温かい緑茶でうがいをすると、風邪の予防になる上に、風邪を治す効果も期待できるそうです。
今日は、西洋医学と漢方を融合した診察を行なっている、芝大門いまづクリニックの今津嘉宏院長がすすめる、温かい緑茶を使ったうがいの仕方をご紹介します。
(一部情報元:「林修の今でしょ!講座」2015年1月13日放映)
日本茶でうがいは、なぜ風邪に良いのか
緑茶でうがいをすると風邪の予防になることをご存知の方は、けっこう多いかもしれません。私も以前から知っていました。
でも今津先生によると、緑茶を使ったうがいは、風邪を引いてしまった後にも威力を発揮するそうです。
風邪を治す緑茶の効果について、今津先生は次のようにおっしゃっています。
たとえば風邪を引くと、のどに菌がつき炎症を起こしてしまうことがあります。そんな時に緑茶でうがいをすると、患部を消毒して治す効果が期待できます。
緑茶にはカテキンという殺菌作用のある成分が含まれており、新たなウィルスや細菌を侵入しにくくするそうです。
お茶の選び方と淹れ方
ところで風邪に効くカテキンという成分は、お茶によって含有量が違うそうです。
私たちが日頃よく飲むお茶の中で、カテキンが最も多く含まれているのは、釜炒り茶。
次いで煎茶。あとは含有量が多い順に、番茶、玉露、紅茶、ほうじ茶、ウーロン茶と続きます。
お茶でうがいをする習慣をつけるには、比較的手頃な価格のお茶を選ぶことも大切です。煎茶や番茶あたりが使いやすいかもしれませんね。
またカテキンの含有量は、お茶をいれる温度によっても変わってくるようです。
今津先生によると、70度以上の湯でお茶をいれるのがおすすめ。カテキンがたくさん出るそうです。うがいをするには、少し冷ましたものを使うといいですね。
ちなみにうがいをしたあとに、そのお茶を飲んでしまってもかまわないそうです。
のどの形は人によって違うので、中にはうがいがうまくできない人もいるようです。そんな方はむしろ飲み込むことを前提にうがいをした方が、のどの奥の方まで効果が行き届くと、先生はおっしゃっています。
病院で処方されるうがい薬について
最後に、病院で処方されるうがい薬は、緑茶とどのような違いがあるのかご説明します。
今津先生によると、病院のうがい薬は殺菌効果がとても強いので、うがいをした後にのどが渇きすぎてしまうようです。風邪の症状が強い時には有効ですが、風邪の軽い症状や予防にはお茶の方が適しているそうです。
ただ病院で処方されたうがい薬は、使用したあとにもう1度水でうがいをすると、比較的のどの潤いが保てるということです。
お茶だったら、わざわざ買わなくてもどこのお家にもあります。
常に家にあるもので、風邪の予防と治療、両方ができるなんて嬉しいですね。