ニールズヤード レメディーズの香水、「オードパルファン フランキンセンス」を買いました。
イギリスを拠点にオーガニックコスメをつくっている、ニールズヤード レメディーズ。
同社の香水には、「オードパルファン フランキンセンス」と「オードパルファン ローズ」の2種類があります。
ちなみに、私がここの香水を使うのははじめてです。
私はローズの香りが好きなので、はじめは「オードパルファン ローズ」の方に興味がありました。でも横浜のお店に出向いて香りを試したところ、フランキンセンスの方に惹かれました。
今日は、「オードパルファン フランキンセンス」の使用感と、「オードパルファン ローズ」との違いをお伝えします。
フランキンセンスとは
まずは「オードパルファン フランキンセンス」の香りのベースになっている「フランキンセンス」について。
「フランキンセンス」の香りをご存知でない方は意外と多いと思います。かくいう私も、先日お店に伺った日にはじめて知りました。
「フランキンセンス(Frankincense)」は、砂漠などの暑く乾燥した地域に生息する木の樹液をさすそうです。
上の写真で、枝を四方八方に広げているのがフランキンセンスの木。
ニールズヤード レメディーズによると、「フランキンセンス」は、4千年以上も前から使われている希少な香料で、イエス・キリストの誕生の際の献上物として、またクレオパトラや楊貴妃が愛した香料として知られています。
また「砂漠の真珠」とも呼ばれ、深い呼吸をもたらすともされていることから、宗教儀式などにもよく用いられているようです。
そう言われてみると、「フランキンセンス」は白檀に似た木の香りがします。ゆったりと落ち着けそうな香りのもとになっているのは、木の樹液だったんですね。
それにしても「クレオパトラや楊貴妃が愛した香料」というくだりは、なかなか魅力的です。
フランキンセンスとローズ。香りの違い
さて、そんな希少な香料「フランキンセンス」の精油をもとにつくられたのが、「オードパルファン フランキンセンス」という香水です。
私は、精油を使った香水が大好きです。香水は自然な植物の香りでないと、どうもテンションが上がりません。
ところが精油の香りがする香水は、残念ながらあまり商品化されていません。エタノールを使って自作できるからか、香りの持続性があまり良くないからか、その理由は分かりませんが、選択肢がとても狭いのが現状です。
ニールズヤード レメディーズの香水は、その数少ない香水の中でも、私のおすすめです。人工的な香料を使った香水には及びませんが、香りはかなりはっきりと感じられ、持続性もまあまあです。
ちなみに同社の2種類の香水を比較してみると、ローズよりもフランキンセンスの方が比較的香りが強く長持ちするようです。
フランキンセンスの香水をつけると、まず柑橘系の爽やかさにプラスして、スパイス系のちょっと刺激的な香りがします。でも時間が経過すると、甘くて落ち着きのある香りに徐々に変化していきます。私が感じたところでは、石けんのような清潔感のある香りもありました。
香りの変化に幅があるので、とても楽しいですよ。
ニールズヤード レメディーズのHPによると、フランキンセンスの香水に使われている精油は次の通りです。
- トップノート
フルーティで、爽やかさの中にきりっとスパイシーな香り。
(ライム、ネロリ、ベルガモット、ピンクペッパー)- ミドルノート
ゆっくり呼吸したくなる、朝の深い森をイメージした澄んだ香り。
(フランキンセンス、ラベンダー、スパニッシュマジョラム)- ベースノート
心を落ち着かせる、しっとりとした土の香り。
(パチュリ、ベチバー、ミルラ、コパイバ)
一方のローズは、柔らかくて甘い香りが特徴です。女性らしい優しい気持ちになれそうなのはやはりこちらかな。ただ、フランキンセンスよりも香りは穏やかですし、時間の経過による香りの変化もそれほど劇的ではありません。
使用されている精油は次の通りです。
- トップノート
凛としたハーベイシャスな香り。
(パルマローザ、ピンクペッパー)- ミドルノート
セクシーなローズの香りとゼラニウムの優雅な香り。
(ローズ、ゼラニウム)- ベースノート
心を緩め解放する甘く深い香り。
(シダーウッド、ベンゾイン)
身につける香りを変えると、本当に気分がガラッと変わるので面白いものです。
「オードパルファン フランキンセンス」を纏うと、アクティブでありながらも、あたりの柔らかい女性らしい振る舞いが自然に出来そうです。
これまで気に入っていたローズの甘い香りよりも、自分の中の多様な側面が発揮できそうです。