエットごぼう鍋」は、次の5つの食材を使ってつくります。
エノキ
玉ネギ
ブリ
味噌
それぞれの食材が持つダイエット効果と調理法を簡単にご説明します。
ゴボウはあまり細かく切りすぎてしまうと、鍋に入れるまでに酸化が進むそうです。そのためちょっと厚めにカットし、すぐに鍋に入れて加熱するのがポイントです。
ちなみに情報元のテレビ番組で披露された「ダイエットごぼう鍋」には、厚さ2センチほどの斜め切りにしたゴボウが入っていました。
エノキは細かく刻んで加えます。
エノキに含まれる栄養成分は、細かく切ることで外に出やすくなるようです。
また玉ネギにはオリゴ糖が含まれており、ゴボウと同じく腸内環境を整える働きがあるそうです。
ちなみに玉ネギは、切って15~30分置いてから鍋に加えるとよいようです。その理由は以前書いた記事をご覧ください。
またブリに含まれるEPAは、中性脂肪の減少させる効果があるとのこと。
さらに味つけには味噌を使います。味噌は腸内環境を整える発酵食品です。
以上。「ダイエットごぼう鍋」には腸内環境を整える食材がたっぷり使われていることが分かります。ダイエットを制するには、腸の調子に注目するとよいようです。
気になるお味の方は、ゴボウは厚めに切られていますから歯ごたえがバッチリ。かなり食べごたえがあるようです。また玉ねぎは1個を縦に4等分したものが2個も入っていましたから、玉ネギの優しい甘みも堪能できるお鍋みたいですよ。
とても美味しそうな鍋料理なので、食事を十分楽しみつつダイエットができそうですね。
岸村さんによると、ゴボウはこのように鍋に加える以外にも、炒めたり、味噌汁に入れたり、炊き込みご飯やパスタの具材にしてもよいそうです。