正月7日といえば、1年の無病息災を願って七草粥をいただく日ですね。
せり・あずな・ごぎょう・はこべら・ほとけのざ・すずな・すずしろ。これら7種類の草が、ひと足早く春の味わいを食卓に添えてくれます。
私が子供の頃は、まだ冷たい土の中からほんの少し頭を出したばかりのこれらの草を、田んぼの脇まで探しに行ったものです。
今ではそれは楽しい思い出となり、スーパーであらかじめセットになったものを買うのがすっかり普通になりました。
七草粥を食べると、体の底からパワーが湧いてくる気がするので私は好きです。
でも実際は、草の独特な味が苦手な方もけっこう多いですね。特に小さなお子さんで七草粥が嫌いというのは、決して珍しくありません。
普通の野菜を使った「新七草粥」
さて、今朝のテレビ番組で「新七草粥」のつくり方が話題になっていました。
「新七草粥」には、いわゆる春の七草は1つも入りません。その代わりにお馴染みの野菜を7種類使います。
大根・キュウリ・ピーマン・キャベツ・アスパラガス・ブロッコリ・白菜。
これらの野菜には、胃に優しいビタミンUがたっぷりと含まれているという共通点があるようです。
さらに風味づけには牛乳を加えて栄養価アップ。牛乳のタンパク質は、肉や魚に含まれるタンパク質にくらべて消化吸収が良いため、胃に負担がかからないそうです。
胃に優しい「新七草粥」。暴飲暴食してしまいがちなお正月の締めにぴったりですね。
レシピを教えてくださったのは、管理栄養士の小山浩子さん。
つくり方を簡単にご紹介します。
(一部情報元:TBSテレビ「いっぷく!」2015年1月6日放映)
新七草粥のつくり方
小山さんによると「新七草粥」の調理のポイントは、野菜を薄く切ること。
ビタミンUは加熱しすぎると壊れてしまうので、火の通りを良くするため、薄めにスライスします。
大根 | 輪切り2センチ(50g) |
キュウリ | 1/8本(10g) |
ピーマン | 1/8個(2g) |
キャベツ | 1/2枚(30g) |
アスパラガス | 1本(15g) |
ブロッコリー | 1房(15g) |
白菜 | 1/3枚(30g) |
おかゆ (レトルト) |
250g |
牛乳 | 150ml |
塩 | 適量 |
- 野菜を薄切りにする。大根だけは食感を残すために、薄いイチョウ切りにする。
- 鍋におかゆと牛乳を入れて中火で2~3分加熱する。
- さらに大根を加えて弱火で5分煮る。
- おかゆがトロトロの状態になったら、残りの野菜を加えて1~2分煮る。塩で味つけをしたらできあがり。
同番組で「新七草粥」を試食をした方によると、香りが良くて優しい味がするそうです。また牛乳のほのかな甘みがよく合い、野菜の歯ごたえが程よく残っているとのことです。
毎年浮かない顔をしながら七草粥を食べているうちの夫も、この「新七草粥」だったら喜んで食べてくれると思います。