今日は、ヘア・メイクアップアーティストの藤原美智子さんの著書「大人の女は、こうして輝く。」をもとに、年齢を重ねても女性らしさを維持する方法をご紹介します。

同著は、藤原さんのご職業でもあるへアメイクに多くが割かれていますが、今回取り上げるのはそこではなく、「片づけ」について書かれたところです。
藤原さんは、年齢を重ねても女性らしさを保つためには、「片づけ」が必要だとおっしゃっています。
意外だと思いませんか。「片づけ」と「美容」はまったく異なるカテゴリーに属しているように思えますが、藤原さんによると、身の回りの片づけができているか否かは、外見にもあらわれるとのこと。
片づけがしっかりできていないと、女性としての魅力が薄らいでしまうそうですよ。
貫禄は「心身の贅肉」

藤原さんは、女らしい魅力がなくなった女性には「貫禄」があるとおっしゃっています。
「貫禄」というと、普通は良い意味に使いますよね。辞書を引いてみると、「からだつきや態度から感じる人間的重みや風格」とか、「身に備わった威厳」というように説明されています。
でも藤原さんは「貫禄」という言葉を良い意味で使っているわけではありません。
藤原さんによれば、「貫禄」とは、年齢を重ねるにつれて増えがちな「心身の贅肉」により醸しだされるものなんだそうです。
そして、はっきりと断言されています。
とくに女性には、貫禄は不要だと。
藤原さんは「貫禄のある女性」について、同著の中で次のように書いています。
私が「貫禄」という言葉からイメージする女性像は、クローゼットの中が着られなくなった服で満杯になっているのに、「もったいない」と片付けられずにいる人や面倒くさがりな人。動作が重く軽やかでない人。あるいは、プライドの高すぎる人。他人に傲慢な態度をとる人。恥ずかしいという感情を忘れてしまったような人。それこそ女らしさがなくなっている人。
こうしたことが、その人のオーラにまとわりついて大きく見せているのが、貫禄の実態ではないかと思うのだ。また、それによって女性の繊細さとか恥じらい、優しさ、愛らしさなどが覆い隠されてしまうように思うのだ。
たしかに、心と身体に贅肉がついている感じがしますね。考え方や行動が、どこかピンぼけしている印象を受けます。
整理整頓が、シンプルに生きる秘訣
さて、では、そうした女性にならないためにはどうすれば良いのでしょうか。
先ほども記したとおり藤原さんは、整理整頓が大事だとおっしゃっています。
藤原さんによると、心身の贅肉がついてしまうのは、シンプルに生きていない証拠。だから自分にとって何が大事で何が不要なのか、はっきりとさせることが、最も優れた対処法だというわけです。
本来の自分という核が見えてくると、自分らしく生きられる。藤原さんはそう語っています。
女性らしさというのは、型にはまったイメージのことではなく、自分らしさを得て初めて、その人なりの魅力として発揮されるものなんですね。
女性らしさと整理整頓。藤原さんのご意見をうかがって納得しました。
これからますます年を重ねるからこそ、さらに身の回りの不要なものを片付けて、シンプルな生活を心がけようと思います。