モノを極力持たない暮らしを模索されている執筆家のドミニック・ローホーさんは、今月(2015年1月)に発売された新刊「屋根ひとつ お茶一杯 魂を満たす小さな暮らし方」の中で、理想の家について次のように書いています。
理想住まいは、そのときの自分の必要に合致する家なのです。
人は長い生涯の間に様々な変化に遭遇します。
たとえばドミニック・ローホーさんが挙げているのは、子供の自立や伴侶の死。さらに自宅の維持が財政的に困難になったり、近隣が過疎化して買い物や病院通いが不便になることなどです。
身に纏う服と同じように、住まいの場合も、自分の身の丈に合わなくなった家に暮らしていくことほど不自然で不自由なことはない。ドミニック・ローホーさんはそうおっしゃっています。
気軽に引っ越し

ところで私も最近、ドミニック・ローホーさんがおっしゃるような人生の変化に合わせた住まい方をしていきたいと思うようになりました。
一生同じ家に住み続けることに憧れていた時期もありましたし、やみくもに大きな家に住みたいと思ったこともありました。でも今はまるでヤドカリのように、必要に応じて気軽に引っ越ししたいと考えています。
数年前に片付けに興味を持って以来、私はスッキリとした空間で暮らす気持ち良さを知りました。自分や家族の必要最低限が確認できる空間で暮らせる充実感は格別だと感じるので、変化に応じて住まいを変え続けたいのです。
ただ私の場合は、家族構成や周辺地域の移り変わりによる場合だけでなく、自分や家族の気分転換のために引っ越しするのもアリだと考えています。それも大事なのではないかと。
足りない気分を補ったり、テンションを上げるための引っ越しには、かなりの効果があると私はこれまでの経験から感じました。
その時々を共にしている家族みんなで、いつまでも気軽に引っ越しを楽しめたらいいと思います。