横浜みなとみらいのランドマークタワー内、横浜ロイヤルパークホテルの68階にあるフレンチレストラン「ル シエール」で、先日ランチをいただきました。
私が「ル シエール」を利用するのは、今回が初めてではありません。地上68階で横浜港を見下ろしながら、本格的なフランス料理をいただく贅沢。それがとても気に入り、今回、夫とともに再び訪れました。
「ルシエール」でランチ
横浜ロイヤルパークホテルの68階には、フレンチレストラン「ル シエール」の他にもレストランが2つあります。
日本料理店と中華料理のお店なのですが、どのレストランも眺望が素晴らしいです。
私たちが食事をしたテーブルは、窓側ではありませんでしたが、それでも開放感がある窓の外の景色を楽しめました。
店内がかなり暗いのが残念ですが、上の写真が私が座った席からの眺め。
「ルシエール」は、週末には予約がなかなか取れない人気店ですが、この日は大晦日だったからか、またお昼のかなり遅い時間だったからか、店内はけっこう空いていました。
「ル シエール」の内装は、ヨーロッパの古城や邸宅がイメージされているそうです。ちなみに奥に見えるオレンジ色のシャンデリアは、ベネチアングラスでつくられています。
重厚感のある調度が散りばめられながら、どこかカジュアルな雰囲気も感じる店内です。
この日私は夫と一緒に、4,320円のコースを注文しました。
このランチコースは、オードヴルとメインディッシュそれぞれを3品の中から選べます。
わたしたちは2人で同じ料理を選びました。
オードヴルは「シューに詰めたリドヴォーとフォアグラ ポルトソース」、メインディッシュは、「カダイフをまとった仔牛フィレ肉のポワレ エシャロットソース」です。
まずは前菜をいただきました。
リンゴとポテトを練り込んだ一口大のパウンドケーキに、サワークリームが添えられています。甘さ控えめであっさりとしていました。
パンはいろいろな種類が揃っていました。バケットをはじめとしたハードタイプのパンからバターロールのようなソフトなものまで。5~6種類の中から好きなものが選べます。
私はトマトのソフトパンと、オリーブの実を練り込んだパンをいただきました。どちらも風味が豊かで食べごたえがありました。
前菜の次にいただいたオードヴルは、「シューに詰めたリドヴォーとフォアグラ ポルトソース」。
サクサクとしてバターの風味が効いたシュー生地に、パルサミコソースのような甘めのソースを絡めた仔牛の肉とキノコがつめられており、その上にさらにフォアグラが添えられています。
ネットで調べたところ、「リドヴォー」は仔牛の胸腺と膵臓のようです。
仔牛の肉とフォアグラは、柔らかい上に風味とコクが最高。丁寧に焼かれたシュー生地の食感と、舌に纏わりつくようなまったりとしたフォアグラのコントラストが新鮮でした。
次にいただいたのはキノコのスープ。
先のオードヴルのカジュアルなお皿から一転して、繊細で可愛らしい花の絵柄が入った丸皿とともに出てきました。
どのような種類のキノコが使われているのか分かりませんが、かなりたっぷりと入っている様子。キノコの風味が濃厚でした。生クリームのコクがプラスされて、優しい味わいのスープになっていました。
これは、メインディッシュの「カダイフをまとった仔牛フィレ肉のポワレ エシャロットソース」。仔牛の肉にカダイフをまぶして蒸し焼きにしたお料理です。
「カダイフ」とは、フランス料理で使われる白っぽい春雨のような食材のこと。とうもろこし・小麦粉・塩を水で練って、糸状にしたものです。
仔牛肉のまわりにはニョッキが添えられ、キノコや野菜が彩りをつくっています。
仔牛肉には程よく火が入っていて、とても柔らかく風味よく仕上がっていました。重厚感のあるお肉の風味に、軽めの味わいのカダイフとまわりに添えられたニョッキがよく合っていると思いました。
締めのデザートは、8品の中から選べます。
私は一番人気のデザート「クレームブリュレ バニラアイスクリームと木苺のシャーベットをのせて」をいただきました。
想像していたよりもかなりボリュームがあり、甘味好きの私には最高の締めとなりました。
見た目もさることながら、クレームブリュレとバニラアイス、そしてシャーベットのそれぞれが風味豊かで、一皿で数皿分楽しめました。
デザートと一緒にレモンティーをいただきました。
「ル シエール」は本格的なフレンチを堪能できる上に、68階から横浜港を見下ろす絶景が楽しめるので特別感があるお店です。
今後も利用し続けたい、私のお気に入りレストランの1つです。