
炭酸風呂の作り方を2パターンご紹介します。
1パターンめは、皮膚科医がすすめる、たった30円でできる「炭酸風呂」の作り方と入浴法。
皮膚科専門医で「マブチメディカルクリニック」院長の馬渕知子さんが、日々実践されているという「炭酸風呂」です。
肌がしっとりして、入浴後のぽかぽか感が持続しますよ。
2パターンめは、ミュージシャンのマーク・パンサー(globe)さんが実践している炭酸風呂の作り方。
20分ほどの半身浴をすると、頭寒足熱の状態になるので、健康にとても良いそうです。
(一部情報元:テレビ朝日「林修の今でしょ!講座」2014年12月16日放映、NHK「あさイチ」2018年6月4日放映、日本テレビ「メレンゲの気持ち」2018年8月11日放映)
炭酸風呂の作り方(皮膚科医のおすすめ)

まずご紹介するのは、皮膚科専門医で「マブチメディカルクリニック」院長の馬渕知子さんがすすめる、炭酸風呂の作り方です。
炭酸風呂というと、炭酸水を浴槽に入れるのかと思いますが、そうではありません。
材料は3つだけ。しかもどこのお家にもありそうなものばかり。重曹とクエン酸と塩です。
- お風呂を沸かし、入る直前に材料すべてを入れる。
お風呂に材料すべてを入れると、シュワシュワっと泡立ちます。
しばらくすると、見た目にはいつものお風呂とほとんど変わらなくなりますが、湯に浸かっている肌を観察すると、泡が付着しているのが確認できました。
泡が皮膚にくっつくと、肌の保湿力がアップするそうです。
炭酸風呂の湯は、ごく普通の風呂とくらべると柔らかい感じで、浸かっている間にお肌がツルツルしてきます。また湯上がりは通常の場合とくらべて、ぽかぽか感が持続します。とてもいいですよ。
これだったらコストや手間をかけずに、毎日炭酸風呂を楽しめます。
炭酸風呂の効能
ところで馬渕さんによると、炭酸風呂には次のような3つの健康効果があるそうです。
- 皮膚の保湿効果アップ
- 皮膚の老廃物を排出
- 血行促進
炭酸水は水よりも皮膚への浸透率が高いので、普通のお風呂に入るよりは、保湿効果が高いと言われているそうです。
また炭酸水には、タンパク質・脂質・油分を浮き上がらせる働きがあるので、皮膚に付着している不要な角質や皮脂を剥がしてくれる働きもあるようです。
さらに炭酸風呂には、血行促進の効果も期待できるそうです。
炭酸風呂に浸かると、二酸化炭素が皮膚の中に入り込んで血管を拡張してくれるので、血液の流れが良くなり、体が温まりやすくなるということです。冷え性対策にも良さそうですよ。
ちなみに下のグラフは、炭酸風呂(天然の炭酸泉)と普通の風呂の血流を良くする効果の差をまとめたものです。
炭酸泉の血行を良くする効果はとても高いです。
数値はNHKの「あさイチ」より引用しています。
普通のお風呂に10分入るよりも、炭酸泉に5分入る方が、血行が良くなっているのが分かります。
炭酸泉って短時間で体が温まるんですね。
肌に良いお風呂の入り方
次に馬渕さんがすすめるお風呂の入り方をご紹介します。
せっかく炭酸風呂にしても、入浴法が間違っていたら逆効果。お肌にダメージを与えることにもなるようですから注意が必要です。
- 10~15分ほど浴槽につかる
- 水温は40度以下
- ごしごし洗わず、流すだけ
馬渕さんによると長風呂はNGだそうです。長時間お湯につかると皮脂が抜けて行きやすいからとか。湯船に浸かる時間は10〜15分が適当です。
また温度は40度よりもちょっと低いくらいが良いようです。あまり水温が低すぎると皮脂が取れにくく、高すぎると今度は皮脂が損なわれすぎてしまうようです。
そして、体はあまりゴシゴシ洗わず、流す程度にした方が良いようです。
ちなみに馬渕さんは、週に2回くらいしか石鹸で体を洗わないそうです。お湯で洗い流すだけでも、皮膚の要らないものは十分落ちるようですよ。
たったの30円でできる炭酸風呂。
作り方もとても簡単なので、皮膚のトラブルや冷えに悩んでいる方におすすめですよ。
炭酸風呂の作り方(マーク・パンサーさんのおすすめ)

最後にミュージシャンのマーク・パンサー(globe)さんが実践している、炭酸風呂の作り方をご紹介します。
- 風呂を普通に沸かす。
- クエン酸を加えてよく混ぜ、重曹を混ぜたらできあがり。
シュワシュワした泡が20分ほど続く。
マーク・パンサーさんは、市販の香りが入った入浴剤があまりお好きではないため、クエン酸と重曹だけでシンプルな炭酸風呂を作っているそうです。
この炭酸風呂で半身浴をすると、頭寒足熱の状態になるので、健康に良いとのこと。
またサウナに入ったよりも汗をかき、肌がツルツルになるそうです。
マーク・パンサーさんの入浴時間は、20分。
皮膚科専門医の馬渕さんがすすめる入浴時間は10〜15分なので、それよりも少し長いです。
ちなみに私は長風呂が苦手なので10分にしています。
ところでマーク・パンサーさんは、健康のために食事に気を使っているそうです。
朝食は8年ほど前(2010年)からまったく食べておらず、炭水化物とタンパク質は一緒に食べない主義だとか。
炭水化物とタンパク質を一緒に食べると、それぞれの消化に4時間ずつかかるので、胃にかなりの負担がかかってしまうからだそうです。
胃を大事にすると、元気になれるとの考えから、このような食事を実践しているのだそうですよ。